平繁無忙の何でも書くブログ

  • 「国益」を求めるトルコとロシアという実例

    国家と国家の外交関係において、決裂して関係が悪化することもあれば逆に修復して関係が改善されることもあります。当然ながら関係悪化も改善も、双方の国家においてそれぞれが自分の側の国益のためになるという判断で行われるはずのものです。

    最近の韓国と日本の国家間の多くの問題点によって、国交断絶やら懲罰的対応やらいろいろ取り沙汰されていますが、本当にその対応が日本の国益に利するかどうかという観点から判断されているでしょうか?

    「国益」というのは単に経済的な数字の問題だけではありません。その他にも、国内における国民感情や、人的交流や、さらには第三国から見たときにどう思われるか、国際機関などからどのように対応されるか、など国家が関わる全ての影響を含みます。

    そういった把握できる限りのあらゆる好影響・悪影響のメリット・デメリットを判断した上での結論としての行動であれば納得できるのですが(もちろん将来の結果はどうなるかは別です)、一時的な感情(国民全体にしろ政治家にしろ)によって、国家としての行動が決められるのであれば良い結果はもたらさないでしょう。

    国家の意思や行動は国益を考えて定められる事を現している一つの例として、トルコとロシアの関係が上げられます。

    現在、トルコ共和国とロシア共和国の間は比較的友好的な関係が築かれています。より正確にはトルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領の間が友好的とも言えます。トルコがロシアのミサイルを導入することで、元来の同盟国であるアメリカが起こり戦闘機を売る約束を取り消そうとしています。

    トルコ大統領、ロシア製ミサイル導入明言 米に反発
    https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43506070Z00C19A4000000/
    トルコは2017年12月、ロシアとの間でミサイル防衛システム「S400」4基を25億ドル(約2800億円)で購入することで合意した。エルドアン氏は会見で「すべて、すでに完了している」と指摘し、契約などを済ませている以上、第三者が介入する余地はないと米国に反発した。
    S400を巡っては、米欧諸国やトルコが加盟する軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)の基準に合わず、軍事機密が漏洩する恐れがあるなどとして、米国が激しく批判。米最新鋭ステルス戦闘機「F35」の生産からトルコ企業を排除したり、同機の引き渡しを凍結したりする構えも示し、圧力をかけていた。

    そもそもトルコとアメリカの関係も数年前のトルコにおけるクーデター未遂の事後処理を巡って揉めているので元々良くなかったのですが、アメリカが反発することを見越した上でロシア製ミサイルを買おうとしているのですから、エルドアンの覚悟も相当なものです。

    しかし、この両国は数年前は戦闘機撃墜を巡ってかなりの緊張関係にありました。

    トルコ軍がロシア戦闘機を領空侵犯で撃墜と ロシアは侵犯否定
    https://www.bbc.com/japanese/34907678
    複数報道によると、トルコの戦闘機が24日、シリアとの国境上空でロシア軍機を領空侵犯のため撃墜した。一方でロシア政府は、地上からの砲撃による墜落で、領空侵犯はしていないと主張している。

    シリアのイスラム国対応を巡って対立していたことに加えて、この撃墜事件によって、「すわ紛争か」という状況直前にまで迫っていました。2015年11月の時点ではかなり関係が悪化していたことは確かです。そもそも過去数百年レベルで見ると、イスラム教のオスマン帝国と東方政教のロシア共和国の間ではずっと戦い続けていましたこともあり元々仲が良い間柄ではありませんでした。しかし、上述の通り、撃墜事件から3年半たった今ではトルコ&ロシア V.S. アメリカのような構図さえみてとれるほど、トルコとロシアの関係は改善されています。

    じゃあ何で関係が改善されたのか、どのような経緯と理由があったのか、ということについては、朝日新聞の記事で分かりやすくまとめられていました。

    ロシアとトルコなぜ蜜月 「一触即発」からわずか3年
    https://www.asahi.com/articles/ASLD76HPPLD7UHBI03B.html

    どちらもシリアを巡ってこれ以上の対立よりは和平を進めた方が良いという判断があり、また別に、トランプ大統領率いるアメリカ合衆国とどちらも対立しつつあることが、トルコとロシアの関係改善につながった、ということになります。

    もちろんリンク先にあるように、本質的な友好関係になったわけではないので、シリア問題を巡り対立が再燃する可能性もありますし、国力を考えるとアメリカ・NATOに対してロシアほど対立することはトルコには出来ません。どこかでトルコがアメリカと妥協することがあればロシアとの関係もそれまででしょう。

    しかし、その展開も含めて「国益」を考えて行動していくのはエルドアンもプーチンも同じでしょう。

    翻って日本は、安倍総理は果たしてそこまで「国益」で行動できるでしょうか? 例え首相自身や内閣、政府として行動しようとしても、支持層の国民の感情次第によって、選挙を見据えて国益よりも投票欲しさに行動してしまうと、国益を見失ってしまう恐れもあります。

    エルドアンもプーチンも自国内の有権者に対して強硬手段を取ることが出来る(そして実際に取っています)ので、安倍政権よりは選挙を気にせず国益最優先で行動できるからこその、トップ間での関係改善が進んだのでしょう。

    日本と韓国の間がどうなるかは、安倍内閣の方針にかかってくるとも言えますし、有権者の感情と投票行動次第、という見方も出来ると思います。日韓慰安婦合意の一方的破棄や徴用工裁判、レーダー問題などありますが、国益を考えた上での対立と妥協の選択をしてほしいものです。

    過去に大きな問題、それも解決のしようのない問題があっても友好的な関係を築くことが出来るという実例は、まさに戦後の日本とアメリカとの間において見ることが出来ます。

    真珠湾攻撃から始まり、凄惨な局地戦をいくつも行い、最後には広島と長崎への原爆投下を経ての降伏、終戦となり、その後6年間占領されても、戦後の日米間は軍事面だけでなく経済的にも文化的にも交流を深め友好関係を維持してきました。

    貿易摩擦や、クリントン時代のジャパンパッシングや、鳩山政権時代の日米関係悪化などいろいろありつつも、70年近くになる同盟関係は今後も揺るがないでしょう。そもそも、「国益」面から見て日本がアメリカと決定的に対立するという理由も存在しません。

    日韓関係においても、双方の感情をも含めた「国益」という面から見ての行動であって欲しいと思います。

  • 2019年5月8日Jリーグルヴァンカップ第5節ガンバ大阪対清水エスパルス観戦記

    5月4日(土)から5月8日(水)の5日間において、ガンバ大阪のホームスタジアムであるパナソニックスタジアム吹田では、J1、J3、ルヴァンカップの合計3試合が行われる濃密なスケジュールになっています。

    私自身は日曜のJ3の試合には行けませんでしたが、4日のFC東京とのリーグ戦と、このルヴァンカップ清水戦には行くことが出来ました。

    さて苦戦が続くリーグ戦のことは一旦忘れて・・・とはなかなかいかないですが、この清水戦でのスタメンはルヴァンカップ第4節の磐田戦同様、若手・控え中心のメンバーになることは想像できます。

    私の予想として試合前に考えていたのは、
    GK 林
    DF 米倉 三浦 青山 黒川
    MF 矢島 高 田中 小野瀬
    FW 食野 中村
    でした。どこまで当たっているか。

    さて、この試合ではおそらくガンバとしては初の試みがありました。

    ガンバ大阪のホームスタジアムであるパナソニックスタジアム吹田の最寄り駅は、大阪モノレールの万博記念公園駅です。そしてその駅からの推奨徒歩ルートとして、

    http://www2.gamba-osaka.net/stadium/images/img_homestadium_map2019_s.gif

    この画像のルート①として赤の実線で書かれています。

    実際に歩いた人は分かると思いますが、このルートはEXPOCITY前からいきなり上り階段が続いてお年寄りや身体の弱い人にはハードなルートなんですよね。画像にあるように車椅子向けのルートもありますが公園東口駅まで行ってからというのも不便な話です。実は万博記念公園駅から上り階段のない非推奨ルートもあるのですが、こちらは途中でEXPOCITYに入る車と交差する道になっていて、普段は係員が複数名いて車を止めたり歩行者・自転車を止めて行き来させています。試合観戦のある日は歩行者が増えて、車との交差が大変なことになっているのだと思います。特に先日のように3万人越えの試合の時には自動車を止めている時間も長くなってしまい、EXPOCITYへのクレームやEXPOCITYからガンバへのクレームも入っているかも知れません。

    そういうこともあって推奨ルートをクラブとしても公式に出しています。大半の人はそのルートを通っていますが、一部の人は非推奨ルートを通り続けていて、それを無くすためなのか、こういうサービスを打ち出してきました。

    5/8(水)YBCルヴァンカップ グループステージ 第5節 清水戦 万博記念公園駅~スタジアム(ガンバ大阪推奨ルート)間でのfunブース設置のお知らせ ~スタジアムで使えるドリンク100円割引クーポンプレゼント~
    http://www.gamba-osaka.net/news/index/c/0/no/9471/

    推奨ルートを通る人に割引クーポンプレゼント、というサービスですが、まずは客数の少ないルヴァンカップで実験的にやってみる、ということでしょう。そもそも平日夜のルヴァンカップでは、非推奨ルートを通ってEXPOCITYに迷惑をかける人数自体が少ないわけですから。

    これで普段の客入り及び非推奨ルートを通る人数を見比べて効果があればリーグ戦でも導入されるかも知れません。ただどうなんですかね。100円引きというインセンティブが有効かどうか。飛行機のチェックインカウンターみたいに、このルートを通った人は途中で手続きすることでスタジアムに優先的に先に入場できるとかの方が良いかもしれません。その辺は今後、いろいろな実験と検証を繰り返していくのでしょう。

    試合開始2時間前ほどのタイミングで実際に通ってみますと、階段を上がったところの広場になっているところで告知と呼び込みを複数名で行っていて、右側にある鉄柵の門を通ったところにテントがあり、その下でチケット読み取り機にシーズンパスを読み取らせると、こんなクーポンが出てきてもらいました。

    時間も早いことで私以外に利用者はいませんでしたが、トータルでの利用者数はどうだったんでしょうね。スタジアム内ではドリンクが元々高いので100円引きで買うくらいなら自宅から持っていくか万博記念公園駅にあるセブンイレブンで買う、という人の方が多いかも知れません。

    この日の大阪は放射冷却の影響とかで寒い! 長袖のシャツで行きましたが念のために持っていたセーターをスタジアムに着いたところで着ましたが、試合開始直前にはそれでも寒いのでファンクラブゴールド会員特典のポケッタブルジャケットを取り出してレプリカの上から着るくらいでした。というかダウンジャケット着ててもいいくらいの寒さでした。

    さて、ガンバのスタメンは
    GK 田尻
    DF 高尾 三浦 青山 黒川
    MF 矢島 高 田中 藤本
    FW 食野 アデミウソン
    ということで4人外れ(´・ω・`)。
    田尻と高尾は予想できた人いるんでしょうかね。

    いざキックオフ。
    フォーメーションを見ると4−4−2でした。矢島・高のダブルボランチは前と同じでしたが、2列目は藤本が右で田中が左に入り、2トップとなりました。

    前半の最初の15分はおよそガンバペースで進みます。守るときは縦横ともにコンパクトにすることを意識して、攻めるときはワイドに開くお手本のような動きをしています。守るときはいいのですが攻めるときに低い位置で敢えてパスを回して清水の選手が食いつくのを待っていて、食いついてきたときにワンタッチツータッチで回して前線に運ぶやり方のため、途中で引っかかると途端にショートカウンターを食らうようなシーンもありました。

    次の15分は清水ペースな感じで清水の攻勢が続き、シュートがポストに当たって助かるシーンもありました。その辺でこれはまずいと思ったのか、前半後ろの15分ではガンバの攻め筋が変わり、パスを回しつつも相手の守備を崩し切らないうちにアバウト気味な縦パスを入れるようになってまたガンバペースとなりました。

    そして終了間際に藤本のCKから三浦が頭で合わせて先制します。奇しくもどちらも元清水ですね。さらに三浦は直近のFC東京戦でスタメン落ちからのカップ戦出場ですから気合いも入っていたことでしょう。清水にとっては痛いタイミングでの失点だったと思います。

    さて後半、双方変更無しで始まりましたが56分にアデミウソン→中村敬斗への交代となりました。同じタイミングで負けている清水はドゥグラスを入れてきます。

    ドゥグラスとチョンテセが並んでいる前線はキツいなあ、と思っていたところ、低い位置でのパス回しでミスが出てからのファールでFKを与えてしまいます。これを入ったばかりのドゥグラスが決めて同点。

    見ている人はみんな、さすがドゥグラス、と思ったことでしょう。

    さて追いつかれましたがガンバはすぐに、失点のFKの場面で藤本と交代したファン・ウィジョがいきなりやってのけます。高の縦パスから清水のヴァンデルソンを右サイドで振り切ってGKも交わして勝ち越し点を決めました。

    見ている人はみんな、さすがファン・ウィジョ、と思ったことでしょう。

    そして息つく暇も無くガンバは中村敬斗が左サイドの真ん中辺りからドリブルを開始して、これまたヴァンデルソンを抑えきって見事なシュートを決めました。これで3−1。

    清水はヴァンデルソンが連続でぶっちぎられましたが、そもそも前半早い時間帯にいきなり足を痛めていたようですからその影響があったのかも知れません。すぐさまヴァンデルソンからファン・ソッコに替わりました。

    ガンバも田中を福田に替えて、71分の時点で両チーム3枚交代するという結構珍しい試合展開となりました。試合はこのまま動かず終了。ガンバは1試合残してのグループリーグ突破となり、次節は完全に控えメンバーで臨めることになりました。

    注目の食野は気負っていたのかシュートもありましたがミスも目立ちましたが、逆に中村は選出されたU-20W杯に向けて良いアピールになったことでしょう。

    強化指定の黒川はこの試合は無難な出来、逆サイドにいた初出場の高尾は自信の付く内容だったと思います。矢島・高のダブルボランチも少しずつ成熟してきました。今年のJ1での初出場だった田尻も良かったです。後半何度かDFラインの裏へのボールに出るタイミングが怪しかったですが、流れの中での大きなミスはなく、ドゥグラスのシュートはまあしょうがないでしょう。出た選手みんなが持ち味を出せたと思います。

    さてこれでグループリーグ突破が決まりましたので、第6節のアウェイ松本戦は大きくターンオーバーとなるでしょう。ホームでの大阪ダービーとアウェイ札幌戦の間ですから、サブも大きく替えてくると思います。なんならU23チームそのままでもいいくらいです。

    ただ、まずは週末のアウェイ鳥栖戦です。残留争いの直接対決でありますので確実に勝ってほしいものです。

    なお、清水エスパルスとの試合の後はいつものことですが、清水の応援のサンバのリズムが耳に残ります。

  • Internet Explorerの呪縛は続く

    いきなり昔話になりますが、マイクロソフト社がInternet Explorerをリリースしたのは四半世紀も前のことでした。

    当時、普通の人にとって「インターネットを利用する」イコール「ブラウザでホームページ閲覧」でした。その普通の人がインターネットを簡単に利用するようになったのは、日本では1995年末にWindows95がリリースされてからでしたが、当時のウェブブラウザはNetscape Navigatorというソフトが全盛を誇っていました。ただしこのソフトが有料で販売されていたので、無料のマイクロソフトのInternet Explorerにどんどんシェアを削られていくことになりました。

    若い人はウェブブラウザが有料だったことが多分理解出来ないでしょうけれど、そうだったんです。当然ながらダウンロードしてインストールというのもほぼ無かった時代ですので、あらゆるソフトウェアはまず間違いなくパソコンショップ店頭でのパッケージ販売されていました。Netscape Navigatorは4000円くらいでしたかねえ・・・。いくつかのソフトと一緒になってたと思いますが。

    当然ながら有料よりは無料の方がいいのですが、残念ながら最初の頃のInternet Explorerは完成度が低く、同じページを表示させても再現度はNetscape Navigatorの方が上でした。しかし、無料かつWindows自体にインストールされていたこともあってどんどん普及していき、やがて業界標準としての地位を固めることになりました。

    パソコン自体におけるOSのシェアはWindowsが圧倒的であり、そしてそのWindowsにおけるブラウザのシェアがInternet Explorerが圧倒的であった時代があったため、法人の利用、特に官公庁や銀行などいわゆる「お堅い」ページでのInternet Explorer利用が既定のものとなってしまった、という歴史があります。

    以前の投稿で、未だにInternet Explorer必須とされているウェブサービスの問題と、EdgeがChromiumベースになる件について書いたことがありますが、そのリニューアルされるEdgeには「IEモード」が搭載されるそうです。

    Chromium/V8版「Microsoft Edge」に“IE モード” ~今年後半にも導入へ
    https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1183010.html
    そこで、新しい「Microsoft Edge」では“IE モード”が新たに導入されるとのこと。わざわざブラウザーを切り替えなくても、「Microsoft Edge」の内部でレガシーコンテンツをシームレスかつ忠実にレンダリングすることができる。IEによるレンダリングが必要なサイトの特定には、既存のエンタープライズモードサイトリストが利用できるようだ。この機能は、今年後半の導入が予定されている。

    EdgeがChromiumベースになることで、Edgeそのもののアイデンティティというか、なんのためにEdgeを使うのか(なぜGoogleChromeをつかわないのか)という命題がマイクロソフトには突きつけられていましたが、ある意味、これも解答の一つなんでしょうね。

    『Edge(IEモード)を使えばInternet Explorerと同じように、(くそみたいな)IE必須のページも使えますよ!』という焦土戦術のような解答ですが。

    このIEモードの搭載によって、予想されることは二つあります。

    一つは、マイクロソフトがEdgeをWindows10だけでなくWindows8.1やWindows7にもインストールさせてInternet Explorerを完全にサポート外のお払い箱にすることです。これはマイクロソフトとしてもずっとやりたかったことでしょうから確実でしょう。

    そしてもう一つは、これまでIE必須だったウェブサービス・ホームページがこれまで同様IE必須のままであり、そのページの端っこに「EdgeのIEモードでご利用ください」という説明が追加されるだけで存在し続けるであろう事です。

    新しいEdgeはChromiumベースになることで、macOS版も出るそうですが、MacのEdgeでもIEモードって使えるんでしょうか? さすがに使えないでしょうね。使えたらむしろ革新的なアップデートになってしまうのですけれど。

  • ガバナンスの欠如したヴィッセル神戸のチーム状態が心配

    ヴィッセル神戸が5連敗ということで苦しいチーム状態となっています。

    リージョ監督の突然の辞任とポドルスキの主将辞退、それに加えてポドルスキがTwitterで自分が怪我してプレーできないことを漏らしてしまうといったトラブルも発生しています。

    チームの負けが込む中でこのような問題がいくつも発生しているのは、間違いなくチーム内部でのガバナンスが欠如しているのだと思いますが、その根本にあるのはオーナー指令の「バルサ化」にあるのではないでしょうか?

    以前、リージョ監督辞任後に書いた投稿で、神戸のクラブとしての姿勢について批判的な指摘をしたことがありますが、その後のヴィッセル神戸はまだ立て直せていないようです。

    ポドルスキのTwitterお漏らしについては、昨年秋に所属していた高橋がイニエスタ欠場を知人に漏らしたことで1ヶ月の謹慎処分を食らった一方で、ポドルスキに対しては謹慎3日という処分で済ませたことも問題だと思います。

    三浦SDによると、状況や書いている内容が異なるから、という理由があるそうですが、それでも1ヶ月と3日では違いがありすぎて、選手によって差を付けていると色眼鏡で見られてもしょうがないレベルの対応ではないかと思っています。当の高橋本人が既に神戸にはいないので直接的に何か起きることはないですが、昨年から所属している他の選手に精神的影響はないのでしょうかね? 少なくとも、もしガンバでこのような問題が発生したらどんな選手であれ私自身は非難していると思います。

    神戸の「バルサ化」と、クラブとしての内部統制に相反関係が出てきてしまうのなら今後も調子は上がらないでしょうね。三浦SDと吉田監督がチーム最優先で戦える選手を選ぶことが出来たら復活出来ると思いますが。

