カテゴリー: Windows

  • ジャンク品のSurface Go 2を買ってきた

    手持ちのPCはデスクトップPCばかりで、ノート型のものは唯一、Chromeboookがあるだけという非常に偏ったPC構成だったので、先日、日本橋にてジャンク品か格安のノートPCが無いかと探していました。

    普段自宅では当然ながらメインPCを使いますし、そんなに外出先でノートPCを使うこともありませんので、あくまで予備的なものになるため、できる限りひたすら安く買えるもので、なおかつ、しばらく使わなかったとしても惜しくないようなもの、と言う探し方をしていました。

    大阪日本橋でジャンクノートPCがあるお店としては、ショップインバース、PCコンフル、イオシス、じゃんぱらあたりが有名ですが、昨年NECのミニデスクトップを買ったインバースさんで、今回も見つけました。

    ショップの奥の方にあるジャンクコーナーで、Surfaceのジャンクが何台もありましたけれど、タイプカバー付きで最も安かったものを購入。税込み5,000円でした。

    症状は、

    外装傷、外装塗装不良、K/B変色 筐体シール痕、LCD画面傷、CMOS電池切れ(初回)、LCD全面ガラス破損(小)、ACアダプタ欠品

    というものでした。外装関係や変色などはまあジャンクなので別に良いのですが、LCD画面傷はこの時点では見えませんでした。まあ、もし本体が駄目でもタイプカバーがちゃんと動くものなら、5,000円でも元は取れます。

    ちなみに型番も調べぬまま衝動買いしてしまいましたが、スペックは
    CPU Pentium 4425Y 1.7GHz
    メモリ 4GB
    ストレージ eMMC 64GB
    でした。

    帰宅後にちゃんと調べたら、Surface Go2 のスペック低い方でした。メモリ8GB、SSD128GBのものなら、今でもWindows11が動くでしょうね。

    しかし、今回私が買った方のものではWindows11なんぞ求むべくもありません。UEFIを見たらSecureBootもTPMも使えるようでしたけれど。第一、ジャンク品としてそもそも全データ消された状態でした。

    電源ボタンを入れると、ブートするものがないよ!という警告が出ていましたので、空っぽです。ちなみにCMOS消耗については、たまに起動するときにそれっぽい警告表示が出ますけれど、エンターキーで進めることができますので大丈夫です。UEFIでの時刻表示がズレますけれど、気のせいとしておきます。

    UEFI/BIOS画面には、電源断状態で音量UPボタンを長押ししながら電源ボタンを押して離し、最後に音量ボタンを離せば入れました。ここで、USBデバイスからの起動を最優先に設定します。

    ということで、例によってLinuxをインストールしていきます。このスペックではどのディストリビューションが向いているか分かりませんので、とりあえずDebian13を入れてみました。

    各種ISOファイルが入っているVentoyをインストールしているUSBメモリを、USB A-Cアダプタ経由でSurfaceに挿して、Ventoyからインストール。しかし、素のDebianをノートPCに入れたのが初めてなので、足りないものが多すぎます。結局面倒になって止めました。

    次は、別PCで試していた途中だったFedora43 SilverBlueをインストールしてみようと思い、同じくVentoyから起動したものの、インストール画面でかなり時間がかかっているようなので諦めました。普通のFedoraなら行けたかもしれないです。

    だんだん面倒になってきたので、デスクトップPCで普段使いしているMX Linuxを入れてみます。デスクトップではバージョン23.6ですが、今回は新しいバージョン25.1を試してみます。

    同様にVentoyからインストール。すんなり完了して起動しても問題ありませんでした。

    そして購入時に見つけられなかった液晶画面の傷ですが、画面右側の上から下まで一本線で入っていました。

    写真だと見えづらいですが、肉眼だと白い画面で一番傷が目立ちます。黒や濃いめの青色だと傷は見えないくらいになります。ということで、この傷ものSurfaceではダークモードで表示させることにします。

    CPUやメモリがなかなか今の時代ではアレなスペックですけれど、Floorpブラウザ上でのYouTubeでフルHD動画を再生しても問題ありません。再生自体は。動画をいくつも短時間で切り替えていこうとすると、流石に重さを実感します。

