Apple社がアメリカで高金利の預金サービスを開始し、大量の預金を集めています。
厳しい審査基準もなく、簡単な手続きで口座を開設できることも人気の理由のようです。
そもそも、年4%超というとんでもない金利ですが、旧来の預金を集めて融資するビジネスモデルとは異なる仕組みでないと実現出来るわけがありません。
Apple銀行そのもので利益を出そうとはしていないのは間違いなく、Apple経済圏(エコシステム)内に消費者の可処分所得を全部受け入れて、その中で生活してもらうという算段なのでしょう。銀行単体が大赤字であっても、Apple経済圏の経済規模がはるかに巨大になれば、その程度の赤字など大したことがないということになります。
エレクトロニクス系巨大企業が金融サービスに乗り出すという観点から見れば、今回のAppleによる銀行サービスへの進出はそんなに珍しいものではありません。
アメリカで言えばゼネラルエレクトリック社が金融サービス部門を作ったのは20世紀半ばだったでしょうか。
近年で言えば日本のSONYがソニー銀行とソニー損保を90年代末から2000年代初めにかけて作り、一時期はSONY本体が大赤字を出していた時にも利益を出していたので、SONYグループでの稼ぎ頭だったこともあります。
ただ、SONY経済圏を作るほどの規模や施策ではやっていないので、この辺はApple銀行とは仕組みも毛色も異なります。
Apple銀行は高金利で預金を集めるという点では、旧来の銀行がやっている「~~キャンペーン」と大差ありません。あれが時限的ではなくずっと高金利になっているだけです。それだけでもすごいのですが、それは本体の純利益から考えたらそんな無理なことでもないのでしょう。
今回のApple銀行が、いつまでこのレベルのサービスを続けていくのか分かりませんけれど、成功したらGAFAMの他社も追随するかも知れません。
ただ、AppleはAppleやMacなどの物理的な商品を売っていることも大きいと思います。Googleも売っていますが大した売り上げないですし、MicrosoftもAppleほどは売っていません。Meta、あるいはNetflixは完全にオンラインサービスですので、どうかなあ。Amazonはモノを売る部門が売上の半分以上ですので、Amazon銀行が一番可能性あるでしょうか?
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