  • 誤審とVARとDAZNとtoto

    先日、金曜5月3日から日曜5月5日にかけて、令和になってから初めてのJリーグの試合が行われました。
    その初日5月3日の試合で誤審だ!という話が出ていて、なんとも新しい時代の幕開けとしては格好が付かない始まりになってしまいましたが、当然のことながら誤審騒動が起きると「VAR(ビデオアシスタントレフェリー)を導入しろ!」という意見が出てきます。

    誤審(あるいは誤審のようなジャッジ)によって被害を被ったチームにしてみたらそんなことも言いたくなるのは理解出来ますが、VARの導入にあたっては考えておかないといけない点が二つあります。

    まず一つ目。VARの導入によってVARで判定するプレーなどについては誤審の可能性は減るでしょうけれど、全ての誤審が無くなるわけではありません。これは抽象的な言いようというわけではありません。

    VARを採用している試合において、全てのプレーやファウルがVARの対象になるわけではなく、一部のプレー・ファウルのみ対象です。

    ウィキペディアからの抜粋となりますが、
    https://ja.wikipedia.org/wiki/ビデオ・アシスタント・レフェリー

    VARシステム対象のプレー
    VARシステムは以下の4つのケースのみ使用が認められる[1][3][11]。
    得点の有無(ラインを割っていたか否かのみではなく、それまでの一連のプレーも対象)
    ペナルティーキックの有無
    一発レッドカードに相当する行為かどうか(2度目の警告を含めたイエローカード相当の行為は対象外)
    間違った選手に対しての退場処分、警告処分であったかどうか
    であり、なおかつ「確実かつ明白な誤審」もしくは「重大な見逃し」の疑いがある場合だけである[12]。

    とあります。逆に言うと、対象外のプレーで重大な誤審が発生して、それが勝敗を左右した場合(例えば誤審で与えられたフリーキックやコーナーキックからゴールが決まった場合など)に関しては、VAR対象外として誤審が今後も存在しうる可能性があります。

    また、VARで見ても微妙な判定というのも当然あり得るでしょう。接触はしているけれど倒れてPKを与えるのが妥当かどうか、というのはビデオをコマ送りで見ていっても厳しい判断になると思います。もちろん、そのジャッジをするための研修や専門の技術者がいるわけですので、素人がテレビ中継を見て判断するものとはレベルが違うと思いますが、VARによって結果的に不利益を被った側のチーム関係者はVARでの判断自体を批判するようになるでしょう。この点は導入時に各クラブだけではなくてサポーターやマスメディアにも周知を心がける必要があると思います。

    もう一つ、VAR導入に当たっての注意点というか問題点は、お金の問題です。
    各スタジアムに専用ルームの設置やカメラも増やす必要があります。当然ながらJリーグの負担や各クラブの負担は出てくるでしょう。そしてスタジアムの所有者が負担する分があれば、そしてそのスタジアム所有者が自治体であれば税金が必要となります。Jリーグの判定のために税金を使うのか、という議論がその自治体の議会で起きるのは間違いありません。OKをもらったとしても予算を組んでからの実行になりますから時間がかかります。

    また、導入時のイニシャルコストだけではなく、運用に必要な人手を確保しないと行けませんし、機器のメンテナンスといったランニングコストも単純に上乗せされて必要となります。

    この導入に当たっての費用負担についてどこかに出ているのかも知れませんが、せっかくDAZNが大型契約を結んでくれたのですから、Jリーグ自体がそこからVAR導入費用を全面的に工面してくれないものかと思います。DAZNからしてみれば、多額の放映権料を払っているのだから、それを誤審減少に有益に生かしなさいよ、と言いたくもなると思います。

    そしてJリーグを対象にしたサッカーくじtotoがあるのですから、誤審によって勝敗が左右された結果、「自分が買ったクジが外れた! 賠償しろ!」という訴訟でも起きたら大事になりかねません(もちろん免責事項として書いてあるのだと思いますが)。その意味でも誤審は減らすべきなのは言うまでもありません。費用面の問題をクリア出来るのであれば、早く導入して欲しいとは思います。

    ちなみにJリーグでは今シーズン、一部の試合でVARを利用するということが決まっていました。

    ビデオ・アシスタント・レフェリー導入について
    https://www.jleague.jp/release/post-57674/

    ■導入試合 [最大計14試合]
    ・ルヴァンカップ プライムステージ 全13試合(準々決勝、準決勝、決勝)
    ・J1参入プレーオフ1試合(決定戦)
    ※J1参入プレーオフの1回戦、2回戦においては追加副審(AAR)を導入

    まず今年は試験導入を行い、そこで出た問題点をチェックして出来れば来年度から全試合(少なくともJ1)で導入したいのだと思います。まあそれまでは我慢するしかないですよね。

  • 2019年5月5日J3リーグ第8節ガンバ大阪U23対ブラウブリッツ秋田DAZN観戦感想

    この土日はトップチームとU23が連日でのホーム、パナソニックスタジアム吹田にて試合を行う珍しい日程となりました。個人的には残念ながら今日のU23の試合観戦が出来なかったのですが、DAZNにて観戦します。

    さて、週半ばにU23の攻撃の中心であった市丸が岐阜に育成型期限付き移籍となりました。遠藤の後継者と呼ばれつつもなかなかトップチームに定着できず、クラブもサポーターも、そして何より本人が一番もどかしかったと思いますが、この移籍で心機一転、大きく成長して欲しいです。

    思えば、倉田もトップに上がってから、二川橋本遠藤明神の「黄金の中盤」という分厚い壁に阻まれて出場機会が少なく、千葉に移籍してアタッカーにコンバートされて大きく花開きました。その千葉への移籍した年齢も今の市丸と同じですので、まずは岐阜で出場機会を得て活躍してまたガンバに戻ってきて欲しいですね。

    さて、今日のU23は昨日トップの試合で控えに入りながらも出場機会が無かった中村敬斗と食野もスタメンです。昨日の投稿にも書いたように、ここで爆発して次節リーグ戦へのアピールとなるかどうか。

    中継映像を見る限り晴天の中、キックオフ。

    序盤はどちらかというと秋田が攻める中、8分に縦パス一本で抜けられたところを野田がギリギリでカバーという場面もありました。

    その後の10分には左サイドからつないで中央で高木がシュートするも弱くキャッチされます。ここからガンバは20分間近く立て続けに決定機を迎えますがゴールならず。こういう攻勢の時間帯できちんと点を取らないとなあ・・・。

    と思っていたら、30分に上手く相手のDFライン裏に抜け出した食野がきれいにトラップして体制を整えてGKの股抜きシュートで先制点をもたらしました。

    市丸のようにパスを回してリズムを作る選手が抜けてどうなるかな、と思っていましたが、芝本・高江のボランチコンビで上手く回せているようです。

    その後もガンバの攻勢は続き、36分にはきれいなスルーパスを受けた中村がDFを交わして打ちますがGKに防がれます。

    このまま前半は終わりかな、内容を考えると2点くらいは欲しかったな、と思っていたところ、終了間際にゴール前の混戦から失点します。GK林とDF松田が交錯して松田が林をブロックしてしまうような形になりました。しかしアクシデント的な失点というよりは、やはりその前の右からクロスを簡単に入れさせてしまったところや、その前のつなぎのところでの守備に問題があったのだと思います。

