平繁無忙の何でも書くブログ

  • 御朱印は参拝の本質ではないはず

    神社でもらえる御朱印集めが流行していますが、流行が過熱すると問題が出てくるのは世の常です。

    御朱印をネットオークションで高値で転売している、という批判がありました。また、御朱印を書いてもらうにあたって、急がせたり暴言を吐いたりする事例もあるそうです。

    “過熱する御朱印ブーム”の裏で何が?有名神社が「特別御朱印」の配布を取りやめ
    https://www.fnn.jp/posts/00045734HDK
    東京・浅草の初夏の風物詩と言えば「三社祭り」だ。
    浅草神社では今週末の三社祭で お祭りに合わせた特別御朱印を見送ることを発表した。

    御朱印ブームに悩む寺院 「早く書け」27万円で転売も
    https://www.asahi.com/articles/ASM5J5TGYM5JUTIL02P.html
     「こっちはお客さんだぞ」。東京都台東区の浅草神社では4月末から、「平成」「令和」という新旧の元号が入った御朱印を数量限定で配布したところ、予想を超える行列ができた。入手できなかった人が神職や巫女(みこ)に罵声を浴びせたという。
     ネットオークションでは5千円を超える値をつけ、「転売も看過できない」と神社は検討。混乱を避けるとして、19日までの三社祭では恒例だった特別な御朱印の配布を取りやめた。

    御朱印を集めることにそもそもどんな意味があるのでしょうか?

    本来は参拝の証ではありますが、参拝したかどうかを他人にわざわざ自慢する必要も無いはずです。自分が参拝したかどうかは自分の記憶の問題ですし、覚えていられないのであれば参拝前に鳥居でもスマホで撮影しておけば済むことです。

    御朱印欲しさで神社に負担をかけるのは参拝客として不適当だし、御朱印やお守りも金銭と引き換えに手に入れるものとはいえ、自らを客呼ばわりして特別な待遇を求めるのも間違っています。

    スタンプラリー的に集めているのかもしれませんが、それなら転売された御朱印を買うのも意味が通りません。トラブルを起こしている人は全体の一部かも知れませんが、神社における社務の妨げになるのであれば中止や休止もやむを得ないでしょう。

    浅草神社が御朱印の提供を禁止したのは良い判断だと思います。神社はコレクターに御朱印を提供するために存在しているわけではありませんから。本当に、御朱印は何のために存在するのでしょうね。

    もう各神社は手間をかけて御朱印を準備するのではなく、入り口の鳥居にでもカゴをかけてその中にフルカラー印刷した御朱印を突っ込んでおいて、参拝客が勝手に持ち帰るようにしてしまったらどうでしょうか。御利益も何もあったものではないかもしれませんが、トラブルや転売の果てに得た御朱印よりはマシでしょう。もしかするとそれを集めてまた転売する人間も出てくるかも知れませんが。そうなったらなったでさらに各神社はホームページで御朱印画像を公開して、利用者は勝手にダウンロードしてプリンターで印刷できるようにしてしまえばいいんじゃないでしょうか。本当に御利益があるのならネット経由で印刷したって御利益があるでしょうし、神社自身が公開していてもネット経由だと御利益が無いのであれば、転売された御朱印や無理矢理書かせた御朱印にだって御利益は無いでしょう。

    逆に、参拝客が少なくて来てほしいと思っている神社は、ここぞとばかりに丁寧な御朱印を作成してアピールしてしまえば良いんではないでしょうか。別にどの神社も手間暇かけて御朱印を提供する必要は無いと思いますし、やりたい神社がやって、集めたい人がそこに行く、そこでもトラブルが起きて割に合わないと思ったら御朱印文化そのものが消え去るでしょうから、ブームもコレクターも存在しなくなります。一時的に貴重な御朱印が高値で転売されるかも知れませんが、もうそれは神社側にしても知ったこっちゃないでしょう。

    いっそのこと、神社本庁あたりから、
    「オークションサイトで偽物の御朱印が出回っています」
    とでも公式リリースを出してしまえば、本物の御朱印含めて値段が暴落して転売行為が成り立たなくなるんじゃないでしょうか。

    ちなみに、神社の御利益というのは本人が行かないと得られないというわけではありません。昔から例えばお百度参りのように、怪我や病気で苦しんでいる人の代わりに親しい家族や友人が行うお参りの仕方もあります。

    八十八箇所巡りの「お接待」もそうですよね。

    http://www.88shikokuhenro.jp/questions/#i-15
    問:お接待とは何でしょうか?
    答:四国では四国霊場を巡礼するお遍路さんを敬い、助けることで自身がお遍路をしていなくても、そのお遍路さんと同じ功徳がいただけると言い伝えられてきました。
    お遍路さんはそういった接待をいただくことに感謝を感じ「お接待をうける」という様に「御」をつけることで敬意を表すようになったとされます。
    また、お接待を受けたお遍路さんは御礼として自身の納札を手渡す古来よりの風習もあります。

    また、江戸時代の一時期にはイヌが代わりにお伊勢参りをしていたそうです。

    犬の伊勢参り (平凡社新書)
    https://www.amazon.co.jp/dp/B00EUVZHXU/
    明和八年四月、犬が突如、単独で伊勢参りを始めた。以来、約百年にわたって、伊勢参りする犬の目撃談が数多く残されている。
    犬はなぜ伊勢参りを始めたのか。どのようにしてお参りし、国元へ帰ったのか?
    そしてなぜ明治になって、伊勢にむかうことをやめたのか?
    事実は小説より奇なり! ヒトとイヌの不思議な物語の謎を探る。

    神社への参拝、お参りは敬意は必要ですが無茶苦茶儀礼的に凝り固まっているものでもありません。大切なのはお参りする人間の心であり、真摯に行うことが重要なのですから、御朱印を手に入れたかどうかは参拝の本質ではないでしょう。あくまでオマケ的なものであり、トラブルが起きるくらいなら神社は止めてしまうでしょうし、それは当然のことだと思います。真剣にお参りしてくる他の人に迷惑がかかるくらいなら御朱印は無くなったとしても問題ないはずです。

  • 2019年6月2日J3リーグ第10節ガンバ大阪U23対藤枝MYFC観戦記

    昨日ホームで行われたガンバ対鹿島戦は仕事で見に行けず。
    食野のゴール見たかった・・・。

    引き分けの勝ち点1で順位は上がりましたが、最下位の清水と勝ち点では並んでいますので、昨シーズン終盤の地獄のような残留争いが早くも始まった感があります。

    今、一番期待出来るFWが食野というのは厳しいですね。渡邉の復帰か、呉屋か一美のレンタルバックか、夏の移籍期間に宇佐美を戻すかのいずれかがないと得点は増えなさそうです。