    Linux-Surfaceカーネルも導入してみましたが、MX Linuxだとあまりタッチ操作は軽快ではないですね。まあ、しょうがない。タイプカバー付きですので本当にノートPC的に使うのが最適解でしょう。

    ちなみに、Linux-Surfaceカーネルを入れた直後になぜかタッチパッドが動かず、アレ?と思ってタイプカバーを一度外してつなぎ直したら、キー入力も受け付けなくなりました。

    タイプカバーがないとほぼ何も出来ないLinuxのセットアップ完了後にタイプカバーが壊れるとか厳しすぎるだろ!と焦って、接点を中心にウェットティッシュでゴシゴシ擦ってからつなぎ直したら、またキーボードもタッチパネルも使えるようになりました。助かった。

    Bluetooth接続も出来ますし、もちろんWifiも接続できて快適です。

    バッテリは少し消耗していましたが、まだMAXの91%は使えるようですので、まだまだ持ち運び可能です。

    USB-C経由の充電は、低電力だと無理でした。24W以上が必要らしいですね。手持ちのエレコムのナトリウムイオンバッテリーでも充電できました。

    動作速度は遅いですが、ファンレスのパソコンはやはり良いものです。タブレットでファンありだとスペースに余裕がないため小型で薄型のシロッコファンになってしまい、冷却のために結構な爆音になりがちですが、ファンレスなら全くその心配はありません。タブレット内のファンのホコリ取りなんてほぼ不可能ですが、このファンレスSurfaceならファンの掃除も不要です。

    microSDスロットも動作しました。512GBのものでも大丈夫です。

    Surfaceのようなある意味特殊なマシンでは、MX Linuxでのスタンバイとか厳しいかも、と思っていましたが、これも問題なく動作しました。

    ちなみに、この記事は全部、今回買ったSurfaceとタイプカバーで書いたものです。キー入力の速度は、フルサイズキーボード&デスクトップPCの場合に比べると流石に落ちますが、外出先で書くとしたら満足できるレベルでタイピングできます。

    だいたいはチェックできたと思いますが、機能的にはどこもおかしくなっていなかったので、結局のところ、ジャンクの理由は画面割れと塗装ハゲだったということですね。これで5,000円が安いと感じるかどうかは人それぞれかも知れませんが、私的には良いおもちゃを買えたという感覚ですね。

  • 今度はジャンクのスリムPCを購入した話

    購入したのは少し前でしたが、大阪は日本橋にてブラブラしている時にジャンク品のミニPCを購入してしまいました。

    買ったのはショップインバース日本橋一号店さんで、モノはこちらのNEC製のスリムデスクトップパソコン MKM21/C です。

    https://support.nec-lavie.jp/navigate/support/productsearch/old_number/MKM21C4/spec.html

    CPUはCore i5 8500Tです。今流行りのN100(4コア4スレッド)と比べてシングルスレッドでは若干劣りますが、6コア6スレッドのためマルチスレッドでは圧倒します。
    メモリは8GBが1枚刺さっていました。2スロットあるのでもう一枚刺して16GBにしてみます。最大16GBまでだそうですが、多分64GBまでいけるんじゃないですかね。試してないですが。

    HDD・SSDは無し。M.2を1つ、SATAを1つ使えるので結構便利。まずは手持ちの128GBのNVMe接続SSDと、240GBのSATA接続SSDを使います。

    ACアダプタも付いていないものでしたが、じゃんぱら大阪本店にてNECのACアダプタのジャンク品があったことを覚えていたので、あれで良いだろうと思ってこの本体を購入しました。値段は10,000円ポッキリ。ACアダプタは480円でした。

    出力ワット数をチェックしていなかったのですが、じゃんぱらで買ったアダプタは定格45Wで、本体は最大65Wを消費する仕様でした。不安になりながらも起動したら何事もなく動作しましたけれどね。

    基盤の背面にM.2スロットが1つあります。チップがある側には2.5インチHDD/SSDドライブ用のアダプタも付属していました。ジャンク品だとこういうのは無くてもおかしくないですが、ラッキーです。

