右寄りの国で少し左寄りに、左寄りの国で右寄りに。

今年は複数の大国で総選挙や大統領選挙があり、選挙の年とも言われています。

それに加えて、突然の事故により亡くなったイランのライシ大統領の後を決める選挙も実施されることとなりました。

ここ最近のイラン大統領選挙ではお馴染みだった改革派候補者への選挙干渉もやはりあり、保守強硬派の政権が続くことは間違い無しと見られていましたが、その選挙が先日行われた結果、まさかの改革派候補であるペゼシュキアン氏が当選の運びとなりました。

個人的にはかなりの驚きで、これによってイランが急速に欧米よりになるわけではありませんが、中東情勢の不確実性・不安定性はこれ以上は加速しないでしょう。もちろん、ペゼシュキアン新大統領がイランの最高指導者であるハメネイ氏との関係性によっては、イラン国内自体が二分されて混乱することもあり得ます。

また、インドでは少し前でしたが総選挙の結果、ヒンズー至上主義のモディ政権が勝ちはしたものの大きく議席を減らす結果となり、これも事前の予想を覆した結果となりました。

その一方で、オランダでは極右政党を軸に連立政権が出来、フランスでも極右政権の成立が見込まれています。

イギリスではスナク政権が自爆的な早期解散総選挙によって労働党に歴史的な大敗を喫しました。労働党政権が出来るのは選挙前から分かっていて、どれだけ負けを抑えられるかと言うところでしたが、最悪だが最悪ではないという程度の選挙結果になったようです。

その労働党も4年前の選挙で左派過ぎる公約によって大敗した反動から、中道的な政策を掲げています。イギリスでも左派が勝ったのに左派的政策は難しい数年間になりそうです。

従来、右寄りの政権によって世界情勢にも不安定さをもたらすと言われていたインド、イランの両大国では保守が減退した一方、リベラルの強かったはずのオランダ・フランスでは極右が伸長、イギリスも左派政権ながら中道的な色が濃くなります。バイデン大統領が現職なのに再選を不安視されているアメリカも、トランプ再就任となればフランス・オランダと同様でしょう。

いったい、世界はどちらに向かっているのか。

モザイク状、キメラ的な勢力図が塗り替えられている国際社会において、日本の岸田政権はどういう位置づけになるか。今の世界的には珍しい、保守系の中道政権になるんでしょうか。日本国内ではあれやこれやと国民の恨み辛みを買っていますけれど、世界的に見れば良くも悪くも安定しています。印象が無いと言ってしまえばそうなるのでしょうが、悪くはないんじゃないですかね。

まあ、9月の自民党総裁選でどうなるか知りませんが。

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