秋田スタジアム問題への感想

この年末年始で、Jリーグのブラウブリッツ秋田のホームスタジアムを巡る問題がクローズアップされています。

特に問題とされているのが、昨年11月に秋田市とクラブとJリーグ事務局との協議の場における、Jリーグ側からの発言でした。

情報公開請求によって得た文書をABS秋田放送が報じたことで大きな波紋を呼び、

https://news.ntv.co.jp/n/abs/category/society/abd3e44d8c3e6f4a6f88c74ed9d6b9bcc7

それを受けて翌日には秋田市長がJリーグ側の姿勢を厳しく批判し、

https://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/jleague/20260108-GYT1T00311/

その一方で秋田市関係者とJリーグ側が協議に関してそのようなニュアンスがないという報道も出てきました。

https://www.nikkansports.com/soccer/news/202601090001129.html

私はその文書を読んでおらず(どこかに全文公開されているのなら読みたい)、報道を経由した二次情報にしか接することが出来ません。また、私自身は四半世紀以上のJリーグサポーターなので、偏った意見になるかも知れません。その上での感想となります。

まずはJリーグが傲慢とされている点についてですが、秋田放送の「語尾・表現・わかりにくい内容等は一部修正しています」がかなり印象操作になっているなあと感じています。

「〜か」「〜なのか」や体言止めで表記されていますので、日本語としては強い当たりの感じになりますよね。実際の協議の場において、こんな口調で話ているわけがなくて、ですます調で全て書かれていればまた違った印象になるでしょう。

傲慢だと非難している秋田市長も、ご自身が協議にいたわけではなくて、事務方からの報告を受けているはずですが、その際に問題視されていなくて、2ヶ月経って報道が出てからの批判です。協議の場におけるJリーグ側の発言は現場の市職員が受け止めた感じと、文書かつ秋田放送が書き直した表現とでは、上から目線かどうかの感じが変わっているのだと思います。

次に、Jリーグ側のクラブライセンスのためのスタジアム要件については、先日書いたnoteの最後の方に書いた、

https://hrsgmb.com/n/nbed8c44560f0

昨今は各クラブと地方自治体の間でスタジアムをめぐる問題がニュースになることが多く、リーグ側としても何らかの方針転換は必要なんじゃないかと個人的には思います。
球技専用スタジアム、屋根付き、交通至便といった要望はあって当然といば当然ですが、それが叶わぬときにどうするか。かつての陸スタばかりの時代に比べれば、専スタが増えたJリーグではありますが、ぶっちゃけ、人口の少ない地方のクラブに厳しいスタジアム要件を課すのは無理があると言わざるを得ません。とどのつまりは誰が金払うねんということです。
国体がある限り、そして陸上競技を行う中高生とアマチュア選手がいる限り、全国の都道府県に陸スタは存在し続けます。それもそれなりの収容人数がある陸スタです。
どうしても専スタが良いなら、鳥取のYAJINスタジアムや今治の里山スタジアムのように、安く建てられて、現地の現状に合わせたそこそこの規模でも問題なしとすべきでしょう。
その代わり、ACLE/ACL2には出場できない、J1リーグにも昇格できないということで良いんじゃないですかね。

という箇所がありますけれど、Jリーグ事務局側がJ1ライセンスを強く求めているのはやっぱり問題になってもしょうがないと思います。

切り捨てろとまでは言いませんが、スタジアム建設・整備はあくまでクラブと自治体とスポンサーの話であって、その結果にリーグがライセンスを付与するかしないかを決めるだけにした方が良いんじゃないでしょうか。1万人で増設不可ならJ2ライセンス止まりですとして、昨シーズンの岡山のようにホーム客だけではなくアウェイ客も相当する来るJ1では、1万人では少なすぎるのは確かですし。

ちなみに、AFC基準での座席要件は、
・全席個席であること (ACLEおよびACL2は5,000席以上の個席で、番号が付けられ、背もたれが必須)
・すべての座席に番号を分かりやすく付けること (ACLEおよびACL2はすべてのチケットに席番号が必須)
とされています。発展途上国のスタジアムでは容易にクリアしていますが、ほとんどがその国での首都・大都市のクラブですからね。

人数に加えてVIPルームや照明(ACLEおよびACL2は1800ルクス、決勝は2000ルクスが必須)の問題がありますので、それなりの基準がやはりJ1では必須でしょう。

ちなみに、現行のJリーグスタジアム基準[2026年度用]はこちら。
https://aboutj.jleague.jp/corporatehttps://hrsgmb.com/wp-content/uploads/2026/04/pdf/regulation/jleague/jleague_stadium_standards.pdf

J1・J2とJ3に分かれているのは、後からJ3を追加したからなのかも知れませんけれど、分けるべきはJ1とそれ以外なんでしょう。そうなると結局はJ1のプレミア化ということになってしまうのですけれど。

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