労働市場の流動性と、企業の不正との関係性

ダイハツの不正検査問題は結構後まで尾を引きそうな感じですが、人の命に関わりかねない自動車とは言え、実際にそれで具体的な被害が出ているわけでもなく、数年も経てば人の口には上らぬ状態になるでしょう。

東芝やオリンパスだってとてつもないレベルの不正会計処理をしていましたけれど倒産したわけではないですし、ビッグモーターやそのグルだった保険会社各社も、すぐに潰れることもありません。

会社ぐるみの不正や犯罪のほとんどの原因は、結局は経営陣からの過剰なノルマ、売上、利益の強制によるものです。真面目な日本人労働者は、上からのお達しに対して萎縮し、忖度し、謹んで承ってひたすら不正にいそしむわけです。

悪事を強要してくる上役に対して、なにもそんなにかしこまって言うとおりにしなければいいのに、と思うのは、部外者だからこその感想なのかも知れません。ただ、個人的には大企業であればあるほど、その大企業からドロップアウトしたくない心理も、不正に手を染める理由の一端になっている気がします。

不正行為や極端なノルマを強制してくる経営陣、幹部、上司に対して、
「うっさいんじゃボケ!」
と啖呵を切って退職する労働者が多数であれば、数々の不正・犯罪もそうそう起きなかったでしょう。無理を言ってもどうせこいつらは会社を辞めない、と経営層に甘く見下されている労働者側も、それなりの対抗手段を持つべきでしょう。

転職経験のある人と無い人で、こういう不正に反発するかどうかに有意差があるのか分かりませんが、誰か統計とっていないでしょうかね。

無茶振りをこなせば出世するのは昭和の価値観に過ぎず、現代社会では無茶振りをこなしても良いポジションには行けません。ずっと無茶振りされるポジションに居続けさせられます。

転職に対して敷居を高くしてしまう日本人労働市場の流動性の無さが、多少なりとも柔改善されてくれば、労働力不足の昨今において、従業員が辞めかねない不正を課してくるブラック企業も減るはずと思うのですが、どうでしょうね。

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