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  • クラブもリーグも再ブランディングが必要になってきたかも

    ガンバ大阪の新マスコットの名前が先日の清水エスパルス戦で発表されました。

    最初にキャラクター画像だけ発表され、名前の募集が始まった時は、もうネット界隈で即言われていた「アオモジャ」でええやんと思っていましたが、MOFLEM(モフレム)というそれっぽい、今っぽい名前でした。

    昨年行われたエンブレムの変更に引き続き、今年はクラブキャラクターの追加(ガンバボーイは継続)ということで、会社としてガンバ大阪のブランディングを強く意識しているのだと言うことは、一介のサポーターにもよく分かります。

    コロナ禍があったからこそ、という面もあるのでしょうけれど、コロナ禍が無くてもクラブとしての仕掛けは絶えず、ずっと仕掛けていかないといけないものです。

    今年新しくガンバが始めたものには、試合中にスタジアムの大型ビジョンで、今日のメンバー内での高身長ベスト5とか、誰それの走行距離はスタジアムから千里中央駅までと同じですとか、選手の能力をゲームのようなレーダーチャートにしたものとかを表示しています。

    正直、コアファンからは評判は悪いでしょう。そんなもの流すくらいならずっとメンバー表と時間とリプレイだけでいい、と思っているはずです。とはいえ、これまでとは違う施策によってファン層を広げる、新規ファンを開拓するという意図なのも分かります。

    試合中に観客席の風景もちょくちょく映しています。野球中継では良くあるシーンですが、基本的にプレーが途切れることが野球よりも少ないサッカーでは珍しいと思います。

    ガンバ大阪の会社としては、ここ数年色々と試行錯誤していることは確かで、その点は良いことだと思っています。

    そしてブランディングは各クラブだけではなくて、Jリーグ全体でも当然ながら必要です。

    各チームのブランディングの努力がリーグ全体にも波及している良い例としては、NPB(プロ野球)の特にパリーグでしょう。北海道日本ハムファイターズのきつねダンスは、ファイターズだけ、札幌ドームだけのものではなく、他チームや他球場にも及び、YouTubeの使い方も上手く感じます。

    プロ野球には長く、マスメディアと密接な関係を持ってきましたが、現代のSNS時代でもやはりメディアの扱いは上手いな、と思わずにはいられません。

    Jリーグではコアサポによるコロナ禍ルール違反やら、SNSでの誹謗中傷、人種差別やら、ネガティブな話題が目立つことが続きました。

    狙って出来ることと出来ないことがあるのでしょうが、こういうブランディングでは上手いクラブとそうではないクラブの差が結構出てきた気がします。

    ガンバはどちらかというとそういうのが下手なクラブでしたが、前述のように最近は色々やるようになりました。

    プロサッカークラブである以上、チーム成績はもちろん求められますが、経営そのものはまた別の要素が絡んできます。成績だけで増えたファンは成績だけで離れていってもおかしくありません。それ以外の要素で獲得したり、あるいは最初は成績で入ってもそこからファンであり続けてもらうために、クラブとしてはやるべきことはやっていると思います。

    ただ、問題は肝心のチーム成績なんですよね・・・。

  • 献血不足ということで全血献血してきました

    コロナ禍以後ずっとですが、献血が不足しているそうです。大阪府でも血液型問わず、400mlの全血献血が足りていません。

    https://www.bs.jrc.or.jp/kk/osaka/2022/08/400l812131411.html

    「現在、大阪府では血液型を問わず400mL献血者数が必要人数に達しておりません。早急におひとりでも多くの400mL献血のご協力が必要です。」

    同じ内容がLINEでも日本赤十字社から届いたので、元々予約していた成分献血をキャンセルして、全血献血することにしました。

    8月14日の昼過ぎに、予約に合わせて自宅を出発しましたが、散歩を兼ねて途中まで30分以上歩いていたらあまりに暑く、汗も大変なことになってきたので途中で電車に乗って移動。それでも阪急グランドビルについてかkらも汗が引かず、問診の医者の先生には脈拍が高いために心配をかけてしまい、採血前確認の看護師さんにも汗で濡れているので少し後にお呼びしますねと言われてしまいました。やはり献血前は静かにすべきものです。

    久し振りの400ml全血献血となりましたが何事もなく終わりました。献血中見ていたテレビでは、甲子園で大阪桐蔭が聖望学園をただひたすら圧倒し続けていました。

    さて、本日の成果は。

    まずはいつも通りのウェットティッシュ。成分献血を続けると使用頻度以上に貯まっていきます。

    次はクールジェルシート。ガッツリと東京オリンピック関連商品ですが、余っていたのですかね。

    そして同じく東京オリンピック公式ライセンス商品であるリフレッシュボディシートです。どちらも久光製薬からの提供だそうです。

    それから充電デスクファンもいただきました。スティックタイプとの選択でしたが、スティックタイプは以前もらったので今度は据え置きタイプにしました。

    microUSBで充電するのですが、風量は3段階に出来て、結構な威力がありました。

    そして最後、折りたたみコンテナボックスです。

    10.2インチのiPadもスッポリ入る大きさでした。これまで献血でもらった物の中で、多分一番大きいはずです。

    さて。今回も色々もらってきました。日曜の午後ですので、献血不足といっても献血ルームもさすがに混んでいました。フリードリンクの自販機で氷が無くなっていたっぽいのも、この暑さですとしょうがないですね。次の献血は早くても成分献血が10月ですので、しばらく空くことになります。それまでにウェットティッシュの自宅在庫が尽きるかなあ・・・。

  • 2022年8月14日J1リーグ第25節ガンバ大阪対清水エスパルスDAZN観戦の感想

    昨日の試合で神戸が札幌に勝利したため、暫定ながら遂にガンバ大阪は自動降格圏の17位になりました。いよいよ尻に火が付き、棺桶に片足を突っ込んだ状態ですが、松田コーチを迎えて守備の整備をこの試合で見せられるでしょうか。

    相手は清水エスパルス、前節FC東京相手にアウェイで快勝しています。ガンバとの勝ち点差は2で、順位差も2であり、ガンバが勝てばひっくり返ります。

    今日も私はコロナ感染拡大のため自重して自宅観戦としました。ガンバEXPOだし、シャツや記念品もらえるし、松田コーチ直伝の綺麗なゾーンディフェンスを見たいという気持ちもあったのですが、我慢しました。

    さてガンバの先発ですが、藤春・黒川が同時起用なのでおそらく3バックで左に藤春なのでしょう。中盤はいつも通りですが、トップが食野・坂本とユース出身コンビとなりました。そして控えに久し振りの山本悠樹が復帰です。さらには鹿島から加入したばかりのファンアラーノも入りました。一部報道でコンディションが心配されていた鈴木武蔵もいます。

    清水にはセレッソを実質追放されて拾われた乾がいますが、彼をアレコレ意識するほどの余裕が今のガンバにはありません。ただひたすら、今日の勝利を祈るのみです。

    開始前のコイントス時に三浦と権田が笑顔で話していました。昨今のJリーグでは殺伐としているニュースがメディアに取り上げられてしまうこともありますが、誰も憎しみ合ってサッカーしているわけではないことは、Jリーグに関わる全ての人が改めて認識すべきことでしょう。

    さて、前半開始。4分に黒川のクロスがこぼれたところに食野がボレーを外してしまい、得点ならず。権田が飛び出ていたのでミートしていれば1点でした。

    一方9分、清水のチアゴサンタナがコースのない所から凄いシュートを放ち、バーに当たってこぼれたところを清水の選手が詰めましたが幸運にもそれは東口にそのまま収まりました。

    全体的にはガンバペースというか、ポゼッションはガンバなのですがフィニッシュやラストパスの精度を欠き、なかなかゴールにつながりません。

    13分にはロングボールから乾のシュートもミートせず。取られ方が悪いというよりも、取られた後の守備で一発でいって交わされてピンチ、というシーンが見受けられます。

    18分には連続攻撃から中央で食野が左足でシュートも権田キャッチ。

    飲水タイムを挟んで、30分にはハーフラインから抜け出した坂本がクロスを入れるもクリアされました。何と言うか、もうちょっとで、という場面ばかりです。中盤でのつなぎは良いと思うのですよね。選手間の距離も悪くありません。この辺は松田コーチの影響でしょうか?

    36分、清水のCKからダイビングヘッドがまたバーに当たってガンバとしては助かりました。前半だけで二度も枠に助けられました。この辺では清水ペースでしたが、43分に坂本の落としから奥野のシュートもありました。

    前半は0−0で終了。

    三浦・昌子がチアゴサンタナに対してかなり強引なマークをしていますが、今日の西村主審がほぼ全て見逃してくれているのはありがたいところです。それでも決定機で清水の方が上だったのは問題ですね。

    全体的に見るとルーズボールへの対応なんかは良くなった気がします。攻撃での最後の一押しが足りないでしょうか。

    後半開始。両チームとも選手交代はありません。

    49分の石毛のFKは壁に当たってしまいました。

    59分、これまでさんざん掴んでいたチアゴサンタナへのファウルを遂に三浦が取られてイエローカード。さすがにガンバサポでもかばえないレベルで掴んでいたのは笑えました。

    60分、両チームが動きました。ガンバは石毛・坂本を下げて武蔵とファンアラーノをいきなり入れてきました。連係面では賭けでしょうけれど、最前線での最後の一押しになるべく投入したのでしょう。

    64分、ファンアラーノのCKを昌子が合わせて最後は鈴木武蔵!というところで惜しくも合わず。オンサイドだったのでもったいなかったです。

    66分に食野が白崎を抱えて倒れたところに、報復っぽいファウルを受けたのでFKゲット。ぶっちゃけ、今日はガンバ寄りのジャッジに感じます。

    73分、清水陣内でプレスをかいくぐられて一気に数的不利になり、がら空きの右サイドで受けたベンジャミンコロリに豪快に決められて失点。いよいよ崖っぷちになりました。

    直後に食野を下げて山本悠樹を投入。誰かを前に上げるのかと思ったら、何度もエリア内で山本が飛び込んでいきます。いや、使い方ちゃうやろ。

    79分にはカウンターからチアゴサンタナにシュートされるも東口がキャッチ。

    83分に最後の交代としてシウバと倉田が入り、黒川と奥野が下がりました。

    85分、ダワンと昌子の連係ミスからボールを奪われ、チアゴサンタナからカルリーニョスジュニオールに合わされて失点してこれで0−2。本当に酷い。

    何人も選手補強をして、守備整備のための経験豊富過ぎるコーチも入れ、それでも負けてしまうと打つ手がいよいよ本当に無くなってきました。

    先制しても逆転され、先制したら追いつけずに失点するチームが残留できるわけありません。ひたすら守って先制されないチームにするか、先制後に追加点を取れるチームにするしかないのですが、そんな簡単に出来るわけもないでしょう。

    最下位のジュビロ磐田が補強1人だけの厳しいチーム事情でも、伊藤監督と強化担当の鈴木部長を解任しました。ガンバも同じことをすべきという単純な話でもないでしょうけれど、この大きすぎる6ポイントマッチに完敗したガンバ大阪が残留するには、相当のことをするしかないと思うのですけれどね。

  • 熱中症情報が意味を持たなくなる酷暑の日常化

    Yahoo!防災速報には、熱中症情報や熱中症警戒アラートという機能があります。自分のいる場所や登録している地域で、当日や翌日の熱中症の危険度を通知してくれるサービスです。

    暑さが大変な昨今、提供する側も提供を受ける側も大変結構なサービスだと思うのですが、酷暑が続いていますのでほぼ毎日、午前中に熱中症情報が自宅と勤務先の地域の分が通知され、夕方には翌日の2箇所分の熱中症警戒アラートが通知で届けられるようになってしまいました。

    そうなるともはや熱中症についての通知を気にしなくなってしまいます。毎日、「今日は熱中症に注意」「明日も熱中症に注意」と言われ続けると、異常が日常になります。それはそれでアカンのですけれど、多すぎる注意は注意力の欠如に結果的につながるということを身をもって知ることが出来ました。

    昔、子どもの頃の夏では、蚊に刺されるのがうっとうしかったり、ゴキブリを見てビックリしたりするものでしたが、今では真夏こそ蚊もゴキブリも見かけるケースが減ったように思います。夏の初めや終わり、少し涼しくなってきた頃に活発化してきます。この真夏の酷暑はそもそも日本古来からいる虫が活動できない温度なのではないかと推察します。この夏でも見かけるのはセミくらいでしょうか。

    緑豊かな場所に行けば多くの虫に出会えるのでしょうけれど、そもそもそういう場所は都心部のコンクリートジャングルよりはだいぶ過ごしやすい気候のはずです。下はアスファルトに、横はコンクリートに、上は太陽に囲まれている場所で活動し続けるのは人間だけです。

    虫が動けない暑さの中で人間が動かないといけない時代になってきたというのは、いよいよ温暖化の対策を取らねばならない時代であります。とはいえ、出来ることは限られています。経済や社会に大きなマイナスをもたらさないレベルでの代替手段は現時点ではまだ存在しません。

    それでいて、豪雨被害も豪雪被害も出るのですからただ単に暑さが問題なのではなくて、ボラティリティが高すぎる異常気象対策が必要なのでしょう。

    この酷暑や異常気象が蚊やゴキブリを絶滅させるわけでもないのですから、ただ人間が辛くなっているだけなのですよね。蚊やゴキブリを捕食する虫や動物も辛いかな。

  • スタジアムと公共交通機関と延伸計画

    サンフレッチェ広島の新本拠地となるHIROSHIMAスタジアムパークが建設中です。

    https://www.sanfrecce.co.jp/stadiumpark/

    建設場所が、旧市民球場跡地や宇品港そばなど、いろいろ検討されている頃から注目してきましたが、ようやく場所も決まって周辺地域と一体に建設が始まり、出来るのが楽しみになりました。

    完成は2024年ですのでまだ先ですが、少なくともその時点ではガンバ大阪がサンフレッチェ広島と一緒にJ1にいることを祈ります。ここ数年ヤバいのはガンバの方ばかりなのですけれど。

    今の広島の本拠地であるエディオンスタジアム(ビッグアーチ)は、1994年に開かれたアジア大会のために建設されました。韓国戦での井原正巳のロングシュートを思い出しますが、それはともかく、広島市内中心部からビッグアーチまで、公共交通機関を使って行くのは結構大変です。

    私自身は一度だけ、ちょうどパトリックが広島所属だった頃にガンバのアウェイゲームを観に行ったことがあります。広島駅から散歩がてらぶらぶら歩いて県庁前駅まで行き、そこからアストラムラインに乗って山をぐるっと巡る路線ですのでかなり時間をかけてスタジアム最寄りの広域公園前駅に到着しました。それも大変だったのですが、もっと大変なのは帰りでした。

    試合終了後、アストラムラインは混雑するだろうから西広島駅までのシャトルバスで帰ろうと思い、乗ったはいいもののアストラムラインのルートよりはるかに短いはずのこのルートで渋滞にはまってかなり時間がかかりました。

    同じルートで帰る自動車組が大量にいるからなのですが、やはり郊外にあるスタジアムから市内中心部に向かう道は渋滞するものです。

    そして現在、ある意味いびつな路線を描いているアストラムラインが延伸構想が結構具体化してきたそうで、先年私が乗ったシャトルバスのルートに近い、広域公園前駅から西広島駅までトンネルを通して向かうルートだそうです。

    ただ、実際にどれだけ利用が見込めるかという観点から見ると、観光客よりも地域住民の利用の方が重要です。サッカーの観客が使うにしても多くて年間で20日程度ですし、そもそもエディオンスタジアムがサンフレッチェ広島の本拠地であるのは来年までですので、延伸したアストラムラインにJリーグファンが乗ることはほぼありません。

    これまで、広域公園前駅〜西広島駅間の移動はバスか自家用車しかあり得なかったのですから、大半の周辺住民は自家用車で移動しているはずで、延伸後にそれら住民が急にアストラムラインに乗るでしょうか?

