4月3日(日)に行われたJ2リーグ第8節モンテディオ山形対ファジアーノ岡山の試合で、バックパスを手で弾いてオウンゴールを防いだ山形GK後藤選手のプレーに対して、主審が一発退場処分を下したことが相当に物議を醸しています。
ただ単に誤審だ誤審だと騒いでいるだけではなくて、Jリーグが競技規則適用ミスとして、日本サッカー協会が国際サッカー評議会に確認するとのことで、競技規則の解釈や適用そのものの問題になってきました。
https://aboutj.jleague.jp/corporate/release/25222/
https://www.jleague.jp/news/article/22134/
結果的に、再試合ということになりました。専門家の人がいろいろ協議して決めることですから、この試合の取り扱いについて素人がどうこう言うつもりもありませんが、同じようなことが今後起こらないに越したことはありません。ではどうすればいいのでしょうか?
今回の件では、線審や第4審が主審に助言を言えなかったのか、とか、マッチコミッショナーはなにしているんだといった意見もありますが、あくまで主審がジャッジの最終権限を持っています。他の審判が違うのでは?と言っていたとしてもその場で競技規則の確認をするわけにもいかないでしょう。
競技規則やJリーグの実施要項を見ても、マッチコミッショナーには試合中に主審のジャッジに意見を言う権限もないはずです。
ではVARがあれば、と思ってしまいますが、今回はJ2でのゲームだったため、VARが無い試合でした。VARが利用される4基準は、
a. 得点か得点でないか。
b. ペナルティーキックかペナルティーキックでないか。
c. 退場(2つ目の警告(イエローカード)によるものではない)。
d. 人間違い(主審が、反則をしたチームの別の競技者に対して警告する、または退
場を命じる)。
ですので、今回のケースではVARからの助言があり得たはずです。ただそれでも主審が完全に勘違いしていたら、やはり退けていたかも知れませんが。
それ以外にも色々と、J2やJ3でも議論を呼ぶようなジャッジはあり、VARがあればいいのに、というシーンは当然ながらあります。
VARがJ1リーグのみとなっているのは、経費の問題や、スタジアムにVAR用の部屋を用意しないといけないとか、VARを任せるに足る人員確保の面とか、いろいろ制約があるからですが、下部リーグでもリーズナブルに導入できる仕組みもそのうち考え出されるかも知れません。
例えば、VARは90分間全ての時間でレビューされるわけではないので、複数試合・複数スタジアムとリモートで共有したりしてはどうかと愚考します。
いわゆる「リモートVAR」のようなものですね。複数の試合のVARを、一つのVARチームで担当するのなら、費用面でも設備面でも大幅にハードルは下がるはずです。
駅員がいない駅のトラブル対応を主要駅や本社にいる駅員・社員がインターホンで対応するような感じとなりますが当然ながら現行の規則では不可能です。
世界的な議論検討が必要でしょうし、実際に信頼に足る通信設備がないと話になりませんから、全体のシステムでは今のVAR設備よりも要求が高くなるでしょうけれど、あり得ない話でもないでしょう。
VARさえあれば一切誤審はありません、ということではないですし、そんな万能のものでもありませんが、少しでも主審の判断の手助けをする手段が増えるのであれば、進歩し続けるテクノロジーを導入すべきでしょう。
昔、こんなnoteを書いたことがありますが、
https://hrsgmb.com/n/nb26403cd8ecf
選手の身体能力が昔よりはるかに優れたものになり、使用されるボールも昔よりも高反発なものになっている以上、ジャッジは年々難しくなっています。テクノロジーによるジャッジ(の手助け)を認めないのなら、選手の筋トレを禁止したりボールを昔のような重い革の素材に戻してサッカーのスピードを落とさないといけないでしょう。
テクノロジーは困難を克服するためのものです。ジャッジに困難が生じているならテクノロジーで解決することは至極当然なはずです。
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