    さて、そんな食野が未だに得点ランクのトップにいるJ3の試合を今年初めて見に行きました。年間パス特典の招待券をようやく使えました。

    スタメンにはユースから4人、控えの4人も全てユース所属なので、スタメン平均年齢が19.55歳、控え含めた全員だと19歳丁度という若さです。
    野田のレンタル移籍によりセンターバック不足になりますから、昨日出番の無かった菅沼や青山あたり出すかなと思っていたのですが、森下監督はユース選手で補いました。
    ちなみに藤枝の控え、ガンバユース出身の出岡にはガンバサポからも拍手がありました。藤枝には元J1の選手もいましたが、一番有名なのはデカモリシか矢澤かな。石崎監督かも知れませんね。
    ガンバの目玉はコンチャですね。

    気温は高いものの朝から曇り空だった大阪でしたが、キックオフ直前に軽く雨が降り始めたみたいでした。

    最初はガンバU23がボールを保持しながら攻めていましたが、隙を突かれて失点。試合の入りは良かったように見えたのですが。

    そもそもこの4バックのDFラインを見るとかなり無理感がありますね。左サイドバックの奥野も本来ボランチですし。野田が抜けたDFラインを統率する松田にかなりの負担がかかりそうです。

    さて、期待のコンチャはFWのポジションにいましたが、どうも多分適性はFWじゃないように思います。守備や連携のことを考えて最前線に置いているのか。ただ、ボールを持ったときの安定感というか奪われない感じは良いですね。

    前半全体の感じとしては、芝本が中盤の底からボールをさばいてなんとかリズムを作っている感じがしますが、もう少し前目でボールを持てないと決定機は作れなさそうでした。ボールを相手陣内まで運んでも、アタッキングサードでの精度も工夫も少なかったです。最後の方にあった、右MFの白井がサイドから中央に切れ込んでのシュートは惜しかったですが。押し込んでいた前半ラスト10分に得点が取れていれば、といった感じでした。

    しかしデカモリシこと森島康仁は、ユース年代の選手に身体で抑えろというのは酷ですね。ガンバの守備陣で何とか対応出来ていたのは松田だけでした。

    後半は髙橋をDFに入れて奥野をボランチに上げます。これでボールが少しずつ回り始めました。開始数分で裏に抜けた高木はPK?というような場面でしたが、そこは倒れずに決めて欲しかったです。

    前半から何度かあったのですが、コーナーキックは選手を上げず、すぐにボールを下げて攻撃を続けるプレーを毎回行っていました。高い選手がいないことから試合前から決まっていたんでしょうね。

    白井、奥野も交代してユース所属選手が6人になった直後に高木がエリア外でボールを受けた後にターンして見事なシュートを決めて同点に追いつきます。その場面で横っ飛びした藤枝のGKが足を痛めて交代しました。そのプレーで痛めたと言うより、その前から足を気にするようなストレッチを何度かしていたので、後半の途中から痛めていたのだと思います。

    奥野が下がってからは食野がボランチの位置に。コンチャは左MFで2トップは高木と川崎だったと思いますが、後半途中からのガンバのイケイケ攻撃タイムは西野ガンバの良いときの攻撃を思い出しましたね。

    結果的には後半アディショナルタイムに奥田、高木の連続ゴールによって逆転、突き放しとスタジアムが盛り上がる展開となりましたが、高木は3点取れたなあ、と思います。後半だけで4回決定機がありましたからね。

    コンチャに関しては、最初はボールに絡めなかったですが、前半途中からボールキープでいいプレーが出始め、後半には前線でそれなりのプレーが出来ていました。トップでやるにはまだまだだと思いますが、これから期待出来るのではないでしょうか。

    高木はこれでJ3で10試合で5得点。食野ほどの得点効率ではないですが、去年の一美並にはなってきました。今年のうちにトップに定着できなければ、来年は一美のようにJ2クラブでの武者修行かも知れません。

    武者修行と言えばレンタル移籍中の長崎の呉屋、京都の一美がともに得点してますね。呉屋は4試合連続、一美は3試合連続のゴールと高木に負けていません。

    昨日の投稿でも書きましたが、U23からトップ定着orレンタル移籍というのは自然な流れでもあると思います。全員がトップに定着できなくても、他クラブに移籍してプロとしてやっていく実績が出来れば、ガンバのアカデミーやトップに入ってくる選手の質もどんどん上がっていくと思います。

  • ガンバ大阪U23選手の独り立ちと、チームの独り立ち

    ガンバ大阪のセンターバックである野田選手がモンテディオ山形にレンタル移籍することになりました。

    野田 裕喜選手 モンテディオ山形へ育成型期限付き移籍のお知らせ
    http://www.gamba-osaka.net/news/index/no/9598/

    熊本の大津高校時代、特別指定選手としてJ2でのリーグ戦5試合の出場経験があり、ガンバに高卒で入ってからはトップでのリーグ戦出場経験はないものの、ルヴァン杯、J3での出場が去年までで58試合ありますので、2014年から数えるとプロの試合経験が6年目となり若手というより中堅に近くなっているくらいですが、ガンバでのトップ定着が難しい状態が続いていました。

    J3でやれることはもうほぼ無いという判断を、本人やガンバ強化部、J3のコーチ陣がしたのかも知れませんね。

    少し前には市丸、シーズン開始からは一美とU23チーム立ち上げ時からほぼレギュラーだった選手が今年相次いでレンタル移籍しています。

    ガンバのU23チームでの選手育成については、年ごとに方針が変わっているような印象がありましたが、ようやく固まりだしたのかも知れません。

    1,U23チームで控え
    2,U23チームでスタメン
    3,トップチームでルヴァン杯に出場

    ここまで来て、さらにトップに定着できればU23卒業(堂安や食野がそうですね)。定着できなければ、

    4,J2クラブにレンタル移籍(育成型期限付き移籍)
    5,トップに定着もしくは別クラブに完全移籍

    という流れが育成の方針として大まかに決まった感じがします。本当にそうかどうかは分かりませんが。

    一美もJ1とJ3合わせて3年で80試合以上出ていますし、得点も増えてきましたのでJ3でプレーし続けるよりはJ2クラブで貪欲にレギュラーを挑む環境の方が良かったのでしょう。山河では既に4点も取ってますし。

    ガンバ大阪のクラブとしてのU23チーム利用をチーム強化に使う良い流れが定着してくれたら良いなと思っていますが、それだけではなく財務の助けにもなってほしいと思います。

    今のU23チームの試合は、ホームゲームでの観客数は数百人から千人程度ですので、メインスタンドのみでの試合運営とはいえおそらく赤字でしょう。若手選手の育成のためとはいえ、U23の稼ぎで賄えればそれに越したことはないはずです。

    毎試合の前売り・当日券で観ている人もいますし、3試合セット券を使って観ている人もいます。

    ファンクラブ会員限定3試合セット券
    http://www2.gamba-osaka.net/ticket/3matches.html

    しかし、トップチームの入場料収入の柱はどこのクラブでもシーズンチケットです。ガンバのシーズンチケットはトップチームのみが対象であり、U23の試合は全く別物となっています。これはガンバと同じくU23チームをJ3に参加させているFC東京・セレッソ大阪も同様のようです。

    しかし、コアなファン・サポーターであれば将来のトップチームを支えるであろう若手選手を育成するU23チームも同じく応援したいと思うのは当然ですので、トップチームの年間チケットにプラスアルファ支払うことでU23チームの年間チケットも手に入るという特典は付けられないものでしょうか?

