日本人の経済学賞・女性受賞はいつか? そして日本国籍を持たない日本在住者が受賞したら?

今年のノーベル賞受賞者が一通り発表されました。化学賞に吉野彰氏が選ばれ、これで日本出身者の受賞は28人目となりました。特に2000年以降は受賞が相次ぎ、日本人(あるいは日本出身者)が受賞していない年の方が珍しいくらいです。

吉野彰氏にノーベル化学賞 : 日本出身のノーベル賞受賞者一覧
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00564/

ただ、一通り眺めてみると二つの足りない点が見つかります。

一つは、経済学賞の受賞がないこと。もう一つは女性の受賞者がいないこと。

前者の方は経済学そのものが欧米の影響が非常に強いこともあるのでしょう。歴代受賞者の中で非欧米の受賞者はインド人1名、インド出身1名のみです。当然ながらインドも旧植民地としてイギリスの影響を受けている国です。

ノーベル経済学賞 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/ノーベル経済学賞

それ以外にも「日本人が経済学賞を取れない理由」とかで検索すると、色んな人やメディアが色んな理由を書いていますので、多分そのどれもがある程度当たっているのだと思います。いずれは日本人受賞者が現れるとは思いますが・・・。

後者の女性受賞者については、そもそも世界的に見ても少ないです。

女性のノーベル賞受賞者 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/女性のノーベル賞受賞者
2019年現在、ノーベル賞の受賞者のうち、男性が866人、女性が53人、団体が24団体である。

非常に政治的な理由で与えられることが多い平和賞が一番多く、それを省いてしまうと3分の2になってしまいます。

文学賞や平和賞のように女性科学者が今よりももっと少なかった時代でも受賞できたという側面がありますが、それでも割合的には男性優位と言えるでしょう。

また、経済学賞と同様、やはり欧米の受賞者が多いですがこれもまた同じく、文学賞・平和賞以外の学問が欧米で発展していることが大きいと思います。

キュリー夫人(物理学賞と化学賞を受賞)から始まった、女性のノーベル賞受賞者の歴史ですが、日本人がそこに加わるのはいつになるでしょうか。

欧米の受賞者が多いと書きましたが、理由の一つは欧米文化圏が学問の発達が著しいことやそもそもスウェーデン・ノルウェーが選んでいるから、というのもありますが、それ以外にも、そもそも世界中から欧米の大学や研究所に優れた人物が集まるから、というのもあると思います。南部陽一郎氏のように、研究している先の国籍を取得しているケースも多いはずです。特にアメリカは移民で成り立っている国でもあります。外国生まれの優れた頭脳を受け入れて国家の発展に生かすことを最も上手くやっている国です。

日本も昔に比べると日本で働く、あるいは研究する日本以外の出身国がある人が増えてきました。もし、そういった日本国籍を持たない人がノーベル賞を受賞した場合、日本の受賞者一覧に入るのでしょうか? その際にマスメディアはどのように扱うでしょうか?

少し前のnoteにも書きましたが、

https://hrsgmb.com/n/nc247891079cc

学問の分野も法律上の国籍で云々語るのはあまり適さないでしょう。研究者が優れた研究成果を出すのであれば、その国での国籍を持っていなくても優遇・報奨されてしかるべきでしょうし、共同体への貢献をもたらすような制度や仕組みがあるかないかが、ノーベル賞のみならず国家の発展をもたらすか否かを分けるのではないでしょうか。

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