    そういう懸念もあってこれまで延伸計画が延び延びになっていたのでしょうけれど、これは広島だけに存在する悩みでもありません。たいていの地方、特に車移動が当たり前の地域社会が高齢化によって公共交通機関も必要だけれど予算化も利用者増も見込みづらいという地域で共通する悩みでしょう。

    さらに言うと地方だけの話でもなく、例えば大阪市でも最近になって延伸・新設した地下鉄今里筋線や、京阪中之島線なんかは利用者が少ない状況がずっと続いています。長年それが無い状態でその地域が存在してきたのですから、その路線に乗る人が少ないのも当然です。

    かといって、鉄道やそれに類する路線を捨てて自動車オンリーの街作りをしても、渋滞は悪化するし、ガソリン消費はかさむし、運転できない人が生活できなくなるし、とデメリットの列挙は容易です。

    昭和中頃の、モータリゼーションの波が来る前に都市化した地域は鉄道での輸送が前提になっているので延伸も効果があるのでしょうけれど、その波が来てからあるいは同時期に都市化したところは、住民が自動車移動が前提となっているので、鉄道を新設・延伸しても利用が増えないでしょう。

    LRTみたいに、解決策として新しい交通システムもありますが、どの地域でも使えるものでもないのでしょう。モノレールも都市部での狭い建設場所に作れる解決策でもあります。めっちゃ速度が遅いですが。

    地域社会のデザインの問題ですし、どんな地域でも存在する悩みでしょう。サッカーファンとしてはサッカースタジアムの場所が郊外にあると、移動の悩みは尽きません。

    V・ファーレン長崎の新スタジアムのような、長崎駅から歩いて行ける場所にスタジアムがあれば願ったり叶ったりなのですが、日本だと本当にわずかしかありませんね。

    https://www.nagasakistadiumcity.com/

    この長崎の新スタジアムも竣工は2024年予定です。出来るのは秋なので、使用されるシーズンとしては2025年のはずです。その時に長崎とガンバが揃ってJ1にいれば良いのですけれど。一番アカンのが長崎がJ1に上がった時にガンバがJ2に落ちることなので、それは本当に避けて欲しい。そもそもどんなタイミングでもJ2に落ちてもらったらアカンのですけれど。

  • 松田コーチ就任という補強に踏み切ったガンバ大阪

    残留争いに苦しむガンバ大阪が、残り11試合(延期分含む)のところで新たにコーチとして、松田浩氏を迎えることを発表しました。

    https://www.gamba-osaka.net/news/index/no/13927/c/0/year/2022/month/08/

    先月の大阪ダービーでの衝撃的な敗戦で、このままの体制を続けるのならフロントは降格覚悟しているのか?と疑念を呈していたのですが、さすがに手を打ってきました。

    Jリーグで複数クラブでの監督経験がある人をコーチに迎えるのは、同じく残留争いをしていた昨年9月に木山隆之氏を迎えたのに続いて2年連続となってしまいました。

    何もせずに沈んでいくわけでもなく、ただ単にクビのすげ替えをするのでもなく、現行体制を維持したまま残留を目指す上では必要な手段なのでしょう。手を打ったことは良いのですが、2年連続というのは強化部の強化方針に大きな問題があることは窺えます。

    ともかく、ようやく守備のテコ入れが図られることになりました。Jリーグにおけるゾーンディフェンスの普及に大きく関わってきた松田氏の起用は、ガンバの現状の守備の問題にメスが入ります。

    いきなりこれまでしていなかった4−4−2の綺麗な3ラインが整えられるのかは分かりませんが、それならそれで非常に現地で見てみたいものです。DAZNですとボールのないところはあまり見られませんから。

    8月14日の清水戦が直近の試合となりますが、どこまで守備組織が整備できているかが楽しみになってきました。清水エスパルスが15位で勝ち点24、ガンバ大阪が16位で勝ち点22という状況で迎える、正真正銘の6ポイントマッチです。負けはもちろん、引き分けすらダメな試合です。

    今シーズンは何度も「勝たねばならない試合」で負け続けてきましたが、ここで勝てるかどうかがまた試金石になってきました。もう、打てる手は打ち尽くしたはずです。

    攻撃陣は鈴木武蔵、食野亮太郎、山本理仁、ファン・アラーノとかなりの補強を実現してきましたし、そして守備は松田コーチを補強したということで、やることはやったということでしょう。

    守備陣の選手補強がない状態ですが、現有戦力でいけるという判断なのでしょう。思えば、2014年の三冠奪取時のセンターバックは、岩下・西野・丹羽・ジョンヤの4名で回していました。今のガンバの昌子・三浦・ギョンウォン・福岡の4名と比べてみると、語弊があるかも知れませんが、ハッキリ言って今の4名の方が実績でははるかに上です。それで守れていないのはDFラインの問題でもなく、守備組織の整え方やチーム全体の問題であります。

    松田コーチによってガンバが生まれ変わるのであれば、本当に素晴らしい決断なのですが、失敗したら色々とダメになりそうなので、清水戦は勝ち点や順位だけではなくて、チームの在り方、クラブの方針まで含めて、勝たねばならない試合です。

  • W杯とACLのレギュレーション変更に対して日本はどうなるか?

    8月1日、アジアサッカー連盟が2026年のワールドカップアジア予選のフォーマットを発表しました。事前に言われていたように、出場国が32ヶ国から48ヶ国へ増えることによりアジア枠も現行の4.5から8.5に増えることが正式に発表されました。

    アジア予選方式はこれまでよりも複雑になり、1次予選、2次予選、最終予選、アジア内プレーオフ、大陸間プレーオフというステージは同じですが、その中身は結構変わりました。

    日本が関わるのは2次予選からで、4チームずつ9グループに分かれ、4チームでのH&A2試合により上位2チームが最終予選に進出します。

    最終予選では6チームずつ3グループに分かれて各チームH&A2試合を行い、上位2チームが本大会出場、3位+4位がプレーオフに回ります。

    プレーオフでは3チームずつ2グループに分かれて最終的に1位が本大会出場、2位の2チームが一発勝負で戦って勝者が大陸間プレーオフに回ります。

    ぶっちゃけ、日本にとっては最終予選で2位以内に入るということだけで言うと、これまでと変わりありません。ただ、これまでのW杯常連国の日本・韓国・サウジアラビア・イラン・オーストラリアが3グループで綺麗に分かれたら、カタール大会・ロシア大会のように日本・サウジアラビア・オーストラリアが同組にはならないので、上位2ヶ国に入るのは容易になります。今回のイラン・韓国のように2強4弱のグループになるでしょうね。

