春の一つの風物詩として、リクルートスーツを着た就職活動中の大学生の姿があります。当然ながらリクルートスーツなんて昔は無かったので、およそ平成期以降の季語みたいなものですが、着慣れないスーツかつ同じような出で立ちなので本当に分かりやすいですね。
さて、その就職活動において、面接時に企業側に聞かれる代表的な質問に「ガクチカ」があります。
私ははじめ、「ガクチカ」という略し方について分からなかったのですが、「学生時代に力を入れていたこと」ということらしいですね。そういう質問時代は昔からありましたが、今では省略して話されるくらい常套質問になってきたのでしょう。
学生時代に力を入れていたこととして、スポーツやらボランティア活動やらあるいは留学したりインターンで働いたりと、就活で有利になることを意識的にする学生もたくさんいるのですけれど、そもそも、「学生時代に力を入れていたこと」として、「勉強や研究だけやっていました」という答えはダメなんですかね。
学生の本分は勉強であり、それのみに力を入れてスポーツもボランティアもしていません、と答えたら、企業側の採点は低くなるのでしょうか?
意地悪い言い方をすると、学生の本分である勉強に集中していなかった人間が、会社員の本分であるその職務に専念して一心不乱に働いてくれるのか?と企業は疑問に思わないのでしょうか?
実際には、「勉強以外に」「学生時代に力を入れていたこと」は何ですか?という意図での質問でしょうから、それに応じた答え方になっているのでしょうけれど、それでも、学生としての勉強・研究の成果よりも、スポーツやボランティアの方が採用試験において優先されるとしたら、本末転倒なんじゃないですかね。
まあ、企業にしてみたらインプット・アウトプットの能力はSPIや適性検査、あるいは元々の学歴で判断出来るのでしょうけれど、
「こいつはうちの会社に入っても仕事以外の部分に力を注ぎそうだな」
と思ったりしないのでしょうか。そういうひねくれた人物は、人事・採用の部署に回されないのかも知れませんけれど。
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