    U23の年間チケットをトップチームの年間チケットの特典とすることで、トップチームの年間チケットの売上増加も見込めるかも知れませんし、当然ながらU23の試合の入場者数も増えて盛り上がりも増すはずです。U23チームでのチケット売上が増えて運営経費を賄え、少しでもプラスになるようであればトップチームを含めたクラブ経営の助けにもなります。

    もしかしたらJリーグの規約でダメなのかなとも思いましたが、

    J3リーグへ参加するJ1クラブおよびJ2クラブが編成するU-23チームに関する特則
    https://www.jleague.jp/docs/aboutj/regulation/2019/23.pdf

    これを読む限りU23チームの年間チケット販売は禁止されていません。
    3クラブとも実施してないということは、売り出しても買う人が少ないという判断が客観的なデータか何かで出てしまっていたのかも知れませんが、個人的には試みて欲しいです。少なくとも私は買います。

    このアイデアを実行しなくても、U23チームの試合の入場者数はもう少し増やす努力が必要でしょう。

    Jリーグ規約には、J3への入会要件の一つとして、

    https://www.jleague.jp/docs/aboutj/regulation/2019/02.pdf
    入会直前年度のJFLのリーグ戦におけるホームゲームの1試合平均入場者数が
    2,000 人を超えており、かつ、3,000 人に到達することを目指して努力していると認め られること。なお、入場者数の算定は「2019 明治安田生命J1・J2・J3リーグ戦試 合実施要項」第 39 条第3項および第4項に基づいて行う。

    とあります。セカンドチームだからというエクスキューズは当然ありますが、同じカテゴリーで戦っているクラブはJFL時代に平均2000人を超えるための営業施策を苦心して実行していたはずで、U23クラブとのアウェイゲームで閑散としたスタジアムで試合するのはかわいそうな気もします。

    今シーズンのU23チームの第8節までの平均入場者数は
    ガンバU23が1254人
    セレッソU23が858人
    FC東京U23が1336人となっています。
    やはり少なくとも、Jリーグ入会要件の2000人は超えてほしいものです。

  • 運動会での多段ピラミッドを止めましょう

    もはや時代遅れというレベルではないと思いますが、未だに多段ピラミッドを運動会の演目として強行している小学校があるようです。

    いつの間にか日本全国の学校で流行して、怪我人が続出して批判が高まり、流行が下火になってここ数年で急激に無くなってきたはずなのですが、東大阪市では我関せずに小学校では行われているとのニュースがありました。

    7段ピラミッド予定の小学校「集団作りの効果はある」 東大阪市で今年も2校…1校は中止
    https://www.j-cast.com/2019/05/30358846.html?p=all
    組体操を巡っては、ピラミッドが崩れるなどしてケガをする事例が多数報告されている。中には死亡事故もあり、スポーツ庁は2016年3月、安全な状態でなければ実施しないよう各自治体に通知した。

    小学校運動会で7段ピラミッド 東大阪市、吉村知事は反対
    https://mainichi.jp/articles/20190530/k00/00m/040/246000c
    吉村洋文・大阪府知事は府庁で取材に応じ、「重大な事故が現実に起きている。考え直す時期だ」と反対の立場を示した。府教委が対応を検討する。

    スポーツ庁からの勧告にも耳を貸さず、府知事の反対も無視して強行する俺かっこいいとでも教師は思っているのかも知れませんが、それなら児童ではなく教師達自身がピラミッドを作れば良いんじゃないかなと思います。おっさんおばさんのピラミッドに何の価値もありませんが。

    学力テストや国旗国歌の問題で学校の自治が失われるとか教師の人権侵害だとか訴える教師や団体は未だにありますが、ピラミッドに関しては政府・自治体・首長・教育委員会の反対を無視して実行できるのだから日本の学校現場の独立性は非常に高いはずですよね。児童達の危険と引き換えの自由ではありますが。

    逆に政府・文科省もここは強制力を発揮して欲しいところです。あるいは、未だに多段ピラミッドを強行する小学校の運動会に文科大臣が乗り込んで中止を宣言するくらいのパフォーマンス見せたら良いんじゃないでしょうか。

    このニュースの中にあった考え方で怖いのが、この危険なピラミッドの演目を通じて、「集団作りの効果はある」という理屈です。団結力を高めるために危険な行為を強要して、「自分がミスをしたら他人が怪我をする」という強迫観念を植え付けて言うことを聞かせるのは軍隊の規律を高めるために行う手法だと思いますが、朝日新聞あたりには「軍靴の音が聞こえる」といって日教組とかと批判合戦を繰り広げて欲しいところです。

    そもそも、団結力を高めるためにピラミッドを作るのではなく、団結力が高い集団がピラミッドを作る、という考えが本筋のはずです。例えば、自衛隊とか消防隊がイベントでのパフォーマンスとして高いピラミッドに挑戦してみせる、というのは良いと思います。普段の訓練を通じてもっと危険な行為を行っていますし、団結力が既にあるでしょう。しかし、クラス替えして2ヶ月程度の小学生がピラミッド作りを通じて団結力を高めるというのは本末転倒です。危険性と引き換えにしないと団結力を高められないのは教師の指導力不足でもあります。

    しかし、ここまで世間的に問題視されていても平気で実施する学校というのは、浮世離れしていると言われてもしょうがないでしょうね。

  • 人工肉と魚介資源の未来

    人工肉という主に植物由来成分による肉っぽい食べ物がメディアで目にするようになってきました。

    人工肉を作る、そして食べる理由としてよく取り上げられるのが、ヴィーガン的な、人間が動物を食べるのはかわいそうだから、というものです。

    【オピニオン】人工肉バーガーと人類の未来
    https://jp.wsj.com/articles/SB12317017857431743373904585237673990902644

    あくまで個人的な予想ですが、かわいそうな動物を保護する保護ために動物を食べない、という理屈は多分上手く行きません。一定の共感は得られるでしょうけれど、大多数まではいかないでしょう。

    動物がかわいそうという理屈ではなく、上記のリンク内にもあるように、

     米国で排出される温室効果ガスの9%は農業によるもので、その3分の1近くは環境保護局(EPA)がかしこまって「腸内発酵」と呼ぶもの、平たく言えば牛のげっぷやおならによるものだ。もしインポッシブル・バーガーやその他の試験的な代替肉が消費者に根付けば、二酸化炭素排出量は減るだろう。

    食べるために育てている家畜が出すガスによって地球温暖化が進む、という理屈であれば、もう少し賛同者は増えるはずです。また、

    植物性食、インポッシブルバーガーって?直視せざるを得ない食糧事情
    https://news.yahoo.co.jp/byline/ikedaeri/20190520-00126112/
    健康ももちろんのこと、環境負荷に対する考え方もあっての浸透である。
    畜肉に育てるのに必要な水分は穀物を育てる場合の10倍近く必要とされるからだ(出典 東京大学生産技術研究所 沖研究室)。

    このように、畜産に必要な水を消費しすぎてしまう、というのも人工肉推進の理由にも出来るでしょう。

    しかし、これら家畜のゲップや水資源の問題を問うのであれば、かえって魚や貝類などの海産物は関係なくなります。魚も含む動物を食べるべきではないというヴィーガン主義者の支持を失う可能性はあります。

    動物保護に限ったことではありませんが、先鋭的な主張をする団体は大同小異という組織化が出来ません。自分たちの主張と少し異なるけれど大きな目的は一緒、という他の主張と団結することが出来ません。

    人工肉の問題であれば、動物保護という大きな旗印のもとで一致団結出来るかどうかが鍵です。見方を変えると、畜産業のみを敵視して漁業を大目に見るのか、魚介類の摂取も禁止するのか。動物保護を掲げる組織内や組織間で統一するのは難しいでしょう。

    ただ、魚介資源も世界的な人口増加によって減りつつあります。発展途上国の沿岸に住む人々にとっては手っ取り早い食糧確保として漁業が盛んですし、自分が食べなくても先進国を含む外国に高い値段で買ってもらうことも出来ます。漁業は食糧確保&輸出産業という非常に効率の良い職業でもあります。畜産物を食べられなくなった人達は、工場で作られる人工肉を食べるくらいなら海で育った魚介類を食べたいと思うかも知れません。そうなると魚介資源が更に取り尽くされてしまう結末も待っているでしょう。

  • 書店業界の未来、利益にならない既得権益を捨てられるか

    書店・本屋さんが小さい規模の店舗は現時点で非常に厳しい業界だと思います。

    「まちの本屋」がどんどん潰れていく2つの理由
    https://toyokeizai.net/articles/-/281632
    書店調査会社のアルメディアによれば、1990年代末に2万3000店ほど存在した全国の書店は、2018年時点で1万2000店ほどにまで減少しているという。ネット販売や活字離れもあって、書店は厳しい状況に置かれている。

    この東洋経済の記事では、そんな中でも独自の施策で何とかやっていっている書店を取り上げていますが、むしろそういったポジティブな要素よりもネガティブな現状を指摘している方が目に付きました。

    記事中では、多様多彩なポップによってファンを増やして売上を維持している書店があるということですが、そもそもそういった売上増加策を積極的に打ち出していける本屋さんもそんなにないでしょう。いわゆる「まちの本屋」さんは家族的経営でギリギリ、もしくは年金で何とか食べていける程度の売上しかないところもあるはずです。「こうやったら売上伸びた!」という成功例を見せられても同じことが出来るところは限られていますし、そもそも同じことをしても成功するとは限りません。自治体が他の地域の町おこし・村おこしの成功例をそのまま持ってきても成功しないのと同じですよね。

    昔(コンビニがあまり無かった頃)は子どもが漫画雑誌やコミックスを買うのは街の本屋でしたし、それが売上を支えていました。しかし今では発売日にコンビニのレジ前に並んでいますし、そもそも子どもの数が減っているために漫画雑誌自体の売上が大きく減っています。街の本屋の売上が落ちるのは当然のことです。そして巨大書店に押され、ネット書店に押され、電子書籍に押され、街の本屋が今後も成り立つ見込は非常に少ないでしょう。

    さて、上記リンクの3ページ目以降が個人的には本題です。

    「ランク配本」という言葉をご存じだろうか。端的に説明すると、「店舗規模によって自動的にランクが決められ、各書店に配本される冊数が決まる制度」だ。

    つまり、売上がしょぼい本屋には売れ筋の本を卸しませんよ、という制度です。当然ながら、小さな街の書店と、ターミナル駅前にある巨大書店とでは売上が異なり、売れ筋の本をおける冊数に大きな差が出てきます。それによってさらに売上に差が付き・・・という格差社会の拡大がここでも見受けられます。

    また、書籍の問屋にあたる取次店が、書店が注文していない本を勝手に送る「見計らい本」というシステムも、小さな書店にとって悩みの種となっている。求めている本は足りず、求めていない本が届く……運営が厳しくなるのは当然だ。

    そしてさらなる問題として、この「見計らい本」の存在も書店を苦しめています。売れない本は取り次ぎ経由で戻すわけですから、コンビニの弁当廃棄ほどの問題にはならないでしょうけれど、売りたくない本を店頭に置くのは何のメリットもないでしょう。新聞社が新聞販売店に強要する押し紙みたいなものですよね。

    売上があった昔はそれでも経営が成り立ったのでしょう。ランク配本で冷遇されても、見計らい本を送ってこられても何とかやっていけた。しかし子どもが減り、売上が奪われ、先の見込が無い状況で昔からの慣習によって経営をさらに圧迫される状態になっているようです。

    昔は良かったけれど今は時代が変わったのだから経営の仕方を変えなければならない、という主張は、まさに各出版社や各メディアが取り上げて多くの業界や企業などを批判してきましたが、まさにそのメディア業界・出版業界こそが変わらないと持続できない時代になっています。新聞にとっての新聞販売店、出版業界における「まちの本屋」が、昔からの慣習によって今後も潰れていくのであれば、結局業界全体が地盤沈下のように崩れ落ちていくのではないでしょうか。

    新刊発売、中国九州で1日遅れに 物流危機で書店逆風、4月から
    https://www.nishinippon.co.jp/item/o/492839/
    中国地方5県、九州7県で4月1日から、雑誌と書籍の新刊の店頭発売日が従来よりもさらに1日遅れることが9日、分かった。物流会社の人手不足やコスト上昇が要因。

    少し前のニュースですが、このように従来型の書店の方がAmazonなどのネット書店よりも手に入れるのが遅くなると、なおさら利用する理由がなくなってしまいます。こういうところは書店業界全体で解決しないといけないはずです。しかし、キツい物言いかも知れませんが事実上は一部地域を切り捨てるような形で業界の存続を図る見込のようです。

  • 文系人間・理系人間を無くすために

    世の中には人間を文系と理系に分けて区別しがちな人がいるのは確かです。これは他人の区別だけではなくて、「自分は理系(文系)の人間だから」といって自分のことをどちらかに区別して説明してしまう人も結構いると思います。

    しかし、当然ながら人間は文系と理系のどちらかに分かれて生まれてくるわけではありません。文系理系という分け方は、ただ単に大学入試の際の科目や難易度に差を付けるために便宜的に分けている区別に過ぎません。

    文系と理系で人間を二分するような思い込みは無くすべきですが、大学入試で分けられていることが大きな影響を与えているのであれば、以下のような改革案が出てくるのも宜なるかなと思います。

    文系・理系に偏った大学入試の改革を、教育再生会議提言
    https://univ-journal.jp/26013/
     提言によると、大きく社会が変化しつつある現代は文理両方を学ぶ人材の育成が急務だとして文系か理系のいずれかに偏った現在の大学入試制度を改革するよう求めた。政府には入試改革を実行する大学に対し、積極的な支援を求めている。

