テレビがニッチになる未来

普段は丸一日テレビを見ない日が多いのですが、見たい番組がある時は当然ながら見ます。それでも、CM直前に過剰な煽りを入れたり、20時ちょうどではなく19時58分に始まったりと、番組の内容とは直接関係ないところで視聴者を引きつけようとするテクニックはまだ存在しています。

かつてテレビが娯楽の王様、暇つぶしの王様だったときには紛れもなく有効な視聴率アップ技術だったのでしょう。家にいるときには基本的にテレビをずっと付けているような人が、ダラダラとリモコンでチャンネルを切り替えてザッピングする際に、その番組に惹きつけるには非常に有効な手段だということは理解出来ます。

しかし、今の時代のように趣味が多様化し、ネットが使えるITデバイスがテレビの天敵になってしまうと、見たいときに見たいテレビ番組だけを見ようとしてテレビを付ける人にとっては、邪魔な感じがする無駄な技術となってしまっています。

それに嫌気が差したら、録画して後でCMをスキップして見るか、TVerなどのネット配信で見る手段を取るか、あるいはテレビ自体に興味を持たなくなるかのいずれかとなるでしょう。

とはいえ、そういうライフスタイルの人間に向けた番組作りをしても、そもそも普段からテレビをずっと付けているわけでもないので、テレビ局側にもメリットはありません。結局のところ、テレビ好き・テレビを付けっぱなしの人を対象にした番組作りになるので、これからもこれまでと変わらぬテレビ番組になるはずです。

問題は、テレビを付けっぱなしの人がどんどん減ってくることですが、いずれはテレビがある一つのニッチな娯楽にまでなると、当然ながら視聴者が減ります。そうなると誰もが見ることが前提のゴールデンタイム・プライムタイムのCM料金と、もともとニッチな他の時間帯のCM料金の差が狭まるはずで、今のような経済規模を維持できなくなります。

そのうち、地上波やBSの大規模な再編・合併などありそうな気がしますが、むしろチャンネル数は増えていきます。この3月から、松竹東急・吉本・ジャパネットたかたがBSデジタルでの放送局を開始しました。

https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1379529.html

松竹東急と吉本は元々エンタメ業界ですから、コンテンツを配信する手段でしょうけれど、ジャパネットたかたは通販のためのテレビ局ということになりますね。アタック25の復活は面白そうです。

https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1381307.html

惜しまれつつも地上波では色々な理由で出来なくなったニッチな人気番組を、非エンタメ企業が復活させるという意味は、結構多くの問題を含んでいるような気がします。まさか、既存のエンタメ業界が視聴者の需要を見誤ったとは思いませんが、まさかのまさかということがあれば、テレビ業界への重大な示唆になっているかも知れません。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA