聖域無きクラブ名称変更議論の果てに

ザスパクサツ群馬が名称から「クサツ」を外すという一部報道があり、すぐにクラブがその報道を受けてニュースリリースを発表しました。

https://www.thespa.co.jp/newsinfo/?p=5539

無視したり全否定したりせず、現時点での状況と今後に向けての検討を認めたことは非常に良いことだと思います。

いわば聖域無き議論をちゃんとやっていると言うことでかえって好感を持った人も多いのではないでしょうか。

実際に、名称変更が行われるかどうかは先の話ということですが、Jリーグのクラブ名から、名称に入っている地名を広い対象にしたり、狭い対象の地名を外すのは既に前例があります。

ベルマーレ平塚から湘南ベルマーレ
ジェフユナイテッド市原からジェフユナイテッド市原・千葉

ジェフの千葉は千葉県ではなくて千葉市なので、広がったと言うよりは追加されたと言うべきですが。

ザスパの場合は市名+県名から県名のみになるかどうか、と言うところが報道されていましたので、もしそうなったら初のケースになります。

ザスパの問題と言うよりも群馬県の地理上の問題というか、県庁所在地の前橋市と、人口・経済規模で上回る高崎市、そして3番手4番手の太田市・伊勢崎市も人口的にはそれほど差が開いていないという、ハッキリした中心都市とそれ以外と言う感じではない群馬県の特性が、ザスパクサツ群馬の問題にもなっているのかも知れません。

第一、名前の由来の草津温泉がある草津町は人口約6千人です。ザスパクサツ群馬のクラブ本社も前橋市にあります。

群馬県全体のクラブという立ち位置と、草津のクラブという由来との間での議論は当然出てくるのでしょう。

ちなみに、クラブハウス・専用練習場が無いザスパに対して、こんな話も今年に入ってありました。

カインズが群馬県前橋市にサッカー場施設を寄附します
https://www.cainz.co.jp/images/information/pdf/20220208_info.pdf

ステークホルダー全体を考えると、群馬県のクラブとなるのは自然な流れにも思えますが、それも含めてクラブ内外で議論を深めていくことになるのでしょう。

とはいえ、2019年の秋にFC町田ゼルビアが、「FC町田トウキョウ」と改名すると突然発表して、サポーターから猛反発を食らって結局撤回したことがあったように、クラブのアイデンティティに直結する問題ですので、難しい話だとは思います。

ザスパにしろ町田にしろ、クラブのステークホルダーからの意向ももちろんあっての改名のはずですが、経緯によっては反発を招くことがあるのです。

ただ、日本全体の経済状態を考えると今後、似たような話は他クラブでも出てくるでしょう。スポンサーやサポーターの予備軍を増やすためには、ターゲット層を広げるに越したことはありません。

外資解禁も含めて、Jリーグクラブが経営を維持し、さらに拡大していくためには、まさに聖域無き議論がリーグもクラブも必要なのでしょう。

リーグ名だって明治安田生命が冠に付いていますし、もしかしたらかつてはナベツネと大揉めに揉めた企業名解禁もあるかも知れません。

それはそれでさらに揉めるというか大規模な反発や議論が出てくるでしょうけれど、サポーターやファンや企業、自治体、クラブ関係者、選手等々、Jリーグに関わる人たちが考えていくことであります。

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