キムタク好きな親を連れて梅田の大阪ステーションシティシネマへ。
ネタバレにならないような感想を書きますけれど、そもそもの元になったという「パリタクシー」を観ていなかったし知らなかったので、劇中のストーリー展開にはなんか強引なところがチラホラ感じられたのは、多分持ってきた筋書きのところなんでしょう。過去の事件のこととか、子どものこととか、ネイルのこととか。
倍賞千恵子が、あの年代の女性が若い人(といってもそれなりの年齢ですが)に接する際の感じをまあ完璧に演じています。身寄りのない老人の身寄りのない理由として、ああいうバックグラウンドの人生を用意したシナリオですけれど、ああいう人生を経験した老婆としては、倍賞千恵子が上品すぎる気もしました。ただ、主人公が倍賞千恵子でなかったら、山田洋次監督はそもそもこの映画を撮らなかった気がします。
木村拓哉は若い頃の若さとカッコ良さを活かしたドラマよりも、今のような昔イケメンだったイケオジを演じる方が素敵に思う。教場の映画も来月封切りのようですが、今後は年齢を重ねたキムタクの演技を好きになるオッサンが増えてきそうな気がする。
蒼井優はさすがというか、昭和の辛い人生を送る美しい女性を演じさせたら、やっぱり抜群の適性を感じさせます。山田監督が何度も起用するのも宜なるかな。
結末については予定調和的なんでしょうけれど、あのストーリーで驚天動地のどんでん返しを結末に持ってきたらそれはそれで変すぎます。想像も出来なかった結末で驚かせることが主目的の映画ではないのですから。そもそも山田洋次監督の映画に予定調和的だという批判もおかしいと思いますけど。
世間や業界での評判がどうなのか知りませんけれど、良い映画だと思いました。戦時下から昭和の後半にかけての時代背景と、東京という街の移り変わりに関しての知識と理解があって、なおかつ、自分や家族、親族に倍賞千恵子や木村拓哉の役柄に近い人がいるかいないかで、この作品への共感度合いはかなり異なりそうな気がします。
ちなみに、私自身が映画を映画館で観ることが20年振りくらいでした。スクリーンへの案内が開始されてから上映予定時刻の前までに他の映画の広告がひたすら流れるのは分かるのですが、上映予定時刻から後、実際に本編が始まるまでも十数分間、一般企業のCM含めて広告が流れ続けるのって昔からでしたっけ。ああいうのに出くわすと、また映画館から足が遠のいてしまうのですが、映画ファンならそうでもないんでしょうかね。
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