バルミューダのスマートフォンが話題になっていますが、スペックに比べて値段が高すぎるという意見が大量にあります。
スマホ参入1台目で、ノウハウやら生産契約やらで初めてのことがあっただろうし、そもそも損しないように台数を絞って作るのなら1台あたりの単価が高くなるのはしょうがないなあ、と思っていたらこの記事によると
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2111/16/news165.html
では、なぜBALMUDA Phoneはフラグシップモデル並みの価格なのか。バルミューダの寺尾玄社長によると、「ソフトウェアの開発費が想定以上に掛かっている」という。BALMUDA Phoneではホーム画面、スケジューラー、メモ、電卓、時計、カメラのアプリを自社で独自開発している。一般的なAndroidスマートフォンでは、こうしたアプリはGoogleが用意したものを使うケースが多いが、自社でゼロから開発すると、当然ながらコストが増す。さらに、独自アプリは機能改善をして、2022年以降も独自アプリを増やしていくため、販売後もコストはかさんでいく。寺尾氏も「他のモデル(スマートフォン)よりもソフトウェア開発費は高い」と言い切る。
とのこと。「いやそんなん要らんねん」と言いたくなりますが、寺尾社長にとってはバルミューダがスマホ事業に参入する理由がそこにあるのでしょうね。要らんけど。
この機種自体のスペックや持ちやすさ、画面サイズなどは結構私の好みです。ただ、もう少し重さは軽いと良かったのですが。個人的には100g前後になってほしかったです。石っぽさよりも軽ければなあと思います。
あと、今から出るのにAndroid11なのも残念な要素ですね。最新のAndroid12にしてほしいものです。今後のAndroidOSのバージョンアップを保証してくれるのなら買う価値はあるかなと思いますが、全く言及されていないので期待は出来ません。
世の中iPhoneだらけとか、画面が大きすぎるという批判は至極まっとうです。特にRakuten miniやRakuten handを購入した自分にとっては理解出来ます。その不満を抱えて我慢するのではなく、新規開発した端末を出すという意気も素晴らしいと思います。でもこの値段は迷うレベルというよりも、迷わないレベルで買わないなあ。10万出すならiPhoneのminiモデルで良いです。
まあ、トースターに3万円出せる人はこのスマホに10万円出せるのかも知れないですが。太ベゼル、大きなパンチホールというデザイン的には既存スマホとかけ離れた存在ですが、気にしない人は気にしないでしょう。
いっそのこと液晶や有機ELではなくカラー電子ペーパー搭載とか、ヘッドフォン端子もUSB-C端子もない完全無線スマホとか、スタイラスペン付きとか、デュアルSIM+eSIM+microSD2枚挿しとか、正方形の画面とか、大半の部品を軽量プラスチックで作って50gくらいの超軽量とか、とてつもなくぶっ飛んだスマホだったら面白かったのですが。
個人的には、このスマホは売上利益的には壮絶に散りそうな予感しかしませんが、もしかしたらもしかするのでしょうか。
スマホ以外にも開発中とのことですが、タブレットだとなおさら、今残っているのはiPadとFireタブレットとSurfaceしかありません。他社が継続的に生き残る余地が正直、スマホよりもないのですが、大丈夫でしょうか? まあバルミューダの株主でもユーザーでもない私が心配してもしょうがないのですけれど。
夢とロマンを追うベンチャー経営者には、スマホ事業参入はそれほど興味深いものなのでしょうか。トリニティのNuAns NEOなんかも情熱の出露としては似たようなものだったかも知れません。
今では大企業でも攻めたデバイスはクラウドファンディングで売れ行きを見てから作る時代です。バルミューダがそれをせずに普通に一般販売からスタートしたのは覚悟や矜恃を感じます。
ただ、あれこれ言って理屈と夢を語るけれども、結局Androidスマホなんですよね。既存のiPhoneを含むスマホの在り方に不満を持っていても、結局は既存のスマホのプラットフォームの上で外装とソフトウェアをiPhone並みの顧客体験を提供できるか。
例えそれで提供したとしても、Androidスマホである以上はAndroid、引いてはGoogleのさじ加減に任せることになります。スマホ事業ではAndroidスマホをだすが、iPhone含めたスマホの周辺機器メーカーになるしかありません。
全く新しい価値創造デバイスには乗り出せないのは、今のベンチャー企業には悩ましいところです。
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