今の時代は悪事が割に合わない時代です。
こう書くと語弊があるかも知れません。まるで昔は悪いことをしたら得をするような話に思えるでしょうから。
そうではなくて、あくまで昔に比べて、悪事をするデメリットがはるかに大きくなったということです。
昨今の飲食店での不衛生行為に限ったことではなく、報道にしろSNSにしろ、一度ネット上に情報が出てしまえば、違法行為だろうと不道徳行為だろうと、永遠にその情報は残り続けます。裁判所に削除命令を出してもらうにはあまりに時間的・労力的な負担が大きすぎますし、
「あんなことをしておいて削除を求めるのか」
といった、さらなる非難を受けることも容易に想像できます。
報道なら氏名だけかも知れませんが、ネットで画像・映像が出回れば、それが自分であることを容易に知られてしまいます。氏名だけなら、あるいは写真だけなら、ただの同姓同名やそっくりさんだと言い張ることも出来なくはないですが、名前も顔も同じならほぼ言い逃れは出来ません。
「昔やんちゃしてた」
というセリフは今も昔も存在していますが、このご時世に「やんちゃ」することは、あまりに将来へのデメリットが大きすぎます。
そもそもデメリットが大きいから悪いことをしない方がいい、というのもおかしな話ですが、損得勘定で愚かな言動を抑止できるのであれば、しないよりはマシでしょう。アカンことはアカンのです。
一昔前というよりは二昔前以上でしょうけれど、
「悪いことをしたらお天道様にバチを受ける」
と言って、親が子どもを叱っていました。
今の時代では、
「悪いことをしたらネットで晒されて死んでも叩かれる」
と言って戒めないといけないのです。
見方を変えると、かつての「お天道様」の役割を、ネット上で炎上している人に対して、批判・非難・罵詈雑言・誹謗中傷を繰り広げる人たちが果たしていることになってしまっています。
そもそも、今の不衛生行為やら不道徳行為を広げる元凶がネット・SNSなのですが、それが悪事を行った人を懲らしめるツールにもなっているというのは、皮肉と言っていいのでしょうか?
コメントを残す