放送から配信に移行する時代において録画の需要はあるか?

放送波によるテレビ番組の送受信から、インターネットを介したストリーミング配信に移行しつつある時代です。

私は映画やドラマなどはほぼ見なくてもっぱらストリーミング配信はDAZNでのサッカー観戦ばかりですが、以前の試合を自由に見られるわけではないのは残念です。

テレビ放送であれば録画機器さえ持っていれば録画した番組を何年後でも見ることができますが、ストリーミング配信はこの点で決定的な違いがあります。消費者は配信データを閲覧できる権利だけを購入しているようなものですので、配信側がデータを消せば見ることは出来なくなります。

ストリーミング配信された作品であっても、そのコンテンツ提供者・作成者が配信側の許可を得た上で、販売することはあり得るでしょう。今でもDVD・Blu-rayでドラマや映画、音楽ライブなどは売られています。Jリーグでも優勝記念DVDなんかはよくありますよね。

しかし、このままストリーミング配信全盛期となるとDVDやBlu-rayのようなディスク自体が使用されなくなり、販売する意味が無くなるかも知れません。そうなったら今ディスクで販売するような、非ストリーミング配信の映像などはダウンロード販売ということになるでしょう。ただ、著作権保護されていないデータだと容易に不正コピーされて拡散されてしまいますし、著作権保護した場合はその保護を成り立たせる認証システムや著作権者の都合(倒産や買収)によって将来のデータ利用(鑑賞・閲覧)が保証されないことになります。

そうなるとデータを提供する側の都合に左右される、という点では結局ストリーミング配信と大差はありません。

ストリーミング配信の視聴者が購入した「見る権利」は「見続けられる権利」と異なるのか。そのうち訴訟社会のアメリカとかで裁判で争う人が出てきてもおかしくないんじゃないかと密かに思っていますが、どうでしょうね。

自分が見たい作品を自分が録画して見続けることが出来る、という点ではテレビに勝る仕組みは今のところありません。しかし、せっかくの利点とも言える録画機能を、肝心のテレビ側がデジタル化以降大幅に制限してしまいました。

アナログ時代にもコピーガードはありましたが、今のデジタル放送では結構なゴニョゴニョなことをしないと自由に録画は出来なくなってしまいました。テレビがストリーミング配信の攻勢をしのぐとしたらこの部分ではないかと思うのですが。

リアルタイムの視聴者を増やすため(もちろん著作権侵害を防ぐためでもありますが)、視聴者が好きなときに録画した番組を手軽には見られないようにしてしまったことで、かえって好きなときに好きなものを見られるYouTubeやNetflixなどのネット配信が支持を得てしまいました。今ではテレビ局側がオンデマンド配信アプリを出している始末です。

そんなことをするくらいなら、テレビ番組の録画に関する制限を大幅に緩めてしまった方がテレビが生き残る確率は高くなると思いますが、そんな感じにはならなさそうですね。

むしろテレビ側がネット配信に取り込まれそうな勢いです。

Prime Videoチャンネルに「シネフィルWOWOWプラス」。名作&カルト230本以上が見放題
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1230906.html

例えばこんな感じに。

所有から利用に移行していくのは動画だけではなく、書籍や音楽もそうですね。アナログのビデオテープ時代を知っている世代が死に絶えたら、こういった不満を持つ人自体もいなくなるのかも知れません。

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