    非常にもったいない時間帯での失点で前半は1−1で終えます。

    そして後半開始。両チームとも選手交代はありません。ガンバは前半同様に攻め続けていればいいと思います。

    実際、後半も序盤からガンバがボールをキープし続けてすぐに食野が2点目を決めました。高江からのスルーパスもさることながら、食野が角度のないところから左足で決めたのはいいですね。今の食野はJ3レベルではないでしょう。トップチームとU23チームのホーム・アウェイの違いによって食野がU23に出る出ないの差が出てきてしまうのは、もはや不公平ではないか、という気さえしてきます。

    さて、試合の方はこの後、前半の反省を生かして追加点を取ることと失点しないことが課題となりますが、前半ほどはキープ率は高くないようで、攻守のバランスを前半よりも重視しているのかな・・・と思っていたら66分には中央右寄りからミドルを打たれ、林が手も出せませんでしたがクロスバーに当たって助かりました。前半に比べると、当たり前ですが負けている秋田の攻撃も激しくなってきました。こういうところでしっかりと追加点を取ることが出来ればいいのですが・・・。

    76分には食野がエリア内でビッグチャンスを迎えますがGKに当ててしまいハットトリックならず。2点目のゴールよりも角度的には楽だったのにままならないものです。80分には中村敬斗が得意のドリブルから持ち込んでシュートしますがこれもGKがブロックします。

    秋田は81分までに3人交代させましたがガンバU23は交代無しのまま時間を進めます。控え4人(GK含む)の内の3人が二種登録で、替えるとしてもFWの白井をくらいしか入れられませんので、終了間際まではこんな感じでしょう。

    食野は85分にもボックス内で相手を交わして左足でシュートを放ちますが大きく外れました。87分には高木のシュートがクロスバーに跳ね返されました。ガンバはさらに攻勢を続け88分にはスルーパスを受けた高木がエリア内で倒されてPKを獲得します。その高木がPKを右隅にきっちり決めて3−1となりました。

    そのタイミングで中村に替わって白井が入り、アディショナルタイムに高木に替わって2種登録の髙橋が入りました。

    試合はそのまま終了。課題もありましたが概ねガンバU23がピッチを支配してそのまま押し切った感じのゲームでした。

    前半終了間際の失点はやはり今後の課題になるでしょうし、食野も3点目を取ってほしかったですし、前半の攻めている時にちゃんと追加点を取って突き放す、ということが課題になるでしょうけれど、それ以外にはあまり問題点も見つからないような満足できるゲームだったと思います。

    しかし食野はちょっと今はJ3のDFでは止められないでしょう。トップでも試合に出て定着できるようになってほしいですし、今のプレーを見る限りJ1でもそこそこやれるのでは無いかと思います。特に、アデミウソンとファン・ウィジョがあまり良くなく、渡邊千真もいない今こそ食野にとっては大きなチャンスのタイミングでしょう。

    とりあえずは水曜のルヴァンカップ清水戦もおそらく食野は出るでしょうから、そこでの活躍を期待します。

  • 2019年5月4日J1リーグ第10節ガンバ大阪対FC東京試合観戦記

    今日の大阪は朝から天気が良く、快晴のまま試合開始を迎えました。

    ずっと調子が上がらないままズルズルと昨年同様残留争いに加わっていますが、ボランチ問題もさることながら、序盤好調だったアデミウソンもファン・ウィジョも得点を取れなくなってきており、失点が多くて得点が少ないという苦しいチーム状態になりつつあります。

    事前の報道でゲームキャプテンの三浦が先発から外れるとの噂が流れていて、実際に今日のスタメンからは外れていました。確かに、加入当初に比べるとパフォーマンスが上がってきたヨングォンに比べて、三浦のパフォーマンスはあまり良くないと判断されてもしょうがないような出来の試合が何度かありました。一方で控えの菅沼はリーグ戦で出た一部の試合でも悪くなかったですし、ルヴァンカップでの試合でも良かったですので、このチェンジは前向きなものと捉えたいです。

    GKは東口、
    センターバックに菅沼とキム・ヨングォンのコンビを配しました。
    右SBが米倉、左SBオ・ジェソクは変わらず。
    中盤が遠藤・高・小野瀬・倉田とのことですが、この組合せなら倉田と高のボランチコンビでしょう。
    FWがアデミウソンとファン・ウィジョですが、実際には4−2−3−1のフォーメーションとなり、遠藤が中央でフリーマンのようになってあちこちに顔を出すものと思われます。

    対するFC東京はガンバサポにとって色々と複雑な気持ちがある長谷川健太監督の下、話題の久保建英を起用しながら首位を快走しています。ガンバはスピードのある藤春がいないバックラインが、藤春と同等レベルの速さを誇る永井謙佑を止められるかどうか。

    キックオフ後はしばらく一進一退となりますがなんとなく結構ガンバがボールを持ってプレーできていました。しかし長谷川監督のチームはどこでも相手にボールを持たせるのも織り込み済みのような感じのはずです。

    15分には少し距離があるものの中央からのフリーキックがあり、最近遠藤は直接狙わないよなあ・・・、とか思って見ていたら狙ってきました。しかし東京のGK林に弾かれました。

    全体的に見るとお互いに相手の様子をうかがいながらバランスを取りつつ、大きな賭に出るような攻め方をせずに、見方を変えると後ろを気にしながら攻めているような感じで、両チーム共にチャンスはあれど決めきることが出来ません。

    東京の久保に関しては、以前長谷川監督が欧州行く前の堂安以上ということを言っていましたが、少なくとも同じ年齢のときの堂安よりは上だと思います。今日もボールを持ってドリブルを仕掛けたらファールで止めるか人数をかけてブロックするかしないとガンバ守備陣では止められませんでした。実際、前半の後ろの方でオ・ジェソクと高宇洋が立て続けに久保へのファールで警告をもらいましたから、相手にとっては嫌な選手ですよね。

    0−0のまま前半終了。後半キックオフ時にガンバが動き、高宇洋を今野に替えました。イエローカードを一枚もらっているのと、久保を止められないことが理由だったのかも知れません。今野が入ったのでボランチは遠藤・今野コンビになるのかな、と思いましたが、倉田・今野のセットで遠藤が前にいるのは同じでした。

    後半の早い内にはまたもや中央からガンバのフリーキックがあり、今度はファン・ウィジョが直線的に狙いますがこれも林のファインセーブに阻まれました。

    右サイドの米倉・小野瀬のコンビが何度も深く侵入し、クロスを上げますがなかなかゴール前で合わせることが出来ません。そうかと思えばせっかくファン・ウィジョに入ったクロスも頭でうまくミートできず。

    そのままガンバもFC東京もチャンスはあれどDFとGKの守備に防がれ続けて結局そのままタイムアップ。スコアレスドローという結果となりました。

    選手交代についてはガンバは1人、FC東京は2人とお互いに3人の枠を使い切らないままでした。どちらのチームもなかなか攻守のバランスを崩してまでピッチの状況をいじりたくない、という思いが監督にはあったのでしょう。

    FC東京は連勝が止まりました。調べたところFC東京はリーグ・ルヴァンカップどちらも4月は全勝だったのですね。そういうチーム相手にホームとはいえ引き分けられたのは収穫と言えるでしょう。

    ガンバとしては前節のショッキングな逆転負けを払拭するために勝ちたかったですが、首位相手に負けなかったことはポジティブにとらえられるでしょう。特にスタメンを勝ち取った菅沼にとっては大きな試合になったと思います。一方でスタメン落ちとなった三浦には、必ずまた後でチャンスが来るはずですのでその時に頑張って欲しいですし、その時までに調子を取り戻して欲しいと思います。

    しかし、アデミウソンもファン・ウィジョも点が取れなくなってきましたね・・・。ここぞという時の一発や、守備での連携を考えるとまだまだ食野や中村敬斗は使いづらいのかも知れませんが、サポーターとしては見てみたい気持ちもあります。

    とりあえず明日のJ3のU23の方では出るでしょうね。ホーム開催のため移動もないですし。あと水曜のルヴァンカップ清水戦にもチャンスはあるでしょう。その2試合で良い結果を残して11日の鳥栖戦へのアピールとして欲しいです。

  • 菅義偉内閣の可能性と北朝鮮拉致問題

    安倍内閣の後継に現官房長官である菅義偉氏はどうか? という観測気球っぽい報道が少し前に流れました。当然ながら本人はなんとも言っていませんし、まだ現政権の任期もありますのですぐに動くことはないでしょうけれど、安倍四選がないのであれば菅政権の目は結構あるのではないか、という気がしてきました。理由の一つは北朝鮮拉致被害者問題と日朝交渉です。

    首相、日朝首脳会談「条件つけず話し合いたい」 拉致解決へインタビューで決意
    https://special.sankei.com/a/politics/article/20190502/0001.html?_ga=2.236407879.750843392.1556793606-1223324668.1529425191

    「金委員長と条件なしに会う」…日朝会談に動き出す安倍首相
    https://japanese.joins.com/article/976/252976.html?servcode=A00&sectcode=A10

    産経新聞のインタビュー、そしてそれを受けての韓国の中央日報の記事ですが、安倍首相が北朝鮮の金正恩との会談について言及しました。

    十数年前の小泉訪朝、そして一部の拉致被害者の帰国はセンセーショナルでした。しかしその後は進展がありません。日本側としては拉致被害者問題について停滞している状況がずっと続いています。

    一方、北朝鮮にしてみても米朝会談の決裂後、ロシアのプーチン大統領と会談していますが経済制裁を解除や緩和できる見込はありません。

    日本が北朝鮮との間にある問題は、日本側から見れば拉致被害者問題とミサイル問題です。ミサイル問題はアメリカが強く関与していますから勝手に出来ませんが、拉致被害者問題は国連制裁に反しない限りは日朝間だけで解決できる問題です。

    北朝鮮側が拉致被害者問題の解決に意欲を出すかどうかが焦点になってきますが、国連制裁の打開を目指しているのであれば交渉に乗ってくる可能性はあるでしょう。

    そもそも、現在の独裁者である金正恩は当然ながら日本人拉致に関与していません。父親にあたる金正日が主導で行ったテロ行為でしたが、その息子が父親の犯罪の責任を負うということにはなりません。同じ国家の指導者であることの責任に留まりますので、金正恩主導で拉致問題を解決することは出来るはずです。

    ただし、北朝鮮内部での軍部や金正日派の残りが反発する可能性はあるでしょう。現時点で金正恩が北朝鮮内部、特に軍部や対外強硬派をどれだけ抑えられるかにかかってくると思います。

    当然ながら拉致被害者の帰国や情報開示などがあったとしても、無条件というわけにはいかないでしょうから、北朝鮮側に何らかのメリットがある必要がありますので、そこはトランプ大統領とコミュニケーションが取れている安倍内閣が続いている間に筋道を付けて、安倍内閣の後継内閣が実行するくらいの時間感になるのではないでしょうか。

    来年2020年には日本は東京オリンピック、アメリカは大統領選挙があります。日本は衆院選も参院選も2020年にはありませんので、日本人拉致問題を突破口として米朝間の交渉を進展させて、大統領選挙の材料にするというのもあり得なくはない気がします。

    ただ、安倍首相の自民党総裁としての任期が2021年で終わりますので、日朝間・米朝間での進展があったとしてもその政策や約束が次の政権でも続くかどうか。トランプ大統領がオバマ政権後半にまとまった、イラン核合意やキューバ国交回復などをひっくり返しているの見た金正恩が不安視したら交渉は成り立ちませんので、安倍内閣の次が菅義偉内閣なるのであれば、安倍内閣と政策や外交方針は変わらないでしょう。トランプ・安倍・金の三者会談においてトランプ大統領を証人にして安倍総理が後継は菅内閣ですよと金正恩に約束する、というのは妄想に過ぎないですかね。ここにきて急に、菅官房長官が外交舞台に出てくるようになった理由としては筋が通ると思うのですが。

  • 冷却ファン付きスマートフォンのインパクト

    スマートフォンで処理が多いゲームを実行すると、当然ながら発熱が増えてスマホ自体が熱くなり持っているのが大変になります。さらに熱によってスマホ内部のチップが壊れることを防ぐために強制的に処理速度を落として発熱量を減らすようになっています。その結果、ゲームなどの処理自体が遅くなり、発熱が減って正常に動作するようになる、という仕組みになっています。

    世の中のスマートフォンでゲームをがっつりする人の悩みがこの発熱問題ですが、

    スマホクーラー(3段階調整機能付冷却ファン・横・縦置き両対応・スタンド付)
    https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-CLN024

    こんな周辺機器を用いて強制的にスマホに風を当てて冷却して発熱量を下げて、ゲーム中に処理速度を落とさないようにすることになります。さすがにこういうのを電車の中とかで使っている人は見たことありませんが。

    そこで、「じゃあ冷却ファンを最初からスマホに内蔵すればいいじゃない」といわんばかりの変態スマホが登場しました。

    Nubia、業界初の14,000rpmファンを内蔵したゲーミングスマホ
    https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1182798.html

    個人的にはファン付きのスマートフォンとか使いたくないなあ。

    こちらの機種はあくまでゲーム用途に特化しているからなんでしょうけれど、ノートパソコン以上に持ち運び、衝撃が与えられるものに搭載されているファンとかあっという間に壊れそうな気がします。