    さて、購入したは良いものの、特に使いみちが無い状態です。まあジャンク購入あるあるですね。

    このNEC製のスリムPCは、珍しいタイプで内部にPCIeスロットがあるタイプです。ブログやYouTubeではライザーカード経由でGPUカードを刺して、ゲーミングPC化しているネタがいくつもアップされています。同系統のLenovoのスリムPCの方が世界的には有名です。ただ、さすがに筐体の構造的に発熱・騒音が厳しいと思われるので、それは諦めます。人によっては筐体を3Dプリンタで作り直したり、ドリルで穴を開けたり、あるいは完全に筐体を開けたまま使っていたりしていて、そこまでやる気にはなれません。

    ひとまず、Proxmoxを入れてWindows11と、WindowsServerの試用版をそれぞれVMにインストールして、ActiveDirectoryの触りだけ試してみました。CPUやメモリが十分あるので、何の問題もなく使えます。ジャンク品とは言っても、ただ単にストレージとACアダプタが欠品しているだけのものですので、お得でしたね。

    さて、せっかくあるPCIeスロットを使わないのももったいない。ということで、LANカードを購入してルータ代わりにとりあえず使ってみることにします。

  • GooglePhotoからNextCloudへの完全移行で少し焦った話

    先日書いた記事で、WindowsからLinuxに移行したと書きました。また、既に自宅のネットワーク内には、ミニPCやシンクライアントをホームサーバ化して、NextCloudやNASを設置しており、Googleなどの巨大IT企業によるクラウドサービスからも少しずつ離脱しつつあります。

    そんな中で、ブログやnoteの記事のネタや下書き、書いた文章の保管に使っていたGoogle Keepは、NextCloudのノート機能に移行できました。

    GoogleTakeOutのサービスから、Google Keepの中身をダウンロードして、NextCloudのドライブに放り込んで無事に取り込めました。

    ただ、このときに元ネタのKeepの1つ1つのメモファイルの更新日時が、GoogleTakeoutでの出力日時になってしまっていて、NextCloudのノート上では全部同じ日時になってしまい、時系列がわからなくなってしまいました。Keepでのラベルをノートのカテゴリに設定できたので、まるっきりメチャクチャになったわけではないですが、一覧性が落ちてしまったことは残念です。

    そして、Google PhotoからNextCloudに移行するに当たっては、同じ轍を踏まないようにします。GoogleTakeoutからダウンロードした写真・動画はやはりEXIFの更新日時が出力日時に設定されてしまっています。

    ということで、ダウンロード時に同じ名前で同梱されていたJSONファイルを利用して、写真・動画の更新日時を修正するスクリプトをChatGPTに書いてもらい、それを使って一気に変換しました。

    ファイル数や保存先ドライブの読み書き速度にもよりますが、私の場合はGooglePhoto上で13GBほどだったのが、GoogleTakeoutで出してみると60GBあり、それを解凍してから上記のスクリプトで変換するのに1時間位かかりました。ほったらかしにしていたらいつの間にか終わっていたので、実際は数十分だったかもしれません。

    さて、晴れてこのファイルたちをNextCloudに突っ込めば終わりだー!と思っていたのも束の間、突っ込んだら途中で止まってしまい、調べてみると、NextCloudの外部ストレージとしてNASに設定していたフォルダを利用せずに、Proxmoxのノードとして作ったNextCloud本体のストレージにコピーしてしまっていました。

    当然ながらProxmoxのVMとして60GB超の余裕なんか設けておらず、完全に隙間がなくなってしまいました。

    アップロードしたファイルを消したら終わりかと思っていたところ、消しても何故か空き容量が増えず、ずっとルートディスクが満杯のままです。MariaDBもなんかおかしくなり、ChatGPTにエラーメッセージを見せて解決策を指示されるがままに実行しても解決できず。

    こんなんどうすんねーん!と悩んでいましたが、ふと思い出しました。Proxmox Backup Serverには、NextCloudのノードのバックアップがあることを。そこから、キレイなNextCloudのノードをリストアすればいいだけです。

