観光シーズンの土日に仕事がある日は、通勤時に電車で観光客が乗ってくることになります。こちらから見たら観光客が入ってきたという印象になりますが、むしろ土日ですので観光客から見たら土日に仕事で電車に乗ってきた、という風に思われているでしょう。
通勤客としては
「桜なんて名所で見ようが近所の公園で見ようが一緒やろ」
と乱暴な思想に一時的にかぶれてしまいますが、観光客からしたら
「土日くらい休むかテレワークにしろよこの社畜が」
と感じているかも知れません。
どちらもお互いに自分が正しくて相手が邪魔だなあと思ってしまうわけですが、桜の花見のための観光だけではなくて、多分サッカー観戦の時にも同じようなことがある気がします。
パナソニックスタジアム吹田は大阪モノレールの万博記念公園駅が最寄り駅です。土日は場所柄まず間違いなく乗客の大半は遊びに出てきた人です。しかし水曜や金曜など平日のナイトゲームですと、ちょうど帰宅ラッシュの時間帯に重なりますので、通勤客とサッカー観戦客がモノレールや阪急などで一緒になります。サッカー観戦客としては、通勤客からうっとうしいと思われているかな、と思いながら電車に乗っています。
サッカーファンではない人にとっては、
「サッカーなんてスタジアムで見ても自宅で中継見ても同じだろ」
と思うところもあるかも知れないなあとは思います。
そもそもそのサッカーファンですら、サッカーを快適に観戦できるのはそりゃ自宅だということは自覚しています。テレビ(最近はDAZNばかりですが)でほどよい傾斜での映像を映してくれますから、ピッチ全体を見つつボール際をアップで撮ってくれ、得点シーンや見逃したシーンを振り返ることも出来ます。
その一方、現地観戦ですと座席によっては見づらく、ピッチに近いと遠い側が見えませんし、選手同士が重なってボールもゴールも分かりづらいものです。ピッチ全体が見える座席だと今度は選手が小さく見え、大きなスタジアムですと誰が誰だか分からなくなります。風雨にさらされ、スタジアムまでの移動に時間もお金もか必要です。アウェイゲームなら距離によっては旅行です。
書けば書くほど現地観戦のデメリットばかりになりますが、それを上回るほどのメリット、楽しさ、醍醐味、喜びを感じられるから、サッカーファンはスタジアムに足を運ぶのです。それは結局、冒頭の花見客だっておなじことなんでしょうね。
まあ、ファン、サポーターが地域住民や他の乗客に迷惑をかけなければそんなことは気にしないのですが、どうしたって集団がいれば周りに迷惑はかかります。その迷惑をかけることを自覚していれば問題は起きないのですが。
普段の生活・通勤時にはそこにはいない人たちが大量に存在すると、電車も車も混雑します。日本のサッカースタジアムや陸上競技場は都市の真ん中にはほとんど存在しないので、夕方の通勤ラッシュとは人の動きが逆になりがちですが、それでも混雑が単純に増えることは間違いありません。
そう言えば、万博記念公園に出来る大規模アリーナは2027年開業予定ですが、交通機関は増える予定がありません。土日でサッカーとライブとEXPOCITYのお客さんが重なると、どう考えてもモノレールのキャパシティを超えるはずです。それを嫌って自家用車で来る人が増えればなおさら駐車場や外周道路が混雑します。
多分、そうなったら社会問題化して、何かの路線延長や新路線計画の機運が高まるでしょう。まあさすがにそんな大事業はアリーナ開業前には無理ですよね。大甘で大雑把でどんぶり勘定な利用者予想によって建設されたのにガラガラで大赤字、というハコモノや鉄道路線など、日本には山ほどありますから、混雑して大変だ、という状況が出来上がってから動くのは当然です。
ただ、利用者の一人としては、混雑して大変な状況になっても何も増えず変わらず混雑状態が続く、ということが一番恐ろしいですね。
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