ChromebookにLinuxを入れてLibreOfficeの日本語縦書きWordファイルを作成するところまで

はじめに

先日、Chromebookを購入した話をnoteに書きました。

https://hrsgmb.com/n/n13dd7777b145

その段階ではLinux開発環境のインストールはまだでしたが、入れてみました。利用の目標としては、LibreOfficeを使用して、日本語の縦書きの文章を作成し、Microsoft Wordファイルとして保存するところまでです。

意外とここまでChromebook上でやっているという情報はネット上では見つかりません。多分、レアな利用法なんでしょうね。今の時代らしく、Chromebook上やメインPCで生成AIに質問しながら頑張りました。

前提としてLinuxほぼ素人の人間が書いていますので、どこか大きな間違いがあるかも知れません。その点はご留意ください。また、Chromebookの機種やバージョンによっても違いがある場合もあり得ます。

①ChromeOS上のLinux開発環境を有効化

まず、ChromeOS自体に存在しているLinux環境を有効化します。

1,設定を開く
2,左にあるメニュー最下部の「ChromeOSについて」を開く
3,Linux開発環境を設定
あとは放置します。Linux環境に使用する容量を決める必要がありますが、10GBから20GBもあれば十分でしょう。
4,OS再起動してから、ターミナルで

sudo apt update
sudo apt upgrade

と打ち込んで、更新しておきます。

ちなみに、Linuxにはディストリビューションが多数ありますが、ChromeOS上のLinuxはDebian系のLinuxです。

②ChromeOS上のLinuxの日本語設定

次に、Linux環境での日本語設定です。

1,まず、GoogleChrome上で
・アドレスバーに「chrome://flags」と入力
・「crostini」で検索
・「Crostini IME Support」を「Enable」に設定
・Chrome OSを再起動
を行います。

2,次はターミナルです。Linuxの日本語入力については、fcitxが主流のようですが、私の環境では上手く行かなかったので、ibusを使いました。

sudo apt update
sudo apt install ibus-mozc
ibus-setup

これでibusの設定画面が開きます。入力メソッドのタブを見ると、mozcが追加されています。もし入っていなければ追加ボタンから追加します。私はここで入力方式をATOK形式にしました。

3,日本語ロケールの設定と、日本語フォントをインストールします。

sudo apt install task-japanese locales-all fonts-ipafont -y
sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
source /etc/default/locale
sudo apt install fonts-ipafont-gothic fonts-ipafont-mincho
sudo apt install fonts-noto-cjk -y

4,動作確認用のテキストエディタをインストールします。

sudo apt install mousepad

動作確認といっても、日本語の文章を書くだけなら十分実用に耐えうるエディタですので、そのまま使い続けます。

③LibreOfficeのインストール

さて、その次は本丸のLibreOfficeのインストールですが、これが難航しました。

Debian系のLinuxですから、apt installコマンドでたいていインストール出来るのですけれど、ターミナルで

sudo apt install libreoffice

と打ち込んでインストールすると、LibreOfficeのバージョンが、7.5.4とかになってしまいます。

少々古くてもいいか、と思いましたが、本文中に日本語入力できません。メニューの日本語化に関しては、

sudo apt install libreoffice-l10n-ja

と打ち込めば、日本語化されましたが、本文に日本語入力できないのは困ります。おそらくはバージョンが古すぎるからだと推測します(最新のバージョンは25.2.1)が、ターミナルから最新のLibreOfficeを入れる方法が、Linux初心者オジサンには難しすぎます。

ということで、LibreOfficeのホームページにて最新のLibreOfficeをダウンロードします。

https://ja.libreoffice.org/download/download/?type=deb-x86_64&version=25.2.1&lang=ja

お使いのオペレーティングシステムについては、「Linux(64bit)(deb)」を選びます。(deb)はDebian系のLinux向けを意味します。

なお、ダウンロードするフォルダにも注意です。ChromeOS上でしか認識できないフォルダに保存すると、ターミナルから見ることができません。Linux上のブラウザでダウンロードするか、ChromeOSとLinuxでフォルダを共有する設定にする必要があります。

私は、LinuxではFloorpというFirefox互換のブラウザを使っていたため(メインPCでも使用しています)、Linux内のフォルダに保存しました。

/home/@@@(ユーザ名)/dl
というフォルダを作成して、そこにブラウザでダウンロードしたファイルを保存するようにしました。

さて、保存されたLibreOfficeのインストール用ファイルですが、
LibreOffice_25.2.1_Linux_x86-64_deb.tar.gz
というファイルでして、gzipアーカイブファイル(.tar.gz)として圧縮されていますので解凍します。

cd /home/@@@(ユーザ名)/dl
tar -xzvf LibreOffice_25.2.1_Linux_x86-64_deb.tar.gz

tar: アーカイブファイルを操作するコマンド
-x: アーカイブファイルを展開するオプション
-z: gzip形式で圧縮されたファイルを展開するオプション
-v: 展開するファイルの詳細を表示するオプション
-f: アーカイブファイル名を指定するオプション

これで、フォルダが勝手に作成されて中身も解凍されるので、ターミナルでさらにそこに移動します。

cd /LibreOffice_25.2.1_Linux_x86-64_deb/DEBS
sudo dpkg -i *.deb

dpkg: DEBパッケージを管理するコマンド
-i: パッケージをインストールするオプション
*.deb: カレントディレクトリにあるすべてのDEBパッケージを指定する

これにより、最新バージョンのLibreOfficeをインストールできました。なお、本文にも日本語入力できます。

④LibreOfficeのメニューを日本語化

あともう少しです。LibreOfficeのメニューを日本語化します。前述の通り、

sudo apt install libreoffice libreoffice-l10n-ja

というコマンドでは、最新バージョンの日本語化ができません。こちらもLibreOfficeの公式Hpから日本語言語パックをダウンロードします。

先程の公式ダウンロードページに、
「翻訳されたユーザーインターフェース:日本語」
というリンクがあるので、それをクリックして

LibreOffice_25.2.1_Linux_x86-64_deb_langpack_ja.tar.gz

というファイルをダウンロードします。

tar -xzf LibreOffice_25.2.1_Linux_x86-64_deb_langpack_ja.tar.gz
cd LibreOffice_25.2.1_Linux_x86-64_deb_langpack_ja/DEBS
sudo dpkg -i *.deb

と進めれば、最新バージョンのLibreOfficeのメニューも日本語化されました。

さて、最後に日本語縦書きWordファイル作成です。

LibreOffice Writerを立ち上げ、日本語の横書き文章が書けることを確認できたら、
メニュー内の「書式」→「ページスタイル」→「ページ」とたどり、
「文字の方向」を「右から左へ(縦書き)」に変更してOKボタンを押せば、縦書きの日本語が表示されます。
最後に、このファイルを保存する際に、右下のプルダウンから「Word2007(.docx)」を選んでファイル名をつけて「保存」を押すと、日本語縦書きWordファイルとして保存できます。

念のため、メインPCであるWindows11環境に、このWordファイルをコピーして開いてみましたが、ちゃんと縦書きの日本語が表示されました。

ここまで、自分の備忘録を兼ねて書いてきましたが、もし参考になる人がいらっしゃいましたら幸いです。

個人的には、fcitxでやっぱり使いたいですねえ。ネットに転がっている情報もそちらのほうが多いですし、使いやすいと思いますので。その辺りのことは、改善できたらまたnoteを書きます。

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