今年の大阪ダービーが終わって

先日の大阪ダービーは1−1の引き分けでした。私は仕事のためにリアルタイムではDAZN観戦出来なかったのですが、先制した直後に失点したのはもったいなかったですね。ただ、試合を通しての決定機の数ではセレッソの方が上でしたので、引き分けで得をしたのはガンバの方でしょう。しかしヨングォンが怪我をしたので助かった引き分けとも言い切れません。三浦の復帰がギリギリ間に合ったのが救いでした。ここに来て4番手のセンターバックだった菅沼の存在が非常にありがたくなってきました。

大阪ダービーのたびに、このカードはリーグ戦ではスコアレスにはならないというニュースが出ますが、今回も相変わらずスコアレスドローにはなりませんでした。まあ、なるわけがないですね。

ただ、ダービーとなると勝手にヒートアップして盛り上がると言うよりも悪ノリする人が出てきます。悪ノリ程度ならまだマシですが、ガンバでは先年のフラッグ問題もありましたし、罵声をひたすら口にするような人もスタジアムには現れます。

そもそも、Jリーグ各クラブ間、そのホームタウン間では憎しみ合っている構造というのはほとんど存在しません。幕末・明治維新のことがあって、萩と会津は仲が悪いというような話もありますが、過去のものになりつつあります。あるいは、長野県内にある松本山雅FCとAC長野パルセイロのような、県内における主導権争いは明治時代から続くものですが、Jリーグ内でのダービーマッチの中では珍しいケースと言えます。

スペインのバルセロナやバスク地方の独立問題など、歴史上の内戦や併合を元にした遺恨がある場合もありますし、アルゼンチンのボカジュニアーズとリーベルプレートのスーペルクラシコのような、昔からの所得層・階級間の端を発するいがみ合いも世界にはあります。

ただ、日本のJリーグに関してはそのようなものはありませんので、ダービーマッチと言ってもあくまでその試合を盛り上げるためだけに存在しています。

大阪ダービーでも、もともと別に憎しみ合っているような関係ではないのですが、とにかく相手を下に見ようとする人が見受けられます。

私はガンバサポなのでその視点から考えてみるに、長い間成績が上回っていたことが相手を見下す思考回路を作り出しているのかなと思ってしまいます。

2000年シーズンは、1stステージでセレッソが川崎に延長の末Vゴールで敗れて優勝を逃し、2ndステージではガンバが第14節の鹿島戦で敗れて優勝の夢を絶たれました。その頃の時点では両チームに大きな差は無かったのですが、セレッソはそこから2002年がJ2、2004年も低迷、2005年は歴史的な大混戦の中、最後の最後で今野のゴールにより優勝がセレッソからガンバに移りました。2007年から3年J2暮らしとなり、2010年にJ1復帰後は成績を上げて2012年シーズンで久し振りにガンバを順位でセレッソが上回りました。しかし2014年はガンバがJ1復帰後即三冠の一方でセレッソはJ2に3度目の降格をしてしまいます。

ここまでのところでガンバが2015年までで九冠、セレッソが無冠ということもあり、ガンバサポの中でもセレッソを見下す人がいましたが、その後はガンバのチーム力が落ちていったこともあり、J1に三度復帰したセレッソがユンジョンファン・ロティーナと他クラブの名将を連れてきたことと合わせて、2018年・2019年とセレッソの方が順位で上回っています。ユンジョンファン時代には二冠も達成しています。

今シーズンでは首位の川崎にはかなり話されていますが、ガンバもセレッソも近い成績で2位争い中ですし、現時点でのチーム力についてはガンバが追いついてきたようにも思います。

かつてのガンバは西野監督時代の10年間で安定した好成績を収めた一方で、セレッソが監督を毎年のように変えていったこともあって低迷する時期が続きました。一度ガンバはJ2に落ちましたがその後の長谷川監督に5年任せました。今のガンバは宮本監督で2年半続いています。

基本的に監督選びで成功するか失敗するかということが大きいようにも思えます。もちろん試合は監督だけではなく選手の影響が大きいですが、そもそも監督選びに失敗する強化方針の下では選手獲得・育成の方針も怪しいものです。

おそらくガンバもセレッソも来シーズンも同じ監督のまま迎えるでしょう。今後も低いレベルの罵り合いではなく、高いレベルでの好ダービーマッチと好成績を見たいものです。

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