2026年4月26日ACLE決勝アル・アハリ対町田ゼルビアDAZN観戦の感想

クラブ初のACLE出場で、いきなり決勝進出という偉業を成し遂げた町田ゼルビアは、初出場初優勝というさらなる偉業に挑みます。Jリーグ勢としては4年連続の決勝となりましたが、サウジアラビア集中開催となってからは、横浜Fマリノス、川崎フロンターレが決勝で敗れています。

この25/26シーズンでは、町田がその舞台に挑むことになりました。準々決勝、準決勝とともに1-0で勝利。どちらも厳しい戦いで、判定に助けられた部分はありますが、そもそものサウジアラビア集中開催の時点で不公平も何もないでしょう。黒田監督はノックアウトトーナメントで行われる高校サッカー選手権で7度優勝という百戦錬磨の指揮官であり、ノックアウトトーナメントの戦い方は熟知しているでしょう。だからこそのこの結果だと言えます。

町田は、サイバーエージェント社がクラブオーナーになってから、藤田社長が掲げたビジョンをほとんど実現してきて、ついにここまで来ました。そのスタメンには谷晃生、ネタ・ラヴィとガンバでプレーしていた選手がいるのが、ガンバサポーターとしては感慨深い一方で複雑な気持ちでもあります。

試合は前半最初、画面が白く映り、発煙筒でも焚いているのか、いきなり治安の悪さを見せつけます。ピッチには紙吹雪の後も残っています。

試合展開としては、アル・アハリがボールを持ち続け、町田陣内での時間が長くなっていますが、9分には相馬のクロスに中村が頭で合わせて枠内シュート。

13分にはガレーノが抜け出して谷と一対一になるも、谷がスーパーセーブ、こぼれ球も岡村がクリア。そこからしばらく町田の時間帯が続きましたが、ゴールは生まれず。

しかし懸念されていた通り、やはり前半から理不尽にも思える判定は何度もあります。ただ、町田は現在のJリーグで最もその辺の選手のコントロールが出来るクラブであり、インテンシティとアンチフットボールを実行できるクラブでもあります。自分たちにサッカーが出来なくても耐えられるチームです。

42分にはクロスに敵味方が流れ込み、GK谷も触れず、最後はアル・アハリのシュートがバーに当たって外れました。

前半は0-0で終了。過去2年、マリノスやフロンターレが決勝で苦しめられたことを考えると、町田は非常によくやっていると思います。

後半は両チーム選手交代無しで始まりました。後半もやはりアル・アハリが持つ時間が長い状況ですが、町田も危険なシーンは作らせず、時間が経過していきます。

62分にエリキがナ・サンホと交代。アル・アハリも同時に交代します。直後にネタ・ラヴィのプレーでVARチェックが入りますがPKにはならず。

68分、自分たちが不利な判定を受けているというフラストレーションを溜めていたのか、ボールがピッチに出たところでイエンギの挑発に対して相手選手が頭突きをしてレッドカード。ここでペットボトルなどがピッチに投げ込まれるのがまさに治安の悪さを証明しています。

これで町田はどう戦うか。チャンスは出来るでしょうけれど、前がかりになると逆にカウンターを食らう可能性もあります。黒田監督の采配がどう出るか。

73分、前が強烈なミドルを放つも相手GKがセーブ。

76分、ショートコーナーで開始すると町田の選手同士がまさかの交錯し、相馬と中山が倒れ込みました。

81分、波状攻撃から相馬のシュートがGKに弾かれ、前のシュートはイエンギに当たってしまいゴールならず。

そこから何度かアル・アハリのチャンスはあれどしっかり防ぎ、89分にイエンギとネタ・ラヴィが下がり、藤尾と下田が入りました。入った直後の藤尾がボールが無いところで相手を倒しているのが最高に藤尾らしい。

アディショナルタイムは5分。退場の騒動とかあったのでもっと長いはずなんですが。

その中で町田エリア内での軽い接触にアル・アハリの選手が倒れたところで、アル・アハリのベンチにいた選手にレッドカード。何かやったのか、何か言ったのかわかりませんが、相当に不満を溜めているのでしょう。町田は相手の時間帯でも落ち着いていたのが対象的です。

そして97分、中山とドレシェビッチが交代したところで後半も終了。勝敗は延長にもつれ込みました。

延長では町田ペースで進みましたが、96分、アル・アハリが右からのクロスに、人数をかけて飛び込み、シュートを決められて町田はこのファイナルズで初の失点となりました。

99分、黒田監督は中村を下げて望月ヘンリーをピッチに送り込み、パワープレーの準備の目的もある交代です。

103分、相馬のクロスに望月が頭で合わせるも枠の外。

延長前半は1-0のまま終了。町田は残り15分で追いつかねばなりません。後半から昌子を下げて仙頭が入り、攻撃的にシフトチェンジします。

後半も町田はチャンスが無いわけではないものの単発に終わってしまい、ネタ・ラヴィがいたときのような中盤の落ち着きが無いのが苦しいところです。また、町田のストロングポイントである相馬が今日は不発なのが厳しい。

120分、相馬のクロスをGKがキャッチしきれずこぼれるも押し込めず。

アディショナルタイムはわずか2分。最後にロングスローからチャンスがありましたが、防がれてしまいタイムアップ。アル・アハリが連覇を達成することになりました。

せめてホームアンドアウェーでの決勝なら・・・とも思いますが、後半に数的有利になってから延長で先制されたので、悔しさ倍増でもあります。本当に紙一重でしたが、町田としては不利な状況でカウンターやセットプレーで勝つタイプの戦術を得意とするので、逆に皮肉な展開になったとも言えるでしょう。

町田のサポーターが最後まで声をからして飛び跳ねて応援していたのも印象的でした。

町田は現時点では来季のACLE出場権は確保しておらず、天皇杯優勝によるACL2出場は決まっています。つい先日に発表されたACLEの枠拡大により、日本はストレートインが3チーム、プレーオフから2チームということになりましたが、今のところはおそらく2025シーズンの3位、4位になるでしょうから、6位の町田はやはり出場権がなく、来季はACL2制覇を目指して戦うことになりそうです。

さてそのACL2については、今季の決勝が5月17日に行われます。アル・ナスル対ガンバ大阪という、ACLEと同じくサウジアラビア対日本の戦いになりました。ACL2はサウジアラビア集中開催ではなく、決勝は1年毎に東地区と西地区の決勝進出チームのホームで交互に行われ、今年は西地区のホームと決まっていますので、アル・ナスルのホームで行われることになり、これもまたACLEと同じ構図になりました。ガンバ大阪がJリーグの意地を見せて優勝することを期待しています。

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