    国公立大学のほとんどは現時点で大学入試センター試験で英語・数学・国語・社会・理科の5教科受験を義務づけていることもあり、一応は高校でも5教科全てを勉強しているのが大半だと思いますが、実際に自分が受験する大学・学部で必要とされていない教科があるのであれば、その教科に力を入れて勉強しなくなるのも当然でしょう。

    文系と理系に二分しないような意識や学問を身につけるための一つの方法としては、全ての大学受験において、文系理系に分けない教科設定にしてしまえばいい話です。
    英語は文系だろうと理系だろうと必須になっている入試がほとんどだと思いますが、文系(国語社会)・理系(数学理科)を分けず、それこそ理学部数学科を受験する人間でも必ず古文や世界史を受験しないといけないとか、文学部サンスクリット語専攻であっても数学2Bも物理も受験しないといけない、という仕組みにしてしまえば、片方に凝り固まった「文系人間」「理系人間」は減るはずです。

    もう一つの方法としては、大学に入ってから副専攻を選択する制度を義務づけ、さらにその副専攻の分野は主専攻の文系理系と逆の方を選ばないと行けないものとする、というものです。例えば法学部の学生なら副専攻は理系の学問を、工学部なら副専攻では文系の学問を選ばないといけない、とすれば多様な考え方を身につけられるのではないでしょうか。

    副専攻制度を設けている大学は日本でも結構増えてきましたが、こんなふうな文系・理系で必ず逆の方を選ぶ必要がある大学はあまりないのではないでしょうか。当然ながら、そもそも単科大学や学部数が少ない大学では不可能なケースもあると思いますが、その場合は近隣の大学と提携するとか、ネットを使った遠隔講義でカバーするといった方法もあり得るでしょう。

    副専攻制度を義務づけることで主専攻の研究がおろそかになってしまう、という指摘が出てくるかも知れません。しかし大半の学生にとっては研究のために大学に行くのではなく就職のために大学に行っているのですから、将来的に文理両方の考え方を身につけた方が学生にも社会にも役立つのではないでしょうか。

    そもそも長期化する就職活動によって3年次にあまり大学に行かないようになっている現在の在り方の方が問題でしょう。就職活動に要する時間を減らす方策をまず立ててこその「教育再生」であるはずです。

  • HUAWEIを中国政府はかばいきるのか、切り捨てるのか

    米中貿易戦争が、HUAWEIを大々的に巻き込んで本格化しているような雰囲気がありますが、HUAWEI躍進の一つになったスマートフォンのリリースが今後は厳しくなりそうな感じですね。

    ファーウェイの既存製品でサービスは今後も使える――グーグルがコメント
    https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1185344.html

    HUAWEIのスマホもAndroidを利用している製品ですが、Androidといっても大雑把に分けると2種類に分けられます。一つは、Googleのお墨付きというか、GooglePlayやGoogleMapなど、Google純正のアプリやサービスをフル活用できるAndroidと、AOSP(Android Open Source Project)といってAndroidの中身を使いつつもGoogleサービスを利用しない形でのAndroidがあります。当然ながら前者の方が使い勝手が良いわけですが、その代わりにそのスマホを売るにはメーカーがGoogleに手数料を払わなければいけません。そのため、非常に安く売ることが目的のスマートフォンでは後者のタイプで販売されていることもあります。その場合、GooglePlayは利用出来ませんが、アプリ単体(いわゆる野良アプリ)ではインストールは出来ますし、Google以外の会社が提供しているアプリストアを用いることもできます。

    SHARPにしろSONYにしろSamsungにしろHUAWEIにしろ、メジャーメーカーのAndroidスマートフォンは前者のAndroidで提供しています。当然ながら前者と後者では信頼度(特にアプリストア)が格段に異なります。

    GooglePlayではないアプリストア経由でアプリをインストールするのは、そのアプリの信頼性が担保されていないことから非常に危険な行為ということになります。

    そんなわけで、今回のHUAWEIがAndroidを正式利用出来なくなる、というニュースはそれなりに大きな問題ではあるのですが、しかしHUAWEIがアプリストアと立ち上げて便利なアプリを集め、そのアプリの信頼性をHUAWEIが担保すれば済む問題でもあります。

    ファーウェイは大丈夫なのか? Playストアに替わる独自ストアを準備済み
    https://www.gizmodo.jp/2019/05/huawei-app-gallery.html

    Androidのプロジェクトそのものはオープンソースとして無償で公開されていますので誰でも利用出来ます。ただGoogleサービスを利用するならお金を払ってね、というのがGoogleのビジネスとなっています。HUAWEIクラスの企業であれば、AOSPを利用してAndroidベースの独自OSを自社スマホに搭載するのは費用を度外視すれば難しいことではないでしょう。ただ、Googleサービスを利用したい人達にはスマホが売れなくなりますから、中国国内はともかく日本やアメリカでの販売は大きく制限されるのは確実です。

    しかし、更に大きな問題として、Arm社がHUAWEIとの事実上の取引停止というニュースが出てきました。

    Arm、ファーウェイへのライセンス供与停止報道にコメント
    https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1186086.html

    Armという会社は先年にソフトバンクが2016年に巨額買収したことで一般的にも有名になりましたが、主にモバイル機器で利用されるプロセッサ(中心的な計算を行う部品)の設計を行う会社です。このArmが提供している設計によってAppleやクアルコムといった会社が現物としてのプロセッサを開発し、それを各スマートフォンが組み込んでスマホが動いている、ということになります。

    スマートフォンのハードウェア部分の大元の設計をしているのがArm社ということになりますが、プロセッサ自体、今ではHUAWEIがArm社からライセンス提供してもらって開発して自社スマホに搭載していました。これにより利益率の改善もあり、プロセッサを輸入する必要も無くなるため中国の安保上の利点もあったはずです。

    このArm社からのライセンス供与停止は、そのHUAWEI製プロセッサの大元をぶった切るような話ですので、かなりHUAWEIを苦しめるのでは無いかと思います。一昔前ですと、IntelのATOMを採用したスマホやタブレットもあったのですが、ATOM自体をIntelが製造停止してしまった今ではすぐに解決策が見つかるとは思えません。

    プロセッサの設計から始めるというのも相当無理な話です。超高密度になった現代のプロセッサを、他社の特許を侵害せずに一から開発する困難さは想像を絶するはずです。そしてそのプロセッサで独自OSを作らないといけませんが、そのプロセッサとOSではこれまでのAndroidアプリを動かす工夫も必要です。HUAWEIはソフトウェア(Android)とハードウェア(Arm)の両面から締め上げられていることになります。

    チップ製造最大手のTSMC、Huaweiと取り引き続けると発表
    https://iphone-mania.jp/news-248504/
    自家製チップといっても何から何までHuaweiグループ内で完結しているのではなく、デザインや製造では他社と協力しています。Kirinは設計こそHiSiliconですが、デザインのコアアーキテクチャはARMのライセンス下にあり、チップの製造はTSMCが担っています。
    ソフトバンク傘下のARMは先日、Googleに続く形でHuaweiとの取り引きを終了すると発表。これによってKirinはARMに頼らないデザインを必然的に要求されることになりました。それだけに製造を請け負うTSMCの出方について、改めて注目が集まっていました。