    今のグチャグチャになったノードを停止して削除してから、PBSのバックアップから復旧させると、当然ですが大量コピーでおかしくなる前のNextCloudが復活しました。

    そして、改めて外部ストレージとして設定しているフォルダに、GooglePhotoの60GBの写真・動画をコピーして終わりです。特に何も問題は起きません。ProxmoxのノードにOpenMediaVaultを使って設定しているNASの保存用ストレージはUSB接続の2.5インチHDDですので、速度的には速くないですが、保存が目的で閲覧はそんなにしないのでこれでも十分です。そのうちImmichに乗り換えるかもしれませんが。

    かくして、GooglePhotoからNextCloudへの乗り換えも完了しました。次はGoogleカレンダーですかね。

  • 30年使ってきたWindowsからの離脱

    ついに、メインPCをWindows11からMX Linuxに移行しました。

    作業的にはVentoyを書き込んだUSBメモリに入れたMX LinuxのISOイメージからブートして、そのままインストールしただけです。使用しているPC(HA17)はCore i5 12600HにGTX1060のチップが乗っている変態仕様ですが、問題なく動作しています。

    さて、私個人のMicrosoft Windowsとの付き合いとしては、
    Windows95を皮切りに、
    WindowsNT4.0
    Windows98
    Windows98SE
    WindowsXP
    Windows7
    Windows8
    Windows10
    Windows11
    と続いてきました。上記の期間中で、職場で使用するPCでもWindowsVISTAが入っていたことがあるので、Windows2000とWindowsME以外は、どれも数年以上使っていた経験があるものです。

    一時期、Macをメインで使っていたこともありますが、常にParallelsでWindowsを仮想化して常駐させていましたから、この30年もの間、MS Windowsと完全に別れたことはありませんでした。

    しかしながら、ここ1,2年のMicrosoftのWindowsに対する施策については、不満と不安をユーザーにもたらし続けるものだったと思います。

    24H2に代表される大型アップデートだけではなく、月例のWindows Updateですら、再起動後に自分のPCが
    ・起動しないのではないか
    ・勝手にBitLocker暗号化されていないか
    ・デバイスが使えなくなっていないか
    といった心配をしないといけなくなりました。

    そして、最たる不安要素は、Microsoftが導入を予定しているRecall機能です。導入前の現時点でも悪名高き機能となってしまった、このRecall機能は、数秒ごとに画面のスクリーンショットをバックグラウンドで撮影し、保存しておくことで、システム等に不具合が生じたときの復旧をサポートするものだとされています。

    しかし、各種サービスのパスワードや機密情報を表示している画面も勝手にOSが撮影するわけです。Recall機能はデフォルトではオフになっていて、ユーザーが自身で有効化しない限りは起動しないとなっていても、またキャプチャ画像は暗号化されたローカル環境に保存されるとされていても、不安は消えません。セキュリティ上、大きなリスクになるのは目に見えています。

    もし、うっかり何らかの不具合によってRecall機能が勝手に有効になっていたり、保存された画像が簡単に見えるようになっていたりしたら、もうWindowsにセキュリティの概念はないことになります。

    そんなことになれば大問題になり、全世界的な集団訴訟でMicrosoft社が存亡の危機に陥るでしょうから、その辺りは厳重に管理するものだと思いますが、それでも、今後のWindows利用をためらわせるには十分なリスクです。

    ということで、ついに自宅のPCからWindowsを消し去り、Linuxに本格的に移行することにしました。

    かつて何度かLinuxへの移行を試したことはありましたが、メインPCとして使うには、
    (1) 日本語入力システムがATOKと比べて貧弱
    (2) Windowsでしか動かないソフトウェアがある
    (3) 各種デバイスや周辺機器がLinuxで使えない
    (4) 親の年賀状印刷のためにWindowsが必要
    といった問題を解決する必要がありました。

    (1)の日本語入力についてはMozc+fcitxにより、かなりマシにはなりました。それでも最新のATOKに比べると大きな差はありますが、昔のATOK並みにはなっていると思います。

    (2)については、2020年代のIT環境では、クラウドファーストというか、ウェブ経由、ブラウザ経由のサービスやソフトウェアが当たり前になり、とりあえずウェブブラウザが動けば使えるものが多くなったことでほぼ解決しました。代替ソフトウェアがなく、Windows(もしくはMac)のみでしか使えないものはごくわずかです。

    (3)の方がまだ問題としては現実的かもしれませんが、こちらも最新のハードウェアでない限りは使えるでしょう。ネットワーク系はLinux前提というものもありますし。私の環境では、以前のWindowsで使えて、MX Linuxで使えないハードウェアは今のところ見つかっていません。

    (4)についてはWindowsでもMacでも、年賀状印刷ソフトを使ってきたのですが、VirtualBoxに入れたWindowsで年1回だけ起動して印刷できれば問題ありません。

    こういった変化に加え、生成AIに質問すれば素人でもLinuxを扱いやすくなりました。IT業界の発展・進歩・変化によって、私のようなLinux初心者でも、LinuxをメインPCのOSとして使うことに抵抗はなくなりました。

    職場ではさすがにまだまだWindowsを使い続けることになるでしょうけれど、自宅ではWindowsを見なくなることになります。

    世の中の全ての人がWindowsから離脱してLinuxに移行すべき! といった過激な主張をするつもりはありません。LinuxをメインOSにすることには、それなりの困難とリスクを伴います。しかし、惰性でWindowsを使い続けることにも相応のリスクが発生することを心得ていた方ががいいでしょう。

  • デジタル主権の話

    最近、欧州の一部の自治体で、WindowsやMSOfficeからLinuxやLibreOfficeに乗り換える動きがあるという報道がチラホラ見られました。

    こういう動きって以前にもありましたが、全世界どころか欧州内でも広がることはなく、結局みな便利な方に流れるものなのですが、今回に関しては、直接的な原因がありました。

    トランプ政権による圧力により、国際司法裁判所の関係者のMicrosoftのメールアカウントが停止されてしまったという事実です。親イスラエルのトランプにとって、イスラエルのネタニヤフ首相らの逮捕状を発行したICCは制裁を科す対象だということです。

    アカウント停止自体は他のGAFAなどに広がっているわけではありませんが、欧州各国当局にとっては、アメリカのIT企業にデジタル的権利を握られていることが改めて危険なものだという認識が生まれたのでしょう。そしてこの動きは、デジタル主権という言葉で語られています。アメリカを批判する立場になる場合は、アメリカのデジタルサービスから離れる覚悟が必要だということでもあります。もちろん、莫大なライセンス料金を節約したいという気持ちもあるでしょうが、導入するサービスは無料でも、サポートを任せるIT企業(もちろん欧州の)への支払はあるでしょうし、利用する職員がどれだけ頑張れるかという問題もあるので、そう簡単にはいかないでしょう。

    私自身も最近いろいろホームサーバにハマりだして、LinuxやNextCloudやLibreOfficeを使うようになりましたが、じゃあ日本の自治体や大企業なんかもデジタル主権のため、それらを使うべきかというと、そこまで主張する気にはなれません。

    パソコン、サーバはともかく、スマートフォンのデジタル主権はかなり難しい問題です。アメリカと揉めた中国の方が、HUAWEIのHarmonyOSによってもしかしたらPCもスマホもデジタル主権を獲得できるようになるかもしれません。既にSNSや検索では、グレートファイアウォールによってアメリカ製サービスを遮断するという強硬措置によって実現していますし。

    欧州各国はどこも1バイト文字を使っていて、日本語や中国語のような入力システムを必要としない点も、Linuxなどへの移行がしやすい原因の一つでもあると思います。LinuxでもMozc+Fcitxによって日本語入力が出来るとはいえ、現状の日本語入力がほぼこの一択なのは、日本企業や政府・自治体がフランスのようなLinux全面移行をためらわせるのに十分な理由です。さらに、日本語入力をするアプリケーションにも問題があり、官公庁では必須の縦書き日本語入力はLibreOfficeでは可能ですが、OpenOfficeでは駄目でした。かつてのような、Linux用のATOKや、一太郎があればいいのですが、キーエンス傘下となったジャストシステムにそんな赤字覚悟のプロジェクトをやってくれる余力も無いでしょう。教育事業のほうが儲かるでしょうし。

