ガンバ大阪は攻撃サッカーであるべきなのか

今回の片野坂監督更迭、松田コーチ昇格という事態を受けて色々思うところはあります。シーズン中の監督交代は、私がガンバの試合をよく見るようになった2000年から数えると、
2001年 早野→竹本
2012年 セホーン(ロペス)→松波
2018年 クルピ→宮本
2021年 宮本→松波
2022年 片野坂→松田
と5例です。この5年で3回あったという時点で気が遠くなりそうですが、それより何より、先日の小野社長・和田取締役が記者会見で、「攻撃的なサッカー」を目指すと言及していました。

これは世間的にもクラブ内部でも、ガンバと言えば攻撃的なサッカー、というイメージが浸透している証拠なのでしょうけれど、果たしてガンバ大阪の歴史から見て、ガンバ=攻撃サッカーと言えるのでしょうか?

これまでのガンバの歴史の中で、攻撃的なサッカーをして、なおかつ成績が良かったのは西野時代のみです。クゼ、早野、長谷川、宮本といった指揮官の下でもリーグ戦で上位になりましたが、いずれも堅守速攻タイプのサッカーです。

もっと細かく見ると、ガンバがタイトル獲得もしくはリーグ戦で優勝争いしたり5位以内だったシーズンは、
1997年
2000年
2002年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2014年
2015年
2016年
2020年
この15回です。このうち、2002年〜2011年の西野時代が9回を占めています。それ以外に上手く行ったと言えるシーズンはどちらかというと守備的なサッカーが功を奏した時でした。

これはもはや、ガンバ大阪が攻撃サッカーだったのではなく、西野ガンバが攻撃的なサッカーをしていただけと言うべきでしょう。

何がガンバの本来のサッカーなのか

何のために攻撃的なサッカーを志向するのか

勝つためか

客を呼ぶためか

勝つための攻撃的なサッカーということであれば、西野時代以外ずっと失敗し続けています。監督や選手に割くお金がないクラブではありません。それで失敗し続けているのですからクラブとしてのフィロソフィーや方法の問題でしょう。

客を呼ぶための攻撃的なサッカーということであれば、攻撃的なサッカーをしていれば負けても客が来ることが前庭にならないといけません。しかしもしそれがためにJ2に降格してしまったらどうなるでしょう。降格しても今と変わらずサポーターがスタジアムに来るのであれば、選択肢になり得るかも知れませんが、実際はそうはなりません。

J2で戦った2013年シーズンの観客動員数1万2千台で、前後の2012年・2014年の1万4千台と比べて明確に下がりましたし、西野時代後半の1万6千〜1万7千だった頃を思えば昇格直後にも影響が残ってしまいます。

何のために攻撃的なサッカーを志向するか、そのためには何が必要か、それを実行するために何を犠牲にしなければならないのか。

攻撃的なサッカーを実現して成績も良いクラブと比較して、今のガンバには足りないものが多く、すぐに実現するとは思えませんし、攻撃的なサッカーをクラブ上層部が口にするのが本当に適切なのかという疑問が残ります。

川崎フロンターレの鬼木体制での数々の栄光は、風間時代の雌伏の時があってこそでした。タイトルを狙いつつ長期的強化を見越してセレッソは風間八宏を迎え入れたわけですが、今のガンバはどこまで先のことを見ているのか。個人的には短期的にも長期的にも不安が期待を上回ってしまっています。

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