    上記記事の中身には耐衝撃性については触れられていないので、リンク先の機種のページをGoogleChromeの翻訳機能でざっくり読んでも、衝撃については何も書いていないようです。

    大丈夫なんですかね。あと、小さいファンを高速回転させると振動や騒音がとんでもないことになるはずなんですが、その辺にも触れられていないですね。

    思えばパソコンでも昔はCPUファンなんてありませんでした。最初期はCPU自体むき出して設置されていただけですし、ちょっと時代が下ってもファンではなくヒートシンクがくっついていただけでした。

    CPUファンが常置されるようになったのはインテルがPentiumを出した頃じゃないかという記憶がしていますが、念のためにウィキペディアを見てみると

    https://ja.wikipedia.org/wiki/CPUの冷却装置
    Pentium以降のx86プロセッサでは、ヒートシンクにファンを取り付けて強制空冷を行うことが一般的になった。

    と書いてありました。当たりでした。
    昔の98や88には無かったのは覚えてました。

    その後、指数関数的に処理速度が増えていったCPUでしたが、CPUの単純な速度の進化がほぼ止まりコアを多数化する方向に行ったためファンの大きさの限界もほぼ横ばいのようです。

    Atomシリーズのように低性能低発熱なCPUだけではなく、CoreMシリーズのようにそこそこ高性能ながら低発熱なCPUが出てきたことで、ファンレスのノートパソコンもちょくちょく発売されています。

    さすがに今後のスマートフォンで冷却ファンが内蔵される流れが他メーカーにも波及するとは思えませんが、スマートフォンの進化はまだ途中ですから、今後もとんでもない変態スマホが出てくるでしょうね。しかし、こういった「変態」なパソコンやケータイ機種を出すのは昔は日本メーカーだったんですけどね。東芝や富士通やシャープやソニーとか。今では無難な機種を出すだけか、そもそも撤退や買収とかされていて見る影もないのが残念です。

  • 書いてみたい「令和」

    「令和」への改元が行われて5月1日から今年は「令和元年」になるわけですが、今回の改元は明るいムードで行われています。前回の「昭和」から「平成」への改元は昭和天皇崩御に伴うものでしたし、昭和63年の夏頃から容体が悪いという報道が毎日のように流されていて、多くの行事が自粛となっていましたので明るいムードの中での改元というわけではありませんでした。

    明治時代になってから一世一元の制度となりましたので、明治→大正の改元も大正→昭和の改元も同様に時の天皇の崩御とセットでした。明治よりも前の時代では崩御を伴わない改元は当然ながら行われていましたが、大災害や日食などネガティブな雰囲気を払拭するための改元でした。

    これまでの平成の時代も大規模な自然災害や悲惨な事件・事故もたくさんあり、決して幸せいっぱいの時代だったと振り返れませんが、それでも今回の改元は「平成」を忌んで忘れるための改元ではありません。改元後の新しい元号をみんなで明るく迎えましょう、という雰囲気は日本史上初めてのことであり、日本の歴史の新しい展開の一つとなるでしょう。

    さて、この新しい元号を迎えると、それに乗じて同じ字や同じ読みを使ったネーミングが増えます。「令和」そのもの使うケースもあれば、「令」もしくは「和」のみ使ったりします。今年これから生まれるお子さんの名前にはたくさん使われるでしょうね。

    あと一つ、起こりうる現象として想像しているのが、来年の年賀状及び今年夏の暑中見舞いが増えるのではないか、ということです。「令和」という文字を書いてみたい、使ってみたいという気持ちを簡単に満たせるのが年賀状では無いかと思います。ただ、年賀状ですと「令和二年」になってしまいますので、「令和元年」と書くには暑中見舞いや残暑見舞いとして今年中に出す必要があります。

    枚数が年々減り続けている年賀状、そして個人ではほぼ出さなくなった暑中見舞いが今年と来年は増えるか、減少度合いが減るのではないかと思っています。

  • 軍事費ランキングとテクノロジー信頼度ランキングからみるニュース記事の解釈

    昨年における世界の軍事支出が過去最高になったというニュースがありました。

    世界の軍事費が過去最高に 米中がけん引、国際平和研
    https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44345070Z20C19A4EA4000/

    1位は当然アメリカで、次いで中国サウジアラビアと続きます。日本は9位で金額的にはほぼ横ばいだそうです。

    このニュースを読んで一つ疑問に思ったのが、ドルベースの金額でランキングしているのだから人件費が高い国はその分順位が高くなるのではないか、ということです。

    アメリカと中国とインドと日本でそれぞれ兵士(自衛隊員)に支払われる給与や福利厚生、年金などの1人あたりの総額で見たら結構な差あるのではないでしょうか。

    また、国土が広い・国境線が長い・人口が多い、といった特徴がある国家の軍事費は当然ながら高くなります。これはその国家の軍事的性向とは関係ない理由です。

    分かりやすいランキングとして、ドルベースでの金額のみで順位付けするのはしょうがない部分があるんでしょうが、これのみを持ってその国の軍事力や軍事行動の可能性を図るのは早計でしょう。

    軍事支出、日本は世界第8位 : トップ10諸国で唯一対GDP比1%割れ
    https://www.nippon.com/ja/features/h00207/

    同じデータではなく1年前(2017年)のデータに基づく昨年のニュースですが、各国のGDPにおける軍事支出の割合を比べると、順位は大きく変動します。日本の軍事支出のGDP比が少ないですが、人件費・物価を考えると世界的に見てさらに実質的な比率は少なくなるとみてもおかしくありません。

    だからといって他の国と同じくらいまでのGDP比にまで上げるべきだというつもりもありません。その分の支出をどこかから持ってこないといけませんし、その分他の支出が減らされますからGDP比2%まで上げる=事実上今の2倍にするとなると反発も大きいでしょう。

    GDP比で見たら正確・公平かというとそういうわけでもないでしょう。国家における軍事支出がその国の財政にどれだけ負担をかけるか、というのは国家の体制や政治制度にも寄るでしょうし、そもそもその軍事費が出る大元は何かにもよります。軍事費の大元は税金、というのは当然ですが、サウジアラビアのような資源国が原油生産量を増やして軍事費を増やすのと、日本のように資源や国営企業の利益もあまりない国が福祉費や教育費を削って軍事費を増やすのとでは、負担のしやすさが全然違います。サウジアラビアの軍事費が高くGDP比率も高いですがそれで国家が崩壊寸前か、かというとそうではないでしょう。戦前戦中の日本のようなジリ貧・ドカ貧になる様子は見られません。GDP比率だけで高いからダメ、低いからOK、というわけでもないでしょう。

    ニュース、特にデータや統計に基づくニュースを読んだときにそれをそのままなぞって頭に入れるのではなく、一つ二つ考えた上で頭に取り込むようにしないといけないなあ、と思っています。

