Twitterを買収したイーロン・マスク氏が、自身を社内Slackで批判した従業員を解雇したというニュースが流れている一方で、こんなニュースも見かけました。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2211/16/news155.html
Twitterとトヨタ、イーロンマスクCEOと豊田章男社長を、ただ単に比較してトヨタの方が良い会社だ、としてしまうのは暴論でしょう。ベンチャー企業と100年企業、SNSと自動車、買収者と一族経営、アメリカと日本などなど、いくらでも異なる条件を挙げられますので、ただ単純に両者(両社)を比較したってしょうがないですが、トップダウンとボトムアップの典型例にはなりそうです。
何かにつけて日本は上から押し付けるとか、権威主義的だとか言われがちですが、実際のところはそれほどそうではなくて、お上の言うことには逆らうし、権威主義的でもない所はあります。
その一方で、アメリカは自由があるとか意見を活発に言えるとか言われがちですが、それは上の立場の方も同じであって、解雇する自由・批判者を許さない自由もあるということが、今回のTwitter騒動は如実に表しています。
もちろん、アメリカにおける解雇の自由さは、雇われる側の労働者も自由に転職していくことが前提の社会だからこそ成り立つのであって、日本の硬直化している労働市場を放置したまま、解雇の自由だけを成立させたらロクなことにならないんじゃないですかね。
ともかく、日本はそう簡単に退職・転職できないからこそ、従業員の不満や意見を上層部が汲み取る、ボトムアップによる合意を労働環境に反映させないといけません。もし反映させなければ、起こり得るのはサボタージュです。最近の流行りの言葉ですと、「静かな退職」(Quiet Quitting)です。積極的に会社の業績に貢献しようとしなくなります。
俺に不満があるならとっとと辞めて別の会社に行けよ、とイーロンマスク氏は思っているのでしょう。双方が解雇する自由と批判する自由がぶつかり合うのは、ある意味、非常にアメリカ的です。
もちろん、実際にはトヨタのこのニュースのような「やさしいせかい」は日本でも稀なのかも知れません。ブラック企業はいくらでも存在しています。ただ、イーロンマスクほどの資金力も行動力も無いオーナー社長が、従業員の不満を汲み取るわけもありませんので、やっぱり日本においてもブラック企業に勤めていたらさっさと辞めるしかないですよね。
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