AIロボット同士の戦いを娯楽として楽しめるか

スポーツあるいは娯楽として、人間同士の戦いは物理的な接触によるものや、思考力によって争うものもが多く存在します。前者は格闘技を始めとして、野球やサッカーなどの球技あるいは陸上競技だって「肉体同士」の戦いです。後者は囲碁・チェス・将棋はもちろん代表的なもので、それ以外にも最近ではeスポーツと称されるゲームにおいても対戦を見ることがエンタテインメントとして成立しています。

古くは、古代ローマ時代の剣闘士もそうでしょうけれど、いずれにしても見て楽しむ側が実際に戦う者と全く立場が異なることにおいては、全て同じです。

このうち、過度の身体的負担がかかるもの、特にボクシングなどについては、危険性が競技者の生命も脅かすこともあり、重篤な事故が起こる度に色々議論されます。

じゃあいっそのこと、「生命」を持たないロボット同士を戦わせたらどうでしょう?

NHKのロボコンなど、人間が操作するロボット同士が決まったルールで争う競技は既にありますし、将棋AIソフト同士の大会はもうお馴染みです。しかし、「人型のロボットが自律的に動き、相手の『ロボット』と戦う」という競技を、人間は娯楽として楽しめるでしょうか?

もちろん法的には問題が無いと言うことが前提ですが、人型のロボットが殴り合っている様子を見て楽しむのは、非倫理的・非道徳的でしょうか?

ロボットが人間に似てくると親しみが湧いてきます。日本人は鉄腕アトムから始まり、ドラえもんを経て、数多かつ種々のロボットと人間の触れ合いを描く作品に親しんできました。

そんな日本人だと、人型のロボット同士の格闘には忌避感がありそうです。
しかし、ロボットが人間に近付くにつれて湧いてきた親しみは、ある点を過ぎると、いわゆる「不気味の谷」現象によって、人間にとって得も言われぬ恐れの対象になります。

この現象の範囲内にあるロボット同士の殴り合いだと、もしかしたら人間の忌避感よりも娯楽の方が上回るのかも知れません。

AIにより自律するロボットが戦い続けることで経験値を積み、強くなりすぎて人間が制御できなくなるかも・・・、というのはあまりにSF的に過ぎるでしょうか。

ただ、何で読んだか忘れましたが、
「ロボットが人間に近付いてくるのは怖くない。人間がロボットに近付く方が恐ろしい」
という言葉にあるように、人間が人間性を失っていく制度・習慣・文化などに注意していく方が重要でしょうね。今の人類がその方向に向かっているのかどうか知りませんけど。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA