旭日旗問題のあれこれ

旭日旗の持ち込みに関して、韓国政府が関係悪化の一環として東京五輪で問題化しようとしています。

その主張では旭日旗をナチスのハーケンクロイツと同一視していますが、これはさすがに無理があります。ナチスの旗ははじめから人種差別、ジェノサイドを想定した思想でした。旭日旗は異なります。日本のそれこそ明治維新前から民間で使われていたものです。大日本帝国そのものもただひたすら極悪な存在として批判する人がいますが、戦前の日本が公然と国際法を無視し始めたのは1920年代後半からです。特に満州某重大事件、満州事件あたりです。

もちろん、1910年の韓国併合も右と左で賛否両論ありますが、少なくとも当時の欧米中心の国際社会では問題視はされていませんでした。第一次世界大戦後、ヴェルサイユ条約、ワシントン条約、不戦条約など多国間条約が10年代から20年代に立て続けに成立して、国際社会における国際法が進歩していきました。その中でイギリス・フランス・アメリカ中心の体制に日本が食い込もうとして国際法を無視し始めた、という流れがあるのです。

戦前戦中の日本が行ったことを全て肯定するつもりはありません。むしろ否定すべきところの方が多いのは間違いないです。だからといって戦前の日本をずっとさかのぼって否定するのもおかしいでしょう。

さて、その一方で旭日旗をスタジアムで掲げる人に言いたいことがあるのですが、そもそもなぜスポーツ観戦で旭日旗を掲げるのでしょうか?

日の丸ではだめなのでしょうか?

日本の国旗は日の丸です。すでに国旗国歌法ではっきりと規定されています。日本人を、日本代表を応援するなら日の丸を掲げるべきです。海上自衛隊出身など旭日旗に関わりがある選手が出てるならともかく、そうでないのなら、あえて、わざわざ旭日旗をスタジアムで出す必要性はないはずです。

旭日旗を何が何でも持ち込もうとする人は、スポーツの応援を隠れ蓑にして、自らの政治的主張を押し通したいだけのように思えます。

しかし、この旭日旗の問題に限ったことではありませんが、あまりに意見が二極化されすぎてしまっている気がします。はっきり言うと、揉めている奴らはどちらも間違っている、という考えが出てこないのが不思議です。

自分の立場をどっちかに片寄らせた上でそのポジションから一歩たりとも動かず、ひたすら向こう側を非難し続けるのは議論とは言いませんし、建設的でもありません。これも左右両側に言えることではありますが。

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