雑念キャンセリング

ノイズキャンセリングのイヤホンやヘッドホンは結構前からありましたが、最近はワイヤレス、特に完全分離イヤホンの流行と相まって、AirPods Proのようなワイヤレスノイズキャンセリングは一大ブームになってきました。

ノイズキャンセリングの仕組みそのものは単純で、パッシブノイズキャンセリングは耳に密着して外からのノイズを物理的に聞こえないようにします。一方、アクティブノイズキャンセリングと言われる方法では、外の騒音の波形と逆の波形の音を瞬時に作り出して重ね合わせて、音同士が打ち消し合ってノイズがなくなる、という仕組みです。

アクティブノイズキャンセリングの方は当然ながらデジタル技術が必要です。外の音を内蔵マイクが拾ってそれをデジタル処理して逆位相の音を作って重ねますので、その動作のためのマイクロチップや電力が必要です。IT技術の進歩により、より高度により安く提供されるようになってきたのが今ということになります。

音が波形であるために逆の波形で打ち消せるわけですが、音だけではなく光ではどうでしょうか?

何かを集中して見たいときに、それ以外の邪魔なものを見えないように出来ればより目的を達せそうです。

いわゆる光学迷彩になりますが、研究は盛んに行われています。光は粒子でもあり波でもありますし、音みたいに打ち消せるものでもないのでしょうけれど、いつかはある程度は実現するのでしょう。難しいことは分かりませんが。

聞こえる音、見える光以外に邪魔なものをキャンセリング出来るとしたらどうでしょうか? 例えば、集中力を高めるために雑念を消すことは出来ないでしょうか?

完全にSFの世界になってきますが、頭に装置を付けて外から脳波に直接影響を与えるようなエネルギーを与えれば、余計なことを考えず、目的一直線の思考が出来るでしょうか?

そうなってくると、もはや人間と言うよりコンピュータに近くなってきますが、もしかしたら求める人も出てくるかも知れません。何かを生み出さないといけない、クリエイティブな仕事をしている人が刺激を求めて薬物に手を出すよりはマシと思う人もいるでしょう。

ただ、雑念が消えてしまうと思いがけない発想やセレンディピティを見つけ出すことも無くなってしまいます。むしろ逆に、意外なアイデアを生み出すための脳波を作り出した方が便利かも知れないですが、それこそ余計なものとして排除したはずの、光や音を見聞きすればいいですね……。

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