サッカーにおける国籍・宗教を巡る理想と現実

今シーズンのガンバ大阪の外国人選手は、多様な国籍を持つ選手が集まりました。
ブラジル:ダワン、ファンアラーノ
韓国:クオンギョンウォン
アルジェリア:ジェバリ
イスラエル:ネタラヴィ
と5人で4ヶ国であり、Jリーグではイスラエルとアルジェリアの選手は非常に珍しいです。

特にイスラム教が大多数のアルジェリアと、ユダヤ教が多数を占めるイスラエル出身、というか代表選手が同じクラブでプレーするということで、もしかしたら変な注目を集めてしまうのではないかと危惧していましたが、今のところそんな気配もなくて、ホッとしています。

宗教とスポーツは関係ない、というのはもちろんのことではありますし、それが当然の理想なのですけれど、実際の世の中は理想通りには進みません。

現につい先日のは無しですが、U-20ワールドカップの開催国であったインドネシアにおいて、出場権を獲得したイスラエルU20代表の参加について、イスラム保守派・過激派が反発し排除を求めるデモまで起きました。政治家も同調し、結果として組合せ抽選会の中止に至ってしまい、最終的にはFIFAが開催中止と開催国変更が決定されました。

そういうことを考えると、今のガンバはサッカーの一つの理想の表現でもあるのだと思います。

代表戦ウィークになったときにだけ、
「ああ、この選手はあの国の代表だったか」
といった意識になるくらいで良いのですよね。

ちなみにFIFAは、U-17ワールドカップについても、ペルーから開催権を剥奪しました。必要なインフラが整備されていないから、という理由でしたが、インドネシアにしろペルーにしろ、結果として開催地の変更に至った原因は当該国にあるにせよ、選んだFIFAにも責任はあると思うのですけれどねえ。

経済的な先進国、及びサッカー先進国ではない国々でこういった世界大会を開催することも一つの理想の表現ではあります。それによってインフラが整備され、欧州のスカウトにも地元の選手が注目されるというメリットは確かに存在します。

しかし、こういうことが続けば、アンダーの世界大会に参加する意義をサッカー先進国が持たなくなり、結局注目度が下がってしまいかねない問題もあるはずなのですが、FIFA(のお偉いさん)にはそれ以上のメリットがあるんでしょうね。

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