学校でのクラブ活動を巡る大きな問題が2つ、現代社会で起こっています。
一つは、顧問の教師やコーチが生徒・部員に対して行うパワーハラスメント。過剰なしごきや強制的な練習、体罰です。
もう一つの問題は、部活動の顧問などに就いた教師が過重労働になることです。
どちらも学校における部活動の今後の継続に関して致命的な影響を与えかねない問題ですが、この2つの事象は独立して発生しているのでもなく、直接間接ともにリンクしています。
部活動、特に私立校において知名度アップと生徒獲得のために全国大会での部活の活躍を目指し、激しすぎる練習や指導が行き過ぎた結果、その部活の指導者が部員に対して高圧的で過剰な命令をしたり暴力を振るったりということは、悲しいことに良く見聞きするニュースになっています。
そういった、学校の都合による部活動の競争の激しさは、指導する側の教師にも影響を与えます。ただでさえ生徒指導、保護者対応で疲弊している上に、部活動での顧問の時間も必要となると、どう考えても残業時間がエラいことになります。学校も教師も生徒も、程々の部活動で収めているのならそれほど大変では無いかも知れませんが、そうでなければ教師側も時間も労力もかなり費やすことになります。
それを嫌って教師を志望する人が減れば、なおさら現場の人材不足になり、それは結局、熱心に部活動で指導する人の発言権が増してしまい、もしその「熱心な」指導者がパワハラまがい、あるいはパワハラそのものの言動をやらかしても、周囲の人間が注意して止めさせることが難しくなるという悪循環に陥ります。
部活動あるいはそれ以外での学校現場でもそういうパワハラは昔からありました。昔の方が酷かったのは間違いありません。もちろん、校内暴力全盛期に生徒が教師に暴力を振るうケースもたくさんあったので、一概に教師が悪の根源的な言い方をしたくはありませんが、だからといって現代の部活動で生徒が理不尽な言動にさらされていい理由にはなりません。
さらに恐ろしいことに、部活動における行き過ぎた指導に対して、部員(生徒)の保護者側が是認もしくは黙認しているという現実もあります。全てがそうではないのはもちろんですが、保護者もそういう指導をする顧問を頼りにしているのであれば、その子たる生徒には逃げ場が無くなってしまいます。
この問題の一つの解決策としては、部活動の指導者を教師ではなく外部の専門家に任せることです。もちろん、そうすればパワハラが完全に無くなるわけがありませんが、問題を起こした指導者に対する処分は今よりはやりやすくなります。
その費用としてtotoのスポーツ助成金という案も出ているようですが、学校関係者・教育関係者からの反発もあるでしょうから、そう簡単には進まないでしょう。
顧問・コーチ・監督のような立場の人が絶対的な権力を持っていることを放置している教育関係者が反対するのも筋が通らないと思うのですが、それなりの言い分はあるのでしょう。
殴りながら勉強の指導をすることは無いのに、殴りながらスポーツの指導をするのが珍しくないというのは変だと思わないのですかね。部活動は教育の一環ということになっているはずなのですけれど。
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