性能・機能はともかくデザインで冒険しなくなったApple

日本時間3月9日未明に行われたAppleの新製品発表イベントでは、事前に予想されていたiPhone SE3、iPad Airに加えて、Macのデスクトップとしては久し振りの新ブランドであるMac Studioも発表されました。

すごく個人的に懸念していたのは、3月に新しくMac miniを買い直した私をひどく絶望させるようなMac miniのアップデートが行われることでしたが、少なくとも買う気になる価格帯のものではなかったので、とりあえずは一安心です。Mac Studioも欲しいか欲しくないかで言えば欲しいのですが、買ったところで何に使うのかと言われると使い道が見当たりません。M1チップのMac miniでは性能が不足しているが、だからと言ってMac Proは性能的にも値段的にも買うわけにはいかないという層にとっては、ミドルハイエンドのようなカテゴリに位置するMac Studioはドンピシャの商品でしょう。

M1 Maxチップ自体が必要な人を選ぶようなSoCでしたが、それを連結したM1 Ultraはそれこそ誰が必要なのか、といいたくなるくらいのチップのようです。企業レベルならともかく、個人レベルで言えば毎日動画を作成している売れっ子YouTuberクラスでないと買うことも出来ないし買う意味もないでしょう。

だいたい動画・写真・音楽編集を毎日ガシガシしない人であれば、M1チップで十分な性能があります。私自身は先日16GBメモリのMac miniを買い直して正解でした。今、M1チップ搭載のMacを使っている人はM2チップも多分まだ買う必要はなくて、数年後のM3チップ待ちでOKなんじゃないでしょうか。

intelチップ搭載のMac Proの代替も多分今年中に出てくるでしょう。M2チップが出る前に、M1 Ultra搭載か、あるいはさらにその上のチップを詰んでくるはずです。M1 Ultraをさらに連結したような、M1 SuperUltraMaxみたいなネーミングになるのでしょうか。単純なピークパフォーマンスだけならIntelも追いつけなくはないでしょうけれど、低発熱・低消費電力ではAppleが隔絶しています。多分intelは別路線でしか戦えないでしょう。Mシリーズと戦えるとしたら、RISC-Vじゃないですかね。

先日のApple発表会ではiPhone SE3が出ましたが、個人的にはMagSafeに対応していたら血迷って買っていたかも知れません。危なかった。しかしデザインの古さは否めません。iPhone8そのままですし、大雑把に言えばiPhone6と大差ありません。

そもそもMacBookにしろiMacにしろ、Appleは狭額縁・狭ベゼルにはこだわりが無さそうです。それよりも全般的なユーザー体験を重視していると言えるでしょうか。

もしかしたら新しい画期的なデザインを生む力を失っているのかも知れません。デザイナーのジョナサン・アイブがAppleを離れて3年近くになりますが、Mac miniをそのまま縦方向に伸ばしたようなMac Studioの登場は、尖った発想が無くなり無難な路線に進んでいる象徴のような気がしてなりません。ゴミ箱と言われたMac Pro2013の失敗が余程懲りているのかも知れませんが、Mac Studioはアルマイト製の弁当箱にしか見えません。とても正解のデザインとは思えないのですが、Mac Pro2022はどうなるでしょうか?

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