    なんだかんだ言っても、現在、日本語を使用したデジタルサービスを最も快適に利用出来るのは、Windowsであることは誰も否めないはずです。別にATOKを使っていなくてもです。この辺は、1バイト文字文化圏と、2バイト文字文化圏で差があるのではないでしょうか。

    中国がどこまで非アメリカ製サービスだけでやっていけるのかは、日本人にとって、日本におけるデジタル主権の可能性という観点からも見物ですね。

  • またまたミニPC(UN100P)を買ってしまった

    ZimaboardというミニPCというかシングルボードコンピュータを買った話を前回書きました。

    それで終わればいいものを・・・またまたミニPCを思わず衝動買いしてしまいました。

    なんかネットを見ていて、中国ミニPCメーカーの大手である、MINISFORUMで「整備済製品」というカテゴリにて売られていることを知りました。Appleではお馴染みですが、こういうところでも真似てきているのですね。どこのメーカーでもやってほしいですが、ある程度の販売母数とサポート体制が揃っているところじゃないと無理でしょうね。

    さて、そのMINISFORUMの整備済製品のページで、色々見ていると、ここ数年のCPUでは一番のヒットかもしれない、Intel N100を搭載したUN100Pのベアボーンキットがあり、13,570円で売っていました。

    ベアボーンとはいえ、1万円台前半はさすがに安い。そう思って買おうとしたところメール登録で初回1,000円引きクーポンまでもらえました。これで12,570円となりました。しかも、中国からの発送なのに送料込みでこの値段です。整備済製品かつベアボーンとはいえ、さすがにこれは凄い。

    購入手続きをしてから5日後に発送案内のメールが届きましたが、配送の追跡をして見ると日本の税関を通過した日でした。そしてその翌日には届きました。一週間かからなかったですね。MINISFORUMは日本でもミニPCで非常に有名になってきましたが、中国からの発送で6日後に届くのはさすがですね。

    届いたブツを確認していきます。

    まず、海外発送特有のビニール袋を外すと、真っ黒な外箱が出てきました。MINISFORUMの文字がかっこいいですね。

    フタを開けるとこんな感じ。

    おそらく、整備済製品として売る商品で共通して使っているのでしょう。ウレタンスポンジで隙間を埋めているだけでした。確かAppleでも整備済製品は汎用みたいな箱でしたね。

    本体の下にはHDMIケーブルと、ACアダプタがありました。本来のUN100Pに付属しているはずのVESAマウントは無かったです。使わないので別に構いませんが、この辺は購入時に要確認ですね。

    正面から。USBポートはTypeAもTypeCもUSB3.2 Gen1ですが、TypeCはデータの他にディスプレイ出力・電力供給も出来て、逆に本体への給電も出来ます。

    左側面はセキュリティスロットとmicroSDスロットがありました。空気穴もあるので、側面を下にして設置することは不可能です。

    右側面は空気穴のみ。

    背面にはRJ-45のLANポート、USB3.2 TypeAが2つ、HDMIが2つ、右端は電源です。oculinkとかUSB4とかはありません。そういうポートにつなげるデバイスが必要な作業は、そもそもCPUがN100のPCでやらないでしょう。

    裏面です。開ける場合はゴム足の外側にある、結構深めの穴にあるネジを外し、ゴムの舌みたいなやつを引っ張りながら、隙間にマイナスドライバーみたいなものを突っ込んでひねれば、ツメが外れます。素手だけだとかなり厳しいです。

    基盤です。ベアボーンなのでメモリもSSDもありません。メモリはDDR4のSO-DIMMが1枚だけ挿せます。N100やN150はシングルチャネルでしか動かないんですね。CeleronやPentiumはデュアルチャネル可能だったので、この点は退化していますが、ミニPCやタブレットPC、モバイルノートのような用途ならシングルチャネルでも問題ないと割り切った仕様にしたんですかね。

