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  • 自宅ネットワーク内でのホームサーバ構成

    ・現状

    今年の2月から今までにかけて、なぜか突然、「ミニPC購入欲」が沸いてきまして、それに素直に従った結果、自宅というか自室にある常時稼働パソコンが5台になってしまいました。他にノートパソコンとしてChromebookもありますが、こちらはたまにしか起動しないので今回の話からは外れます。

    さて、この4台のパソコンについては、メインPC以外の用途は常時稼働サーバとして運用しています。

    型番で言いますと、
    DELL Wyse5070
    IceWhaleTechnology Zimaboard
    Minisforum UN100P
    Goodtico MINIPC-3550H
    となりまして、見事にメーカーもスペックも異なります。これらを生かそうと思いつつ、自分の勉強のためと、様々なサービスを享受するため、そしてGoogle社なんかを始めとするメガIT企業に頼り切らないようにするため、自宅サーバを色々立てることにしました。

    とはいえ、メガIT企業に頼らないと言いつつも、実際にサーバを立てるに当たっては、ChatGPT、Gemini(Google AI Studio)、Claudeといった生成AIの皆さんに、ひたすらガッツリ聞きまくって、悩みつつ試行錯誤しつつ、サーバを立てては消したりなんやかんやした結果、現時点では以下の通りの構成となりました。

    ・Zimaboard

    (スペック)
    CPU Intel Celeron N3450(4コア4スレッド)
    メモリ 2GB
    ストレージ eMMC 32GB

    (用途)
    RJ45のLANポートが二つあるので、自室のPCとスマホ・タブレットのゲートウェイとして運用することにしました。具体的にはUbuntuserver24.04をインストールして、Firewall(UFW)と広告ブロック(Pi-hole)とVPN(WireGuard)のサーバとして利用しています。PCIeカードもさせますが、今のところは使う予定無し。シングルボードマイコンとして使う分には充分な性能があります。メモリが4GBや8GBのものだと、もっと有効活用出来たでしょうけれど、それはそれで高くなりますので割り切ってルータっぽく使う分にはこれでいいですね。

    ・Wyse5070

    (スペック)
    CPU Intel CeleronJ4105(4コア4スレッド)
    メモリ DDR4 16GB
    ストレージ SATA接続SSD480GB、USB接続HDD2TB

    (用途)
    こちらはLANポートが1つしかないですが、USBポートは8つもあります。最初はOpenMediaVaultを入れて、2TBのUSB接続HDDを2台でRaid1としてNAS運用していましたが、今はProxmox Backup Server のVM(CPU2コア、メモリ4GB、スワップ1GB、ストレージ10GB、USB接続HDD2TB)のみとして利用しています。まだ余力はありますが、個人的にはバックアップ用のサーバには他のサービスを入れたくないので、当面はこのままだと思います。

    ・UN100P

    (スペック)
    CPU Intel N100(4コア4スレッド)
    メモリ DDR4 16GB
    ストレージ SATA接続SSDが240GBと、USB接続SSDが2TB

    (用途)
    もともとベアボーンとしてメモリもストレージもない状態で買いましたが、手持ちのNVMe接続SSDをつないでWindows11を入れてみて、あっさり使えましたが、そもそもメインPCのWindowsがあるので使い道がありません。ということでサーバに回します。
    Proxmoxを導入して、その上で、既にノードとして
    FreshRSS(RSSリーダー)のLXCコンテナ(CPU1コア、メモリ1GB、スワップ1GB、ストレージ10GB)、
    Vaultwarden(パスワードマネージャー)のLXCコンテナ(CPU1コア、メモリ1GB、スワップ512MB、ストレージ16GB)、
    Nginx Proxy Manager(リバースプロキシ)のLXCコンテナ(CPU1コア、メモリ1GB、スワップ1GB、ストレージ8GB)、
    OpenMediaVault(ファイルサーバ)のVM(CPU1コア、メモリ2GB、SSD10GB、USB接続HDD2TB)、
    を動かしています。

    ・MINIPC-3550H

    (スペック)
    CPU Ryzen5 3550H(4コア8スレッド)
    メモリ DDR4 16GB
    SSD NVMe接続SSDが512GB、USB接続SSD1TB、USB接続HDD1TB

    (用途)
    以前、使っていたPCが故障したために急遽購入したこちらのマシンが、普段使いだとファンがうるさく、結局別のPCをまた購入してメインPCとして使っているため、このRyzen搭載ミニPCは押し入れにしまっていました。他のミニPCでどんどんサーバを立てていくと、やりたいことが増えてきたため、このRyzen5マシンを復帰させました。ファンのうるささはCPU周波数を低速で固定することで対策しました。この対策についてはまた別の記事に書こうと思います。ともかく、手持ちのサーバ運用ミニPC群の中では、一番リッチなスペック(といってもCPU単体ではN100と大差ないですが)なので、重たい動作のものを集めました。
    Proxmoxを導入して、その上で、既にノードとして
    WordPressのLXCコンテナ(CPU2コア、メモリ4GB、スワップ1GB、ストレージ10GB)、
    NextCloudのLXCコンテナ(CPU2コア、メモリ4GB、スワップ1GB、ストレージ10GB、USB接続HDD1TB)、
    Apt-cacher-ng(パッケージ配布キャッシュプロキシ)のLXCコンテナ(CPU1コア、メモリ2GB、スワップ512MB、ストレージ100GB)、
    UniversalMediaPlayerのVM(CPU2コア、メモリ4GB、ストレージ32GB、USB接続SSD1TB)、
    を動かしています。
    Apt-cacher-ngのストレージは、本当はキャッシュを貯めておくのに外付けのSSDかHDDにしたいところですが、現状余っているものがないため、内部のSSDを多目に確保して運用しています。

    ・その他、これから

    後、いくつもあるサーバの死活監視のために、ZabbixとかNogiOSとか運用してみたかったのですが、生成AIに聞きながら作成しても失敗してしまいました。この辺はひとえに私の知識不足なので、またそのうち試してみます。ですので、現在はWindowsで運用できる、PRTGのフリー版を使ってとりあえずPingの監視だけ行っています。まあ、この程度のサーバ数なら一つ一つ見てても何とかなるといえばなるのですけれど。別に仕事じゃないし。

    あと、導入したいのはメールサーバくらいでしょうか? メールサーバは結構面倒というか、既に何度か試しましたが色々大変で結局上手く行かなかったので、また折を見て試すつもりです。ただ、既にメールサーバを入れられそうな余裕があるPCがないのですよね・・・。