ドイツの奇策はトランプに響くか?

流石に実現しないとは思いますが、ドイツでこんな意見が持ち上がっているようです。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2026012000825&g=int

自分が7年も前のnoteで、

https://hrsgmb.com/n/n4311604b2a4c

こんなことを書いたことを思い出しましたが、先進国の政治家がスポーツをここまで露骨に政治的利用しようとする意見を出すのは珍しいですね。

欧州各国では、グリーンランド問題で暴走するトランプに対して反感が広がっている状況が続いています。そんな中でのびっくり仰天アイデアではあるのですが、そもそも、
「トランプ氏を正気にさせる最後の手」
というのが間違っているでしょう。こんなことしたら彼個人は意固地になるでしょうし、そもそもドイツがボイコットしたとて、米国の安全保障や国益が増すわけでもありませんし、ロシアや中国が軍備拡張を止めるわけでもありません。

もしも万が一、ドイツ代表が北中米ワールドカップをキャンセルしたとしても、それはあくまで、
「ドイツとしてアメリカには関わりたくない」
という自己満足でしかないのです。

まあ、気持ちはわからんでもないことはないです。もしトランプが太平洋の安全保障のため、日本に沖ノ鳥島や小笠原諸島の割譲を要求してきたら、同じことを言い出す人も出てくるでしょうし、憤慨して当然でしょう。

とはいえ、3ヶ国共催の大会において、そのうち1ヶ国が横暴で傲慢だからと言ってボイコットするのも無茶な話です。残りの2ヶ国がその横暴で傲慢な国を支持しているのならともかく、カナダもメキシコもトランプ政権と密接ではありません。カナダなんかむしろ中国寄りにシフトし始めたくらいです。

共催するカナダとメキシコが、アメリカに反対して共催自体を止めて抗議する、と気炎を上げるのであれば分かるのですけれどね。

それに、グリーンランドの所有国であるデンマークが反発によりボイコットするならともかく、ドイツは直接的には関係ありません。NATOを通じて関係しているとは言えますが、さすがに無理筋ではないかと。

当のデンマーク自体は欧州予選でグループ1位抜け出来ず、プレーオフに回っています。北マケドニア・チェコ・アイルランドとのトーナメントを勝ち上がったとき、どうするでしょうか?

ただ、ここまで書いてきたドイツだろうがカナダだろうがメキシコだろうがデンマークだろうが、政治的な理由で大会をボイコットするようなことがあれば、FIFAからの制裁が待っています。

FIFAは、政府からその国のサッカー協会が圧力を受けて活動に支障をきたすようになった場合、制裁を行います。具体的にはその国の代表・クラブ含めて国際大会への参加禁止という措置があります。

結局は政府とFIFAの殴り合い、チキンレース、我慢比べのようなものですけれど、こういう措置が下されるのはたいてい独裁的な政治が行われている国です。まあ、必ず制裁が公平平等に下されている感じでもないですけれどね。

最近では、

https://www.jiji.com/jc/article?k=2026010200136&g=spo

アフリカ選手権で早期敗退してしまったガボン代表チームが、怒り狂った政府によって活動停止とされたので、この状態が続けばFIFAからの制裁が発動するはずです。

話を戻すと、ドイツ代表が今年のワールドカップを政治的な圧力を受けてボイコットすれば、FIFAからの制裁はあり得ます。例えば、代表だけでなくクラブチームまでチャンピオンズリーグ出場停止といった措置が下されても、ファンやクラブやスポンサー企業、国民全体は受け入れられるでしょうか?

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