    とはいえ、これで出場は絶対大丈夫、というほど楽とは言えないフォーマットだと思います。上述のように、常連国の5ヶ国のうち、2国が同じグループならその相手に2試合とも負けてしまうと2位確保も苦しくなります。1強5弱の組に入ればラッキーでしょうけれど、その確率は5分の1です。

    アジアの常連国の実力アップにはつながらないでしょうけれど、これまでW杯に出られそうで出られなかった中堅グループにとっては朗報でしかないでしょう。その辺りの国々は急速にレベルアップすると思われます。

    その他、AFCはアジアチャンピオンズリーグの大きな変更も発表しました。原稿の春秋制から秋春制に変更というビッグニュースとなりました。

    これで日本や韓国のクラブが苦しめられる!陰謀だ!的な意見も見かけますが、むしろ逆にこれまで秋春制だった中東やオーストラリアのクラブがACLの戦いで苦しんでいたので、どっちもどっち的な話ではあります。

    とはいえ、もちろんこれでJリーグ勢のACLでの戦いが難しくなるのは確かなのですが、これを理由にしてJリーグも秋春制にするというのは単純過ぎるでしょう。これまでの議論で散々出てきた雪国クラブの問題が全く解決されていません。
    DAZNマネーで降雪地域のクラブのスタジアムと練習場を全て屋内や開閉式にするのならともかく、現状のまま秋春制にしたら1月2月のリーグ戦が破綻しかねません。

    もちろん、昨今の夏場の酷暑もそれはそれで問題なので、春秋制だろうと秋春制だろうと、真夏と真冬を無試合期間にするか、その期間だけ屋内や暖かい地域でカップ戦を行うか、というような対策をすることになるでしょうか?

    ACLの秋春制化は、Jリーグ勢では勝ち上がっても途中でチームを作り直してから決勝トーナメントを戦うことになり、やりづらくはなるでしょうけれど、それでも勝てるくらいに強いクラブを作っていくのだ、という目標としてはもちろん良いわけで、あとはそれをリーグのサポートが得られるような形にしてくれるのであれば、再びJクラブがアジアチャンピオンになる時代が来てもおかしくはありません。

  • ウクライナの過ちはロシアの正しさを保証しない

    アムネスティインターナショナルが、ウクライナ軍がロシア軍に抵抗するために人口密集地域で軍事拠点を設けており、戦時国際法に違反していると非難する報告書を公表しました。

    ロシア側の一部の主張を認める形の報告書であり、当然ながらウクライナ側は強く反発しています。

    これをロシアやその侵攻を支持する人たちは、この報告書を持って鬼の首を取ったようにウクライナ批判とロシア擁護を行うのでしょうけれど、ウクライナが間違っていることが、そのままロシアの正しさを証明するわけではありません。

    また、そもそもロシアにはウクライナの戦時国際法違反をあげつらう資格はないでしょう。あくまで特別軍事作戦と言い張り、ロシア国内で「戦争」と言う人間を処罰しているのですから。

    そもそもこの軍事拠点にしてもロシアによる侵攻がなければそもそも無かったものです。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻をアムネスティインターナショナルが認めたわけではないのです。

    対立関係の一方が間違っていたら、無条件でもう一方が正しくなることなど、現実世界ではありません。たいていの場合は、両方間違っています。両方間違っているから両方を非難して自分は蚊帳の外にいる、というわけにもいきません。中立というのは、両方から敵扱いされる覚悟が必要です。

    中立と言えば、旧ソ連勢力圏にあった中央アジア各国が、今回のウクライナ侵攻に関してはそれほどロシアを支援していないことが意外でした。特にカザフスタンはこの2022年の初めから大規模なデモが起き、権力闘争も相まって国家を揺るがす動乱になっていましたが、ロシアが軍隊を派遣して鎮圧し、同国におけるロシアの影響力を大いに強めたと言われていました。

    それがあってもトカエフ大統領はロシアが生み出したウクライナ東部のドネツク・ルガンスクの両非承認国家を、諸外国同様承認しないと表明しました。

    プーチン大統領も了解済みなのかも知れませんが、それ以外にもウクライナ侵攻反対デモを認めたり、ロシアからの軍派遣要求を拒否したりしていて、カザフスタンはロシアの属国とは到底言えない動きをしています。ベラルーシとは大きな違いがあります。

    ウクライナ侵攻の原因を、ウクライナがEU・NATO側に入ることを阻止するためであり、かつてウクライナはロシア勢力圏に留めることを欧米がロシアに約束したことを反故にしたからプーチン大統領が暴発したのだ、と主張する人も結構いましたが、中央アジア各国もそれほどロシア寄りとも言えません。本当にロシアと協調して動いているのはベラルーシだけでしょう。

    ウクライナ戦争がロシア側の勝利に終わり、ロシアが余力を取り戻してプーチン大統領も権勢を維持したままだったとしたら、最初に懲らしめにかかる相手は、今回制裁に加わっていた欧米や日本よりも先に旧ソ連勢力圏でロシアを支援しなかった国々なんじゃないですかね。

    ともかく、旧ソ連勢力圏の国々ですらロシアを支援せずに中立的立場にいるのに、欧米に近い立場の日本の立ち位置は自ずと決まってきます。ウクライナに非難されるポイントはもちろんあってもおかしくはないのですが、それよりも先に非難する対象があるということです。

  • 国葬にクラウドファンディングを!

    故安倍晋三元首相の国葬について、日が経つにつれ反対意見が増えているような世論調査結果ですが、おそらくは殺害の原因でもある旧統一教会と故人及び政治家とのつながりに関する問題が影響しているのだろうなと思います。

    この国葬の可否について、反対意見の理由はだいたい3パターンありました。

    1,国葬を規定する法律がない
    2,国葬にかかる費用を税金から出すのがもったいない
    3,国葬に値する人物ではない

    これらのうち一つもしくは複数をその理由として反対している人がほとんどでしょうけれど、私個人としては1だけで反対で、法律上の根拠があれば国葬をしても良いんじゃないかと思っていました。

    一昨年に行われた、中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬に関しても費用を内閣から出すことに非難がありましたし、その合同葬も法律で規定されているものではありませんでした。

    政府はこの故中曽根氏の際に国葬に関しての法的整備を行っておくべきでした。何年以上首相経験があるとか、いませんが国連事務総長を務めたとか、こういう実績のある人は国葬しますよとハッキリ決めていれば、条件を満たした人を国葬「しない」ことの方が問題になる構図になったはずです。今さら言っても詮無きことですが。

    上記理由のうちの3については、私自身は疑問に思います。これは故安倍氏を国葬に値する実に立派な人物だと称賛するつもりで言うのではなくて、国葬に値するかどうかの判断など短期的には誰にも出来ないからです。

    歴史上の評価を受けてからとか、歴史の審判を受けてからにすべきだという人もいますが、そもそも歴史を論ずることが出来るのはその事件や事実が起きてから20年や30年は経つ必要があります。同時代的評価と歴史的評価がまるきり異なるなんてことは珍しくありません。亡くなってすぐに歴史的評価を下せないことを理由に国葬出来ないというのであれば、国葬をそのものを否定するのと実質同じです。国葬そのものを日本では誰に関しても行わないとするのであれば、その理由は論理的におかしくはないのですが、人によってその判断を変えるのであれば、国葬に値するかどうかを同時代人が判断するのはアンフェアでしょう。

    そして残る2の国葬にかかる費用の問題ですが、結構これが反対の理由になっているような気がします。中曽根氏の合同葬の時で約2億かかり、自民党と折半したために税金から1億弱が支出されたことになります。国葬となるとそれを大きく上回る費用が全額国庫から出ていくはずです。

    この費用を認めるかどうかの問題で、国民一人当たり2円や3円と考えるか、4人家族が何十年も生きていけるほどの費用と考えるか。

    この費用問題を解決するために、安倍信者やそのシンパの人たちから、国葬費用を負担すると公言する人が出てこないのが意外でした。

    一人にしろ複数にしろ、民間人の篤志家として費用を出すことによって、国葬に反対する人を減らすことになるのであれば、信者・シンパとしては願ってもないことだと思いますが、安倍氏を褒め称えていた人たちの中でそういう話が上がることもないのでしょうか?

    もういっそのこと、国葬費用をクラウドファンディングで集めたら良いんじゃないですかね。日本のクラウドファンディング史上、最も参加者・金額が大きなプロジェクトになるはずです。

    東大寺の大仏のように国家的建築物を民間からの勧進という名の寄付で集めて作るのは古代からったのですし、反対者もいる税金からの拠出よりも、安倍氏を悼む人たちだけで費用を負担した方が、故人を偲ぶ儀式としては適切だと思いますけどね。

  • サッカー中継は誰のもの?

    ガンバ大阪の試合が中止となってしまい、他クラブの試合を見る土日となりました。今の暑さでは夕方以降の試合ばかりですので、丸一日サッカーを見続けるということが出来ません。Jリーグの試合がない時間帯でも、JFL、関西サッカーリーグなどの試合をこれまではよく見ていましたが、土曜はそれらの試合も無かったため、見るもの無いなあと思っていたところ、FIFA+のライブ中継を思い出し、見てみると

    Telekom S-League

    と書かれている試合中継がありました。調べてみたらソロモン諸島リーグということで、当たり前ですが知っている選手はいませんがそのまま見ていました。ちなみにちょうど今日、鬼木防衛副大臣がソロモン諸島を訪問中だそうですね。

    そして16時からはJ3の試合も始まり、21時まではJリーグを楽しみました。

    日曜も同じくJリーグは夕方から始まりましたが、その前に全国社会人サッカー選手権の関西大会の試合中継がYouTubeでありました。

    AS.Laranja Kyoto対FC天満テンジンバシという試合があり、知っている選手がいるかもと思って調べてみたら、

    https://www.goalnote.net/detail-team.php?tid=13969

    FC天満テンジンバシのチーム役員欄に

    大阪府社会人サッカーリーグ2部のクラブスタッフに日本代表経験者かつJリーグのレジェンドが2人もいて変な声出ました。

    さて、こんな風にはるか海の向こうの全然知らないリーグの試合も、真夏なのに日中に試合せざるを得ないアマチュアの試合も、無料で見ることが出来る一方で、世界的な注目度が高いプロでもトップクラスのリーグの試合は、配信事業者のお金の事情で視聴者側の不便さが増す時代になってしまいました。

    UEFA CL&EL:WOWOW
    イングランド プレミアリーグ:SPOTV NOW(一部はABEMAも)
    スペイン ラ・リーガ:DAZN(一部はWOWOWも)
    ドイツ ブンデスリーガ:スカパー!(一部はAmazon Prime Videoも)
    イタリア セリエA:DAZN
    フランス リーグ・アン:DAZN
    オランダ エールディヴィジ:Hulu