    HUAWEI製のプロセッサと製造しているTSMCは今後も取引を継続するという発表行いましたが、上記記事にあるようにArmのアーキテクチャを利用しない設計を新たに用意しないといけませんし、アメリカ政府からTSMCへの圧力も今後さらに強まるでしょうから、態度が変わらないとも限りません。

    さらに、一部報道ではマイクロソフトがWindowsのHUAWEIへの提供を停止したというニュースも出てきました。

    MS、ファーウェイからの受注停止=PC用ウィンドウズ対象-香港紙
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2019052401147&g=int

    現時点ではHUAWEIの売上におけるWindowsパソコンの割合はそう高いものではないはずですので、AndroidやArmほどの影響は無いと思いますが、HUAWEIにとって悪いニュースなのは確かです。LinuxベースでWindowsっぽいものを作るのは大して手間はかかりませんが、Windowsの膨大なアプリケーションを利用したい人は、わざわざHUAWEI製のパソコンを買わないでしょう。

    どこまでアメリカ政府がHUAWEIを締め上げていくのか先が見えませんが、逆に中国政府としてはどこまでサポートするでしょうか。

    世界中に輸出することで中国に富をもたらしているHUAWEIは、中国政府にとっても大事な大企業ではありますが、トランプ政権との米中貿易協議の取引材料に使われるくらいなら切り捨てる、という選択肢も出てくるかも知れませんね。あるいは、HUAWEIをかばってアメリカからの譲歩を取り付ける代わりに、事実上の国有企業化をHUAWEIに迫るかも知れません。どちらにしてもHUAWEIはこれまでのような西側自由市場における栄華を失うことになるでしょう。

  • 政党が議員(党員)をコントロールするには

    問題発言(そういうレベルではないと思いますが)で話題の丸山穂高議員が無所属になったことで、糸が切れた凧のようにコントロール不能な状態になってしまっているようです。

    除名丸山氏がロに謝罪の維新批判 「完全に意味不明な対応」(共同通信)
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190519-00000115-kyodonews-pol

    自分の発言の尻拭いをした元所属政党をその尻拭いが意味不明と批判すること自体が意味不明ですが、無所属になってしまったことでかえって暴れん坊っぷりが加速したような気がします。

    政党は所属議員の行動をコントロールする方法として、活動資金の融通や秘書などの人材手配などもありますが、一番大きいのは次期選挙での公認です。政党の公認を得られるかどうかは議員・政治家にとっては政治生命に関わる問題です。そもそも公認が得られなければその政党に所属している意味もありません。政党支持層からの得票がありませんから次の選挙で苦しむことは確実です。政党が傘下の議員をコントロールするには、その議員を次の選挙で公認するかどうかによるところが多いわけです。

    今回の丸山騒動において、日本維新の会は問題発言後すぐに除名しました。これによって維新としては責任はありませんよ、その議員個人の問題ですよ、というアピールをするつもりだったのでしょうけれど、結果的には最悪の選択肢でした。丸山議員からしてみれば、除名されたことにより日本維新の会の言うことを聞く理由が無くなりました。

    冒頭にも述べたように、維新除名後の丸山議員は辞職勧告など無視し続けて、自分は悪くないという態度を取り続けています。世の中にはモンスタークレーマーやモンスターペアレントなどが存在しますが、モンスター議員と呼ぶべき存在かも知れません。

    丸山穂高氏、衆院の聴取を欠席 休養2カ月の診断書提出
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190524-00000113-kyodonews-pol

    衆院での聴取に出るかと思いきや、除名後も威勢が良かったのに適応障害で休養だそうです。法的にはこれ以上、強制力を持って行動を縛ることが出来ません。次の選挙までは何が何でも議員の立場にしがみつくつもりでしょう。

    日本維新の会は政党として自分たちのイメージを守るために即除名という処分を下してしまいましたが、それがために丸山議員が好き勝手出来る状態を作り出してしまいました。

    即除名ではなく党に所属させたまま、「一旦ここで素直に辞職すればほとぼりが冷めたらまた公認するよ」と言って因果を含めて議員辞職させておいて党に所属だけさせておけば、維新自体は批判されますが、一旦議員ではなくせるし、飼い殺しにもできたはずです。

    そう思っていたところに、早速別の維新関係者がやらかしました。

    長谷川氏の公認停止 維新・松井代表「かばう余地なし」
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190523-00000091-asahi-pol

    丸山議員とはまた違った内容の問題発言でしたが、今回は日本維新の会の処分としては除名ではなく公認停止でした。党が党員をコントロールすることができるギリギリのレベルの処分でしょう。現職議員ではないものの、除名したらしたでまた誰もコントロールできないのに発言力・注目させる力だけは持っている変な政治家(一度も当選してないので政治家と言っていいかどうか分かりませんが)が誕生するところでした。

    何とか、短期間に二度目の同じ失敗をせずに済んだと言えるでしょう。だからといって、日本維新の会の候補者選びの基準に問題があることには変わりません。歴史が浅く大阪以外の地方組織も未熟なことがろくでもない候補者を選んでしまう理由なんでしょうかね。

  • 2019年5月25日J1リーグ第13節コンサドーレ札幌対ガンバ大阪DAZN観戦の感想

    18日の大阪ダービーで新しいメンバー・フォーメーションで勝利したガンバは、ミッドウィークのルヴァンカップ松本戦では遠藤・今野・米倉・ヨングォン・ジェソクといった元々レギュラーだった選手を消化試合に起用しました。結果はスコアレスドローとなり、グループ一位通過のための最低限の結果を残せましたが、内容はあまり良いものとは言えませんでした。なにせ松本もリーグ戦から総入れ替えで臨んできていましたから、ガンバとしてはアウェイだろうが消化試合だろうが勝ってもおかしくない試合だったはずです。しかし守備陣はマークが甘く何度も決定機を作られ、攻撃面では後半途中からようやくエンジンがかかってきた感じでした。ダービーマッチでは出場した選手は自分がこの試合に出ている理由を証明したような内容でしたが、松本戦で出場した選手たちは自分がリーグ戦のスタメンにふさわしいと言えるような内容ではなかったとも言えます。

    さて、消化不良の残る松本戦を挟んでのリーグ戦、アウェイ札幌戦ですが、ガンバの先発はセレッソ戦と全く同じでした。まあ変える必要がないですよね。今年のガンバの問題は良い内容の試合が2試合続かないことです。間に挟んでいる松本戦は別として、セレッソ戦に続いて良いサッカーが出来るかどうかがポイントです。

    日本全国が記録的な暑さに見舞われている中、札幌しかもドームでの試合になったガンバは幸運かもしれません。もちろん対戦相手も同じ話ではありますが。むしろコンサドーレが大阪に来ていた方がガンバにとっては有利だったかも。

