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  • ニデックの不正に思う「克く終わり有るは鮮なし」

    ニデック(旧:日本電産)の大規模な不正会計問題は、カリスマ経営者と謳われた永守氏の退場にまで及びました。

    まあその御仁の強烈すぎるパワハラ、恫喝によって引き起こされた不正だと調査報告書に断罪されているのですから、責任をとるのは当たり前なのですけれど。

    勝手に思いついた言葉ですが、

    一流のリーダーは人を心で従わせる
    二流のリーダーは人を金で従わせる
    三流のリーダーは人を力で従わせる

    というのはどうでしょうか。これだと一大で日本電産を巨大な多国籍企業にまで持っていった永守氏が三流経営者になってしまいますけれど、終わり方を見るにそう言われてもしょうがない気もします。

    タイトルの「克く終わり有るは鮮なし」は、古代中国の古典「詩経」に出てくるもので、
    「始め有らざるなし、克(よ)く終わり有るは鮮(すく)なし」
    というのが一文です。

    これは、「物事を始めることは誰にでも出来ることだが、最後までやり遂げて成果を出すものは稀だ」という意味です。

    起業する人全てが思っておいて損はない言葉だと思います。最近ではオルツの不正会計もありましたが、あれくらい素早く上場して素早く不正して素早く退場するケースも珍しいですけれど。

    ニデックの場合は、町工場の強烈パワハラおじさん社長が類まれな経営能力をも備えていたために、世界規模で買収しまくるモンスター企業にまで上り詰めたわけですけれど、結局終わりをよくすることは出来ませんでした。

    ニデックの不正問題が出た時に、経理部長が年収1000万円くらいだという情報がありましたが、さすがにあの規模の企業の経理部長がその金額ではまともな人は来ないんじゃないですかね。その能力がある人なら他に行けばもっともらえますし、その金額で良いと思う人はその規模での能力があるかどうか分かりません。

    給料でゴチャゴチャ言う従業員なんか認められない経営者だったのかも知れませんけれど、自分は営業利益や株価にゴチャゴチャ言っているのにね。

    永守氏はこれで強制的に穏やかな晩年を送らざるを得なくなったわけですけれど、別に無一文になるわけでもないでしょうし、全てを一代で築き上げて一代で壊してしまったのだったら、もうそれはそれでそういう人生なのでしょう。

    昭和的パワハラ経営が好きな人はまだまだ世間にはたくさんいるでしょうし、そういう人たちからは依然として尊敬されるでしょうから、しばらく経ってほとぼりが冷めたら、非常勤役員とか講演の依頼なんかは来るでしょう。

    ニデックに残された人は大変でしょうけれど、逆に気楽になっているかもね。