    M.2に挿せるSSDは、NVMeもSATAもいけるらしいです。基盤中央にテープで留められているのは、2.5インチSATAストレージ用のコネクタです。

    フタの裏面に2.5インチSSDを搭載できる場所があります。

    設置するとこんな感じになります。

    さて、余っているメモリ16GBと、SSD128GBを挿して起動し、とりあえずMX Linuxを入れてみたら問題なく動作しました。

    負荷がかかるとファンの回転音が聞こえますが、何もしていなければ聞こえません。動いているのか怪しいくらいです。さすがTDP 6WのCPUです。ファンレスでも動くくらいですから、負荷がかからない限りは温度も上がらないのでしょう。

    使い道が無いのに購入したPCですのでこのままLinuxでも良いのですが、とりあえず、昔のWindowsのライセンスが通るか試すついでに、Windows11を入れてみることにします。

    インストールすると、途中のネット接続で止まり、有線LANも無線LANもWindows11のインストールISOイメージにはドライバが入っていない模様。そんなことあるんや、と驚きつつ、Shift+F10からコマンドプロンプトに入って、ゴニョゴニョしてネット接続無しでインストール続行。この裏道も防がれるらしいですが、まだ今は使えました。

    インストール自体はネット接続無しでも出来ました。アカウント名は自分で登録出来ましたが、なぜか勝手にPC名が「DESKTOP-EE10KSD」という名前で作られていました。

    デバイスマネージャーを見ると、LAN関係以外にもオーディオやらI/Oやらいくつかドライバが当たっていないデバイスがあるようです。普通にネットで探そうかと思いましたが、MINISFORUMのサポートページで「UN100P」と検索してみると、ドライバがありました。

    https://www.minisforum.cn/new/support?lang=en#/support/page/download/147

    なんか知らんけどWindows11のISOイメージまであるっぽい。これ使えば自動でドライバが当たっていたのでしょうね。ともかく、このドライバのZIPをUSBメモリ経由で移動させて、解凍してみると、
    1_Chipset
    2_SerialIO
    3_ME
    4_intel_GFX
    5_intel_Dynamic_Tuning
    6_Smart_Sound_Technology
    7_Intel_HID_Event_Filter
    8_9_AX201_AX101
    10_Lan_l225
    11_Lan_l226
    11_CardReader_GL823
    12_Senary_Audio_Codec
    というフォルダと、インストール用のバッチファイルが出てきました。試しに、バッチファイルを管理者権限で開くと、自動的にドライバがインストールされていきます。終了してもなぜか無線LANのドライバが入らなかったので、別のサイトから拾ってきたやつをデバイスマネージャーから読み込んだら認識されました。

    さて、インターネットにもつながったので、次はWindowsのライセンス認証です。

    昔Windows7や8や10で購入したことがあるシリアルキーで使えるものがあるかもと思っていたのですが、システム→ライセンス認証と進むと、なぜか勝手に「アクティブ」になっていました。

    ええ・・・?と混乱しましたが、ミニPCのライセンスチェックでお馴染みの

    slmgr /dli

    をコマンドプロンプトで打ち込んでみると、OEMライセンスになっていました。

    ここからは勝手な想像ですが、BIOSなりチップなりにWindows11 Proのシリアルキーが入っていて、Windows11 Proをインストールすれば勝手にライセンス認証まで行くのでしょう。いや、ほんまかいな。

    ともかく、一度もシリアルを入れずに認証されて、しかもVLライセンスとかではありません。とりあえずこのまま使い続けることにします。

    重い動作をさせない限りは遅くは感じません。メモリも16GB積んでいれば、大半の作業はこなせます。

    動画編集、3Dゲーム、高解像度動画再生、多数のアプリ・タブを開いての並行作業といったことでない限り、N100搭載PCで不満に感じることはないでしょう。

    しかし、元々はLinux入れて遊ぼうかと思っていたのですが、思いがけずWindows11が入ってしまったので、むしろこれをどうしようかと悩みます。

    当面は、メインPCが壊れたときのためのサブとしての保管でしょうか・・・それはそれでもったいないけれど。