    と、まあよくもこんなに分かれたものだと思いますが、全部契約する人も中にはいるのでしょうね。全て契約したら1万円くらいでしょうか。欧州サッカー関係の仕事をしているなら経費で落ちるのでしょうけれど、一般人のサッカーファンにしてみたら結構な負担です。

    放映権料と配信サービス(テレビ)の契約の都合ではあるのですけれど、その契約金がリーグやクラブに還元されてより面白いサッカーを見られる!とポジティブに考えないとやってられないでしょうね。私はJリーグしか見ないのでDAZNだけの契約で、ガンバ大阪がルヴァンカップに出ているときだけスカパー!の契約をするくらいですが。

    これだけあれこれ配信サービスによるサッカー中継が乱立してしまうと、よからぬことを企む人とそれを利用する人が出てきてしまいます。元の事業者には当然無断で違法(脱法)に配信しますよ、クレジットカードを登録してね、というダイレクトメールやTweet、YouTubeでのチャンネル配信などによって、カモを探しています。

    本当に試合を見ることが出来るかどうかも分からない怪しいサービスにカード登録するなど愚の骨頂ですし、もし見ることが出来たとしてもそんな怪しい事業者にカード情報を渡してしまうとか危険すぎます。

    配信サービスの乱立を理由に違法行為を許容するわけにはいかないのですが、もうちょっと何とかならないものかとも思ってしまいます。DAZN契約している人はWOWOWのサッカーのみを安く見られ、その逆もあるとか・・・まあ難しいですかね。とはいえ、ヤバい違法配信を見ることは絶対ダメなので止めましょう。

    こういう状況を考えると、「サッカー観戦」とは何なのかと哲学的な考察を無駄に考えてしまいます。

    現地観戦するのが楽しいのはいうまでもありませんが、見たい試合を全試合現地で観ることなど出来ません。国内ならともかく、欧州サッカーも含めたら人間には不可能です。「サッカーを見る」ことの大半はテレビ・ネット経由で行われます。

    また、現代サッカーにおいては放映権料がクラブ規模・リーグ経営の維持には必須であり、クラブ側やリーグ側が値段をつり上げることはあっても、視聴者のために下げることなどあり得ません。

    そして配信サービス業者も商売ですので、安く買って高く売るのが基本です。そして安く買えなければ高く買ったものをさらに高く売らざるを得ません。高く買うにしても限度があり、高く売るにしても限度があります。結果として消費者が買ってくれそうな値段のサービスが、それぞれのコンテンツを高値で購入して、配信サービスが複数存在してしまったのが現在です。

    これは自由主義・資本主義の経済としては至極当然なのでしょう。となると行く末としては、消費者側がそこまではお金を出せず、業者側がいくつか潰れて整理され、落ち着くところに落ち着くことになります。今この2022年は過渡期だと思って我慢するしかないのでしょう。

    もしくは、サッカー観戦・配信自体が消費者から見捨てられるコンテンツになってしまうという可能性も無くはないのでしょうけれど、そうなる前にどこかで歯止めがかかるでしょうか?

  • 移動することが難しかった時代から、移動から戻ることが難しい時代へ

    本日予定されていた、アビスパ福岡対ガンバ大阪の試合は、福岡のトップチームでコロナ感染者が続出して試合に必要なメンバーが足りず、開催中止となりました。

    水曜日のルヴァンカップでGKが試合後半にフィールドプレーヤーとして出てくる事態になっていたので、まあ容易に想像できたことではありますが、実際に福岡まで遠征してアウェイゲームを楽しもうと思っていたガンバサポにとっては、試合観戦抜きの福岡観光と言うことになってしまいました。

    木曜の試合中止発表でしたので、福岡への旅行計画をキャンセルした人もいるでしょうけれど、キャンセル料やその他予定のことを考えて福岡に行った人には楽しんでもらいたいものです。

    4月の清水戦、5月の鳥栖戦、6月の札幌戦と、3ヶ月連続でアウェイ戦に観光を兼ねて観に行っていた私としては、結果としては幸運だったのだなと思えます。この感染状況が収まるまではアウェイ戦はおろかホームゲームもちょっと観に行くには厳しいと個人的には感じています。

    いずれは感染も収まってくるのでしょうけれど、それまではこんな感じで直前の試合中止は起こり続けるでしょう。特にアウェイ戦では何時間も掛けて、新幹線や飛行機で移動した上で観戦するケースも多いので、試合中止の精神的・経済的・肉体的なダメージが大きくなってしまいます。

    選手・スタッフでの感染が試合中止につながるということは、それに伴いアウェイ戦観戦旅行を決めていたサポーターにとってはその計画自体がリスクを持っていることになります。時間やお金が無限にある人なら良いでしょうけれど、そうでなければアウェイ戦を観に行くのを決めるのも難しい状況です。

    しかも、観に行く自分だってコロナと無縁ではありません。出発時は問題なくても、旅行先で発熱・発症して調べたら陽性だった、ということになれば、帰宅もままなりません。新幹線だと黙って乗って帰る人もいるかも知れませんが、飛行機では不可能です。第一、移動出来ないほどの体調不良になればその場で入院か隔離ということになります。

    そこにさらにゲリラ豪雨、線状降水帯、台風などの自然災害が昨今では旅先での足止めの要因になります。もちろん台風被害は昔からありますし、昔の方が被害者数は多かったですが、移動・帰宅の予定は今の方がタイトでしょう。高速に移動出来る手段が増えたので、何事も無ければ遠方でもすぐに戻ってこれるとして予定を組むのも当然です。旅から帰ってくるだけでも場合によっては困難です。

    旅行すること自体がリスクであり困難なものであることを意識付けられる現代ですが、そもそも、旅という、自分が今いる場所から遠く離れて移動するという行為に危険が存在するのはごく自然なことです。

    旅行や長距離移動というのは今の時代では娯楽の一つとなりましたが、そうなったのは主に近代以降の話です。それまでは旅というのは過酷なものでした。観光や娯楽のための移動ではなく、移住・流浪・逃亡あるいは商売のために長距離を移動するのです。

    近代国家が生まれ、国境が画定し、国民という概念が出来たことで旅券(パスポート)が必要となりました。その代わり、移動先での自分の身分を出身国(旅券発給国)が保証してくれることになり、身の安全はそれ以前よりもはるかに守られるようになりました。

    かつては手段として、自分の足か、馬などの動物に乗るか、船での移動が当然でしたが、近代からは鉄道、車、飛行機という交通手段が増え、安全かつ高速に遠くまで移動することが楽になり、お金と時間さえあれば誰でも地球の裏側まで旅行できます。

    自宅あるいは自国から目的地まで行くことがまず大変だった時代から、無事に自国・自宅まで戻ってくることが困難になり得る時代に変わってきたとも言えます。中国のように旅先でスパイ扱いされて拘束される可能性もありますし、テロに遭う危険性(これは日本でもあり得ますが)だってあります。

    移動手段も過酷だったのは昔の話で、今では滞在先から戻ることに幸運も必要となってしまいました。

    「家に帰るまでが遠足だ」という言葉は、子どもに限った話ではないのですよね。

  • この後の3年での野党の戦略は? 反自民勢力はピンチはチャンスと考えられるか?

    結果としては大きな波乱も無かった参議院選挙からしばらく経ちました。安倍元首相の射殺と、それに伴い噴出した統一教会の問題によって、もはや誰も選挙選のことを語らなくなってしまいましたが、これからの3年は何事も無ければ国政選挙はありません。

    憲法改正に向けた環境が整った!と改憲派は意気込み、改正絶対阻止!と護憲派は身構えるようになりましたが、果たしてどうなるでしょうか。

    少なくとも、国政選挙においては反自民・反政権勢力は第二次安倍内閣成立からずっと負け続けています。自民党が政権を奪還してからずっとということでもあります。

    なぜ野党が選挙で勝てないか、という問題は、なぜ自民が選挙で勝つか、という問題と同義です。そしてそれは、そもそも自民党は政権を取るために作られて存在している政党だから、という解答に帰結します。

    自民党は1955年、左右社会党が合併して巨大化したため、彼らに政権を取らせないために保守側の自由党・日本民主党が合併して出来た政党です。思想的に近いとは言え、政権を保守陣営で維持するために作られた政党が自由民主党であり、究極的には存在理由もそこにあります。

    最初から政権を取る(左派に政権を取らせない)ために存在しているのです。そのために集まった人たちで出来ている政党です。

    言い換えると政権を失いかねないようなことはしない政党とも言えます。

    自民党の綱領には憲法改正がありますが、長い間政権を持ち続け、かつ改憲議席数も維持していたことが何度もあったのに、結局これまで改憲出来ていないのは、自民党内でも改憲に反対する議員が出てくることが目に見えているからです。

    政権を取るために存在していますので、改憲を強行して分裂したら政権を失います。

    憲法改正に限らず、極端な法律や政策を無理に推し進めると分裂してしまい、結果として政権を失ってしまうため、分裂するようなことをしないことが暗黙の党是になっているのです。

    かつて小泉政権下で無理矢理郵政民営化を推し進めて、抵抗勢力と言われた反対派議員を刺客の新人によって潰してしまった結果、小泉後の政権は1年ごとに総理総裁が入れ替わった挙げ句に民主党に政権交代を許しました。

    その前の93年の政変も、自民党内での政争によって小沢一郎を追い出したら、自民党を割って出る議員が大量に出てしまい、逆に野党は共産党以外が政権を取るために集まって政権交代を実現しました。

    そしてこの2022年の参議院選挙では、自公政権が勝利し、野党内の改憲賛成派も含めると充分な改憲議席数を確保しました。

    これは野党にとってピンチのようでむしろチャンスでもあります。改憲を推し進めれば自民党内でも反発が出てきますし、公明党も素直に全員賛成とはなりません。連立解消や自民分裂などの事態が生まれれば、3年後の衆参同日選挙でどうなるか分かりません。むしろそれまでに衆院解散の可能性も高まるでしょう。

    この3年は、護憲勢力にとってのピンチをチャンスと捉えて、来るべき時に備えて野党勢力が結集して政権を取れるかどうかの正念場でしょう。

    自民党は政権を取るために存在している政党と書きましたが、今の野党は政権を取るためではなく自分たちの主張をするための政党のような状態です。その二つが選挙で戦えば、前者が勝つのは当然でしょう。

    野党が政権を取るために大合併するか、強固な選挙協力をするかしかありませんが、民主党が分裂してから久しくなりました。野党同士での合併や選挙協力の動きが出ると、野合だという批判が出てきますが、そういう批判を真に受けるのか結局合併や協力の話は立ち消えになります。

    音楽バンドが方向性の違いを理由に解散するように、野党協力も政治的思想・主張の違いを理由に失敗してしまいます。

    付き合い立ての中学生カップルみたいに、他人にからかわれたくらいでつないだ手を放すうちは、政権を取るなんて夢のまた夢でしょう。