
19世紀中頃にアメリカ西海岸で起きたゴールドラッシュでは、多くの人がまさに文字通りの一攫千金を目指して金鉱に殺到しました。今ではよく言われているとおり、ゴールドラッシュで儲かったのは金を探した人ではなくて、金を探すためのツルハシやスコップを売った人や、リーバイスの元になったジーンズを売ったリーバイ・ストラウスだと言われています。そもそも人を運ぶ鉄道や蒸気船の経営者が一番儲かったとも言われています。
つまりは、金儲けをしたいという欲をお金に換えることができれば一番儲けることが出来るわけです。これが一番悪い方で発展したのがネズミ講やマルチなどですが、そこまでいかなくても昨今社会問題化しているサブリース問題とか情報商材なんかも似たようなものです。
あるいは、完全に合法ですがUberなどの配車サービス、同じくUberEatsなどの宅配サービスも、稼ぎたい人にサービスを提供することで利益を上げることを目的としています。肝心の利益が配車サービスも宅配サービスも上がっていないのは別として。
さらに考え方を広げて見ると、広告事業だって同じです。モノやサービスを売って儲けたいと思う企業のために広告を作成・掲示するわけです。こんな感じで極端化していけば、消費者相手の商売以外は全てそうなってしまいますが、儲けたい人の欲に対して誠実に応えているかどうかが、良質か悪質かの境目になるでしょうか。
その理屈で言うと、金儲けをしたい人と金儲けしたい人にモノを売りたい人の間を取り持つプラットフォームを提供するビジネスは、さらに儲けやすくなります。
巨大なものならAmazonとか楽天とかヤフオクとかメルカリとか、あるいはnoteやBOOTHなんかもそうですよね。マーケットそのものを作り出してしまうビジネスです。
冒頭に書いたゴールドラッシュの話で言えば、金で人の移動を促したカリフォルニア州やアメリカ合衆国がプラットフォームビジネスで一番儲かったということになるでしょうか。
国や州が特に何もしなくても、人が移動して商売してインフラも整備されて結果的に国家が富むわけですから、ゴールドラッシュの一番の勝ち組はアメリカ合衆国そのものだったかも知れません。
逆に、行政が直接ビジネスに乗り出すと碌なことにならないというのは、第三セクターで失敗した事業が全国に存在する日本人なら容易に理解出来るでしょう。そもそも金儲け・ビジネスよりも行政での仕事を目指した人が役人になっているのです。そういう経歴と資質を持っている人が金儲けしようとしても出来るはずがありません。
それはともかく、金儲けをするには金儲けをしたい人の欲求に応えることが一番なのですが、これが難しい。だからこそ、プラットフォームを用意して、テラ銭払ってもらって後は勝手に売り買いしてね、というスタンスが一番楽して儲かるわけです。もちろん、実際には準備やシステム、トラブル対応で大変ですが。
ただ、逆に考えると金儲けしたい人は、そう言う人を狙っている相手・ビジネスが存在する、と前もって心構えしておくだけでも、大損したり騙されたりする可能性は減るはずです。
浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ、とは言いますが、盗人ほど塀の向こう側ではなく、合法違法のギリギリの線を狙って寄ってきます。
「いい儲け話がありますよ」
と言ってくる奴はまずアウトだと思っておきましょう。
第三セクターの人達も、簡単に儲けられると誰かに勧められたのでしょうかね。そんなわけないのに。
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