    試合開始後、ガンバは積極的な守備から縦に速い攻撃を志向しているように見えました。対する札幌はミシャのチームですからパスを低い位置から回し続けて攻めていくサッカーですので、ガッチリかみ合うと言えばかみ合います。ミラーゲームとは異なり攻め方守り方が好対照ですので質が高い方がボッコボコにする可能性がある組合せです。

    序盤はガンバが敵陣でボールをキープするシーンが多かったですが、最初の枠内シュートは札幌の菅でした。その数分後には高い位置でボールを奪ったガンバがアデミウソンからウィジョにつないでシュートまで行きました。その直後には札幌の鈴木がシュートも菅沼がブロックと、試合が動きそうな匂いがしてきました。

    細かいパスワークでゴール前まで攻めるのが札幌の攻撃ですが、武蔵めがけて縦パス一本というほうが今のガンバにとっては怖いはずです。藤春がいないガンバDF陣はどうしてもスピード勝負で来られると弱い部分です。攻撃面ではアンカーに入っている矢島がどれだけ効果的なパスを前線に入れ続けられるかが鍵になるでしょう。

    前半の半分までは札幌・ガンバ共に攻守両方とも五分五分といった感じでしたでしょうか。

    ガンバは高い位置でボールを奪えるとチャンスになりますが、そういうシーンがあまり多くなく、札幌の攻撃を止めるのがガンバ陣内のエリア近くになりがちなのが苦しいところです。攻撃でも前線のアデミウソン・ウィジョの呼吸が合えばゴール前まで攻めていけますが、そうでない場合は低い位置でボールを失ってしまいます。連動性のある攻撃が出来ていません。

    だんだんガンバの攻める時間が短くなり、札幌が攻める時間が長くなっていく中で43分にはチャナティップが中央からシュートするも東口が弾きます。45分には武蔵がエリア内で無理気味なシュートを打ちますが大きく外れました。前半終了直前にはパスワークで札幌守備陣を崩してペナルティスポット付近で倉田が倒れますがPKにはならず。前半最大の決定機でした。

    前半を総括すると、53対47で札幌が少し優勢だったかなという感じでした。お互いに相手FWの一発が怖いような攻め方・守り方だったのではないでしょうか。ガンバにしてみれば前半ラスト10分の劣勢の中でも失点しなかったのは良かったですが、最後の決定機が惜しかったです。

    後半メンバーチェンジはなく開始。
    立ち上がり、札幌の攻勢に苦しめられますが東口の好セーブもあり何とかしのぎます。どうも今シーズンは前半か後半の立ち上がり、もしくは両方の立ち上がりで守備がルーズになりがちです。

    59分にはアデミウソンが独走しかけましたがギリギリで防がれます。

    61分には中野がエリア内で決定機を作りましたが東口が冷静に防ぎます。その後には倉田がシュートと前半の前半のようにシュートが増えてきました。

    ジワジワと札幌に押される時間が増えてきていますが、ガンバとしては大きくフォーメーションや戦い方を変えないといけないほどではありません。どこかでウィジョかアデミウソンの一発が決まれば・・・、というような戦い方になってきつつあります。攻めるなら食野か遠藤を入れるところですが交代のタイミングも下げる選手の選択も難しいところです。

    札幌はジワジワと、ガンバは一気に攻めるときに攻めますがお互いに最後の精度がなく時間が進みます。82分にはルーカスがエリア内で倒れますがPKにはならず。ガンバは止めるときにファールになるシーンも増えてきました。83分にはFKにジェイが入り、同じタイミングで高江に代えて食野が入ります。この場面は鈴木のヘッドを東口がキャッチします。

    その後アデミウソンに代えて今野が入りました。
    ウィジョ・食野の2トップに倉田・小野瀬が2列目、矢島と今野のダブルボランチのようです。宮本監督が一気に動いてきました。ここが勝負所とみたのでしょう。

    アディショナルタイムに小野瀬に代えて田中が入ります。同じ役割でしょう。その直後に高い位置でボールを奪ったガンバがウィジョに渡しますがシュートはク・ソンユンの正面。その直後には札幌がボックス内のクロスに触れず。そしてそのまま試合終了。スコアレスドローとなりました。

    お互いに決定機がありながらも決めきれなかった試合でしたが、札幌は連敗を防ぎ、ガンバは久し振りに2試合続けて勝ち点を取れたという結果でもあります。ガンバとしては攻撃時の前線の連携に課題が残りましたが2試合連続無失点というのはポジティブにとらえて良いのではないでしょうか。

    ただ、同時刻開催の清水対仙台が打ち合いの末に清水勝利に終わったので(引き分けがガンバにとっては一番良かったはずですが)、清水と勝ち点で並びました。明日の鳥栖、神戸、松本の試合結果次第ではまた降格圏に落ちる可能性も出てきました。

    ウィジョ・アデミウソンの2トップが全く得点できなくなってきましたので、今日も途中出場の食野、U20W杯に行っている中村、復帰間近の千真などにも期待したいのですが、宇佐美は戻ってこないんですかね。今来たら救世主になれるぞ。

    ちなみに、先日発表されたキリンチャレンジカップ及びコパアメリカの日本代表メンバーにはガンバの選手は一人も選出されませんでした。今シーズンの内容を考えると当然とも思えますが、東口は選ばれてもおかしくなかったと思います。選ばれたら選ばれたでコパアメリカ期間中もリーグ戦はあるので大変なことになるのですが。

    さらにちなみに今日は天皇杯一回戦の一部の試合も行われていました。

    テクノポート福井スタジアムで行われた福井ユナイテッドFC対HondaFCではセレッソなどでも活躍した古橋達弥がまだ現役でゴールしてました。
    とうほう・みんなのスタジアムでは、いわきFCが仙台大学と対戦して逆転負けで敗退。勝った仙台大学の監督は平山相太なんですね。
    布引グリーンスタジアムでのMIOびわこ滋賀対FC大阪では監督がそれぞれ中口雅史・和田治雄とどちらもガンバに縁がある指導者です。

    天皇杯か。去年のガンバの天皇杯を思い出そうとしても思い出せないというか、「うっ! 頭が・・・」という状態になるガンバサポばかりだと思いますが、今年はあんなことが無いようにしてほしいものです。

  • ヴィッセル神戸が目指すべき先〜サッカーの神戸化〜

    ヴィッセル神戸の問題については過去2回、こんなnoteを投稿しました。

    何のための「バルサ化」か
    https://note.mu/hrsgmb/n/n1913155c8e27
    ガバナンスの欠如したヴィッセル神戸のチーム状態が心配
    https://note.mu/hrsgmb/n/n1f2dcdd45fbc

    先に投稿した方では、「バルサ化」を目指す理由の曖昧さと不可能さについてと、そして後の方ではリージョ監督退任後にポドルスキの問題行動などによりチーム内がグチャグチャになっているのではないかという指摘をしました。

    その後、ヴィッセル神戸は公式戦で引き分け無しの9連敗という結果に見舞われています。悪い予想が当たったとか喜ぶつもりはありませんが、明らかに問題があるチーム状態を放置し続けるクラブ首脳陣にはそれ以外のクラブ内外の人達からも呆れた目を持ってみられているのではないでしょうか。

