ロシアによるウクライナ侵攻によって、ウクライナやその周辺の地理についてはニュースを見聞きするだけで結構詳しくなってしまいました。もちろん、耳で聞いたことと実際に知っていることとは大きな差がありますが、見たことも聞いたこともない地名よりは、多少なりとも知っている方が情勢についての理解は深まります、
そんな中でも耳馴染みの無い地域名として個人的に一番なのが、「沿ドニエストル共和国」です。モルドバ共和国内のドニエストル川とウクライナ国境に挟まれた、北西から南東に細長く広がる地域の住民が独立を宣言したものの、どこにも承認されていない未承認国家です。
正確には、アブハジア・アルツァフ・南オセチアの国際的に承認されていない3つの地域からしか承認されていない国です。アブハジアと南オセチアがどちらもロシアがジョージアと揉めて出来た国ですから、沿ドニエストルもロシアの影響力が非常に強い地域であることは容易に想像できます。
さて、この沿ドニエストルの名前を聞いて思いだしたのが、数年前に読んだ
「東欧サッカークロニクル」
という名著です。
https://www.kanzen.jp/book/b361258.html
この本以外では多分目にしたことがない「沿ドニエストル共和国」に加えて、ウクライナ、ジョージア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、フィンランドなどなど、ロシア周辺にありこのウクライナ問題でも何度も目にする国々のサッカーも取り上げられています。
サッカーを通じて遠い異国の地名を覚える、ということはよくあります。サッカークラブはたいてい地名がそのチーム名に入っていますので、サッカーに詳しくなれば自然と、自分が行ったこともない地名を覚えることになります。
趣味を通じて覚えていくのは楽しいものであり、忘れにくくもなりますが、今のウクライナやその周辺地域のニュースによる地名の記憶は、戦争による被害と結びついてしまいます。
日本のサッカーファンとしては、イビチャ・オシムに関する本を読んだときにも、旧ユーゴスラビアにおける惨禍と地名を合わせて頭に入れることになりました。
サッカーファンに限らず誰もが、ウクライナとその周りの地名を、戦争ではなく文化を通じて記憶できる時代が早く来ることを祈ります。
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