サッカー天皇杯中継の需要と供給のギャップ

今年のサッカー天皇杯では異例の注意喚起がSNS等を通じて日本サッカー協会から公式に出されていました。

無料生配信と称して、天皇杯の試合を無料で視聴できるというリンクを貼って、遷移先のサイトでクレジットカード情報を詐取する手口が横行している、ということでした。

https://www.jfa.jp/match/emperorscup_2022/tv.html

本当に国内のサッカー事情というかサッカー放映事情を理解していれば、天皇杯がNHKとスカパー!だけが放映権を持っていて、JFA公式のJFATVを除いてはネット配信など無いということは、容易に分かるので引っ掛かるわけがないのですが、もしかしたら引っ掛かってしまった人もいるのかも知れません。

こんな詐欺は100%認められるものではないのであり、サッカーファン、サポーターとしても引っ掛かるべきではないのでしょうけれど、それでもこのような詐欺が手段として出てくるというのは、天皇杯をネットで観たいという人がたくさんいると言うことの裏返しでもあります。

だいたいこれまでもそんな天皇杯ネット配信なんて無かったし、第一、クラブ公式でも紹介されていない放送・配信が怪しくないわけがないのですが、ある意味で、需要と供給がマッチしていないというか、放映権と視聴希望者の間にギャップが存在しているということは間違いありません。

NHKやスカパー!にしてみれば放映権を持っている以上はテレビで観てほしいのは当然です。それが商売(NHKは一応違いますが似たようなものでしょう)です。とはいえ、天皇杯の1回戦〜3回戦あたりは同時開催試合数が多くて、正式に放送される対戦カードの方が少ないくらいですから、どうしても需給ギャップが生じてしまいます。

そこに、詐欺が発生する余地があるのでしょうけれど、いっそのことJFAやNHK・スカパー!が英断を下して、全試合を配信してくれませんかね。

もちろん、テレビ生中継するカードは本来の形でやるのは当然ですが、そのチャンネルに入っていないカードはネット配信で全てカバーするということにして、ネット配信の場合は正直、カメラ1台でも良いのですけれどね。

普段、JFLや関西サッカーリーグの試合をYouTubeなどで見ているので、固定カメラ1台で画質は悪く、最低限のスコア表示のみ(場合によっては表示無し)のようなサッカー中継に慣れている人間にしてみれば、そこまでちゃんとした放送でなくても充分サッカーは楽しめると言いたいです。

クラブ公式サイトやJリーグの試合速報やTwitterでの文字情報だけしかないよりは、そのレベルの放送でもファンはありがたいと思うのですが、放送局側としてはそのレベルの中継を流すわけにはいかないのかも知れません。

とはいえ、そもそも放映権を持っている放送局が、その試合を流さないと言うことはあって良いのか?ともサッカーファンとしては言いたいです。ビジネスバリューが無いから放映しないということであれば、ビジネスバリューがある試合だけの放映権を持つべきではないでしょうか?

1〜3回戦は日本サッカー協会のJFATVや、その試合の当該クラブが内部人員なり外部委託するなりしてネット配信出来るような放映権システムにした方が、天皇杯全体の注目も価値も高まるのではないでしょうか?

協会やクラブが公式にネット配信してしまえば、詐欺を許す機会自体を潰せます。来年からでもいいのでやってくれませんかね。

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