    連敗が続く中でも、

    ポドルスキ、発熱欠場翌日「神戸まつり」へ あきれた“お祭り男”
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190521-00000002-spnannex-socc

    こういったニュースが出るくらいですから、チームとして一つにまとまっていないことは確かでしょう。体調が回復しているのであれば、そしてクラブから休養を与えられているのであればどこに行こうが何をしようが勝手でしょうが、こんなことをバルサの象徴でもあるグアルディオラだったら許すんですかね。さらにもっと前にバルサを率いていたファン・ハールみたいな監督だったら顔を真っ赤にしてエキセントリックに罵って二度と試合に出さないような仕打ちをすると思うんですが。

    欠場が続くイニエスタにしろ、もはやモチベーションを失っているようなポドルスキにしろ、負け続けても監督をせざるを得ない吉田監督にしろ、何も変えようとしない三浦SDにしろ、みんな「バルサ化」を旗印というよりも免罪符にして現状の問題点を無視しているような気がしてしまいます。

    結局のところ、「バルサ化」が本当に実現可能なのか、実現するのに必要な行動を取っているのか、そしてそもそも必要なのか、ということを改めて考え直すべきなのではないでしょうか。

    バルサのことを知っている人を連れてきただけで「バルサ化」が出来るわけはないですし、それでJリーグで勝っていけるわけでもありません。

    私個人は基本的にガンバ大阪の試合ばかり見ていますが、最近ではDAZN、少し前はスカパー!で他クラブの試合もちょくちょく見ます。そうした中で、Jリーグは長期的にはずっとレベルが上がり続けています。それは一番上のJ1だけではなく、J2もJ3も同じです。特出して強いクラブがないのは他国リーグとの明確な違いですが、全体的なレベルは向上し続けていると思います。

    過去のビッグネームを連れてきただけで簡単に活躍したりチームが勝ったりするリーグではありません。それは2014年にディエゴ・フォルランを獲得しながらJ2に降格したセレッソ大阪や、ワシントンを擁しながら同じく降格した2005年の東京ヴェルディなど、いくつも例を挙げられます。フェルナンド・トーレスがいる今のサガン鳥栖も同じですね(最近連勝してきましたが)。

    三木谷氏が経営難のヴィッセル神戸の救世主となってすぐにトルコ代表のイルハンを連れてきたものの全く活躍できなかったころから、ヴィッセル神戸の根本は単にお金のかけ方が増えただけであまり変わっていないのかも知れません。

    前述のようにJリーグは向上し続けています。ただ単にチームの中心選手だけを強化するだけでは勝てなくなっています。クラブの総合力が問われるようになっていて、それは資金面や監督・選手の質や量だけの問題ではありません。クラブの地域密着度合いや広報の能力、営業戦略やスタジアム・クラブハウス・練習場の整備、サポーターとの連携、クラブの歴史を貫く哲学などをおろそかにせず、クラブ全体を総合的に大きく強くしていこうとしているチームが勝つリーグになりつつあります。

    過去2シーズンを、地域密着や広報面での行動力がある川崎フロンターレが連覇したのは偶然ではないですし、風間サッカーから鬼木サッカーへの引き継ぎが上手く出来たからだけではないと思っています。

    そういった点から見ると、今のヴィッセル神戸はまだまだ強くなるには足りない部分が多いのではないでしょうか。何より「ヴィッセル神戸とは何か」という命題に答えを持っていない気がします。バルサみたいなサッカーをしたいと思うのは結構ですが、それなら三木谷氏はたくさんお金を稼いでFCバルセロナを買収すればいい話です。実際にはソシオ制度があるので絶対買収なんて出来ないでしょうけど。

    バルサがバルサたり得るのは、それこそ少なくともフランコ独裁やスペイン内戦時代にさかのぼって考えないといけないですし、現在におけるバスク地方の人々の中央政府への反発心も理解しないとバルサを理解出来ないと思います。はっきり言うと、ヴィッセル神戸の「バルサ化」は不可能です。

    さて、バルサ化が出来なかったら次はどうするのでしょうか。レアル化でしょうか、バイエルン化でしょうか、チェルシー化でしょうか。どれも借り物にしかなり得ませんし、多分どれも成功できないでしょう。

    かつてイビチャ・オシムが2006年に日本代表監督に就任したときに、「日本サッカーの日本化」を掲げました。その後の日本代表と日本サッカーの歩みが「日本サッカーの日本化」に向けて進んでいるかどうか判断が難しいところですが、大当たりも大外れもしていないとは思います。目標を達成するのも目標を掲げるのも簡単なことではありません。ヴィッセル神戸というクラブは、何のために存在しているのか、どういうサッカーを通して自己実現を果たすのか。まず整理すべきなのはこの点でしょう。ここを進めない限り、ヴィッセル神戸はこれまでと変わらないのではないでしょうか。

  • 漢字と元号と箸

    文化は地域を越えて伝播していきます。日本も例外ではなく中国から朝鮮半島を経由して伝播した文化が今でもたくさん残っています。その最たるものは漢字ですが、それ以外にも今話題の元号もそうです。あとは食事で使用する箸も中国から伝わってきました。仏教もです。

    中国から渡来した最新文化は東方向は日本が終着点となります。その先は海ですから当然ですね。人も文化も日本で留まるか、折り返して帰るかどちらかです。逆に、中国文化を取り入れつつも通過してその先まで行くことが出来る、朝鮮半島やインドシナ半島では、漢字や元号が無くなりつつあります。ベトナムは漢字文化圏でしたが今では使用されていません。20世紀途中から使用されなくなりました。朝鮮半島ではこれも20世紀からハングルの使用を大幅に増やし、最近の若い世代は漢字を読み書き出来ないとも聞きます。どちらも国策的な要因が大きいのだと思いますが、中国文化の終着点ではなく通過点ということもあるような気がします。元号も同じですね。20世紀に朝鮮でもベトナムでも元号が使われなくなりました。一方漢字も元号も日本では使用されており、当面なくなりそうもありません。

    全ての中国文化が通過点ではなくなるわけではありません。箸を使って食事を取る文化は東アジアから東南アジアにかけて今も広く存在し続けています。漢字・元号と箸の伝播や存続の違いについて誰か研究しているんですかね。寡聞にして知らないですが、何か本でも見つけたら読みたいです。また、逆に東や南方向では無く、西方向に中国文化が広がって定着しなかった理由も知りたいですね。高度に発達していたイスラム文化が阻んだのかもしれませんが、モンゴルによるロシア支配、いわゆる「タタールのくびき」において広がってもおかしくない気もしないでもないんですが、キリスト教文化が阻んだのでしょうか。

    漢字・元号・箸の中で、最初になくなってしまうのは果たしてどれでしょうか? おそらくは元号だとは思いますが、食生活が大幅に変われば箸、情報伝達手段が大幅に変われば漢字もどうなるか分かりませんね。