紅白には出ないというステータスの終わり

NHKの紅白歌合戦は、毎年毎年視聴率が下がったとか低いとか歴代何位の数字だったとか、他の番組では無いような話が年明けのニュースで出てきます。

これだけでも日本国民やマスメディアにとって紅白が特別な存在であることを示していますし、やはり歌手活動している人にとっては重要な舞台でしょう。

今でも紅白の出場歌手が決まればニュースになりますが、二昔あるいは三昔前くらいには、
「紅白歌合戦には出場しない」
ということを前もってアピールすることが、歌手・バンドたちにとっての一つのステータスだった時代もありました。

NHKという公共放送の存在そのものや、お堅い制限が厳しくあること、あるいは伝統や慣習への反発心など、様々な反発理由はあるのですが、出場しないアピールが多かったのはニューミュージックやロックの分野だったでしょうか。演歌歌手や歌謡曲・アイドルなんかはそういったこともなかったように思います。

かつての紅白は、否定するほどの権威があったのです。

「歌手なら紅白に出ることがステータス」
「歌手なら紅白に憧れて当然」

というイメージに対して、「紅白を否定する」ことで、「紅白を否定することが出来る自分」というステータスを得ることが出来たのです。

ただ、相対的、もしくは絶対的に紅白歌合戦の価値もステータスも下がっていったことで、もはや紅白は否定するほどの番組でも無くなったのかも知れません。否定されない代わりに話題性も減ったと言えます。

今の紅白は、伝統とかお堅いとかいう概念からは離れたように思います。ジャニーズ問題も波及して出場歌手に関するアレコレも色々言われていますが、歌番組というよりも大晦日に長時間やる番組としては、まだまだ長生きするんじゃないでしょうか。逆にガキ使が終わりましたし。

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