先日、Appleがスペシャルイベントで様々なサービスを発表しました。
Apple Special Event2019年3月26日
https://www.apple.com/jp/apple-events/march-2019/
いつものイベントでは注目の的になっていたハードウェアについては、イベントの数日前に前触れも無く発表していき、イベント自体ではハードウェアには全く言及しない講演となりました。
少しずつ、Appleがハードウェアからソフトウェアサービスに軸足をずらし始めていることの証左であるのですが、ハードウェアでの稼ぎ方に限界が出始めているとも言えます。
以前、Appleについてこんなことを書きました。
Appleの戦略的転換の必要性(iPhoneを安くしてください)
https://note.mu/hrsgmb/n/naa0d441c7db8
AppleはiPhoneなどの高価なデバイスで利益の大半を稼ぐよりも、他のデバイスやサービスを含めたApple事業全体での利益を稼ぐように戦略を見直すべきだ、という主旨のものですが、先日のAppleの発表はまさに、これからはサービスで稼ぐ、という強い意志が見られるものでした。
ソフトウェアと密接に連携しているハードウェアが売れなくなるという、Appleにとって泣き所になる可能性はありますが、ソフトウェアサービス自体が強力である場合、むしろAppleの競合にとって泣き所になるかも知れません。
Appleの多くのサービスが他社製の端末でも自由に使えるようになるということは、Samsung・HUAWEIなどのAndroid端末で使えるということであり、他社のプラットフォーム上でAppleのサービスを体験できるというのはある意味Appleのハードウェアへの誘因を喚起することにもなるでしょう。
見方を変えると、Android端末を踏み台にさせてiOS端末だともっと使いやすいですよ、と促すことになりかねません(露骨にやると公正取引委員会あたりからお咎めを食らうと思いますが)。
Samsung・HUAWEIなどからすると、AppleのサービスがGooglePlayを通じて提供されるとしたら止めようがありません。利用する人は利用するでしょうから、ハードウェアのみ作っている競合企業の泣き所と言えます。
Apple Music、4,000万台のAndroidデバイスでインストール済み
https://iphone-mania.jp/news-243588/
こういった数字も出ていますので、Apple端末以外でのAppleのサービスを利用する人は既に結構いるようです。ただ、AndroidデバイスでAppleMusicをインストールした人がみんなApple製品の「非所有者」ではないでしょう。むしろ、iOSデバイスとAndroidデバイスの両方を持っている人がAppleMusicを使う場合も結構あるはずですから、まだまだ伸びしろはあると思います。
AndroidデバイスにおいてAppleがサービスのみで売上・利益を稼げるようになったら、巡り巡ってAppleのハードウェアの価格にも影響するでしょう。Androidデバイスに押されたからハードウェア単体の粗利を上げる為に値上げするか、それとも売上確保のために利益を犠牲にしてでもハードウェアの価格を下げるか、どちらになるんでしょうかね。個人的には値下げして欲しいですが。
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