    ただ、そう思っている中で読んだニュースの中で、どう頭に入れたら良いのか迷うような者もあります。

    日本はテクノロジーを信じない? アメリカの会社による調査で明らかに
    https://www.huffingtonpost.jp/entry/japanese-technology_jp_5cc6ae17e4b04eb7ff98334f?ncid=tweetlnkjphpmg00000001

    こちらのリンク先のニュースでは、「テクノロジーを信頼するかどうか」というアンケートで27カ国中、日本がロシアと並んで最も信頼する割合が低かったそうです。

    画像にしかなっていないので順位を書き出してみますと、

    1,中国 91%
    2,メキシコ 90%
    2,インドネシア 90%
    4,インド 89%
    5,アラブ首長国連邦 88%
    6,ブラジル 87%
    7,コロンビア 86%
    8,アルゼンチン 84%
    9,シンガポール 81%
    9,サウジアラビア 81%
    9,マレーシア 81%
    12,南アフリカ 79%
    13,イタリア 78%
    13,香港 78%
    15,韓国 76%
    15,カナダ 76%
    17,オランダ 75%
    18,スペイン 74%
    19,アメリカ合衆国 73%
    19,トルコ 73%
    19,フランス 73%
    22,オーストラリア 72%
    23,アイルランド 71%
    24,イギリス 69%
    25,ドイツ 68%
    26,ロシア 66%
    26,日本 66%

    となります。ぱっと見で傾向らしきものが見えなくはないですが、一つにまとめるような傾向はなさそうです。

    しかし、そもそも「テクノロジーを信頼する」というのがどういう概念として、どのような設問・回答のアンケートだったのかがこのニュースでは分かりません。

    調査会社エデルマンの英語のホームページを検索すると、2018と書いてありますがこんなのが見つかりました。

    https://www.edelman.com/post/trust-in-technology-2018

    抜粋すると、
    ・技術への信頼は急激に低下した
    ・一般の人々の間ではテクノロジーへの信頼は強いが、次のイノベーションの波への信頼は低い
    ・テクノロジーは積極的に信頼を構築していない
    というトピックがありますが、その下の方にも、自動運転や労働力や貧富の格差や倫理などについて書かれています。

    この二つのアンケートは同じものではありませんので、必ずしも同一の観点から試みられたアンケートではないでしょうけれど、テクノロジーがもたらす影響についての基本的な姿勢は読み取れそうです。

    おそらくは、
    ・テクノロジーは社会的に良い影響をもたらすかどうか
    ・新しいテクノロジーによって生活は良くなるか
    ・テクノロジーは社会や人間のためになるか
    という観点でのアンケートなのではないかと推測します。

    もちろんこういった推測が思いっきり的を外している可能性もあると思いますが、ここら辺まで考えないと先の「日本はテクノロジーを信じない?」という見出しのニュースを読み取れないのではないでしょうか。
    まさか、「日本人は『洗濯機では衣類が洗えない』とか『テレビには小人さんが入っている』とか思っている」という解釈をする人はいないでしょうけれど、先述のハフポストの記事の文章だけでは単なるニュースリリースと大差ないのではないでしょうか。

    そしてニュースリリースを書き直しているだけのニュース媒体は今後、必要性は低下していくのはいうまでもありません。そもそものニュースリリースがネットで読めるでしょうし。

    既存メディアを批判的に立ち上がったはずのハフポストがこういう記事を出しているのはちょっと残念な気がします。

  • 特別展「明恵の夢と高山寺」を見に行ってきました

    大阪中之島のフェスティバルタワー内にある、中之島香雪美術館にて開催中の
    特別展「明恵の夢と高山寺」を見に行ってきました。

    特別展 「明恵の夢と高山寺」 朝日新聞創刊140周年記念
    http://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/exhibition/2019_3-21/

    香雪美術館だけでなくフェスティバルタワー自体、出来てから初めて来たのですがこういう高層ビルや商業施設の中にある美術館が増えてきた気がします。

    明恵という僧が自分の見た夢の記録を大量に残していて、その展示があるということでしたが、その「夢記(ゆめのき)」自体の展示数は想像してた感じとは違いました。むしろ冒頭に展示していた鳥獣戯画の方が印象に残るような展示でした。

    鳥獣戯画については以前、サントリー美術館にて行われていた特別展で見たことがあります。ちょうど、その前日にガンバ大阪がナビスコカップ決勝で川崎フロンターレを破って優勝した試合を見に行っていて、一泊してから国立新美術館→サントリー美術館→森美術館と美術館はしごをしたことがありまして、サントリー美術館に鳥獣戯画が展示されていたはずです。

    検索してみると記憶は確かだったようで、

    開館記念特別展 鳥獣戯画がやってきた! ―国宝『鳥獣人物戯画絵巻』の全貌―
    https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2007_04/display.html

    まだリンクが残っていました。国立新美術館での特別展がどんなだったか覚えていないのですが、調べてみるとすぐに見つかりました。

    国立新美術館開館記念 アムステルダム国立美術館所蔵 フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展
    http://www.nact.jp/exhibition_special/2007/vermeer/

    フェルメールを見たことを覚えていないというのはかなりアレな気がしますが、一日のうちに3つも美術展を見てたらしょうがないでしょう。そういうことにしておきましょう。

    ちなみに森美術館では現代美術をまとめたものをやっていて、結構面白いというか変わっているというか、リンクがわずかながら残っていました。

    「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展
    https://www.mori.art.museum/contents/roppongix02/index.html

    まあ前日にガンバが優勝して良い気分だったので翌日の観光も楽しかった記憶があります。

    それはともかく、今回見に行った明恵の夢展は、並んでみていた人の中に白人の観光客っぽい人もいました。英語での展示説明がほぼ無かったので理解してもらえたかどうか分かりませんが、展示物の内容から外国人観光客はまず来ないだろうということで、それこそフェルメール展などとは違って英語表記の説明は不要だと主催者は判断したのかも知れません。

    しかし、欧米などから借りてきた西洋美術を日本でわざわざ見るより、日本にしかない美術品や歴史的遺物を見る方が、外国人観光客にとっては特別な体験になるのではないでしょうか。日本人がアメリカで日本美術を見るのが特別な体験になるかどうかを想像すれば同じことだと思います。

    観光立国という旗印の下、ここ数年で日本を訪れる外国人観光客は激増しました。今のところ、金閣寺や富士山のような建物、自然の観光や、商業施設での買い物がまだまだ多いですが、さらに他の国との差別化としては日本にしかないもので、かつ何度でも訪れたくなるような観光材料で勝負する必要があります。美術品や芸術品はそれこそ正倉院展のように日本人ですら生きている間に一度見られたらいいようなものさえあります。

    そういう日本にしかなく、日本でしか見られず、何度でも日本を訪れる理由になるものと、また外国からレンタルしてくる美術品で成り立つ特別展をミックスした芸術鑑賞ツアーというのも、今後の日本の観光政策にできるのではないでしょうか。