花粉とコンクリート、ハウスダストとフローリング

昔読んだ本(確か中川政七商店の社長が他社のコンサルをした件)で、どこかのカーペット・絨毯メーカーの話があり、その中で、
「ハウスダスト対策のためにフローリングにしても、かえってホコリが部屋の空気中に舞い続けてしまって逆効果になる。カーペットならホコリが繊維に絡め取られて空気中のホコリが減る」
といったくだりがありました。

へー、なるほど、と思って今も記憶に残っているのですが、従来のカーペット・絨毯(おそらくは畳でも)の方が逆に身体には良いこともある、というのは意外ながら重要な示唆でもあります。

この、ハウスダストとフローリングの関係性は、これからシーズンになる花粉とコンクリートの関係性にも似ている気がします。

スギ花粉に関しては、戦後の国策で大量に植えられたスギによるものとはいえ、花粉症はスギ以外にもブタクサやらイネやらいくらでもあります。それら全てが戦後の国策で増えたわけでもありませんが、かつてはそれほど花粉症に困る人はいませんでした。

これは道路や家屋、ビルなどがほとんど全てアスファルトとコンクリートなどに覆われてしまったため、かつては道の土や家の壁・屋根にくっついていた花粉が、くっつく場所がなくなって大気中を舞い続けるようになったことも原因でしょう。

花粉は木に付くものですし、土に落ちれば微生物によって分解されます。最後には雨で流されますが雨が降るまでは道や壁や屋根に留まっていれば、花粉症の原因にはなりにくいはずです。

もう今更、日本中の道路と建物を土と木材で覆うわけにはいきませんし、機能性や安全性から考えれば、花粉症を我慢する方が社会的効率性は圧倒的に良いでしょう。

付着した花粉を触媒によってノンエネルギーで分解する素材で出来た道路や建物なんかが普及するまでは、今後もずっと花粉症の人は花粉との戦いを続けるしかないでしょうね。

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