ナトリウムイオンバッテリーを購入してみた

先月、エレコムが世界初となる「ナトリウムイオンによるモバイルバッテリー」を発表、発売しました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001025.000026881.html

細かいことはこちらのプレスリリースや、

https://www.elecom.co.jp/pickup/contents/00113/

エレコム社のランディングページに任せるとして、このモバイルバッテリーの画期的なところは、
・リチウムイオンバッテリーよりもはるかに安全な機構、というか物質そのものが安定している
・充電回数も一般的なリチウムイオン電池と比べて約10倍の5000回!
というところでしょう。
まさしく夢のような技術が一般庶民の手の届くところに来たというのは大変喜ばしいニュースです。とはいえ、このモバイルバッテリーには明確な弱点が存在します。
・重量がある
・価格が高い
という2点は、商品としてはなかなかに厳しいものがあります。
スマートフォンを始めとするモバイルITデバイスがここまで普及しきった現在、リチウムイオン電池を用いたモバイルバッテリーは世に溢れています。ネット上や家電量販店のみならず、コンビニや100円ショップでも気軽に手軽に手に入ります。当然ながら価格も昔に比べてだいぶこなれてきました。
そんな中、価格が1万円弱する上に、重くてデカいモバイルバッテリーというのは、単純に考えると市場での競争力があるはずもありません。
しかしながら、昨今とみに問題視され始めた、「リチウムイオンバッテリーの廃棄問題・発火事故」は、このナトリウムイオンバッテリーの弱点を補って余りあります。

・・・いや、すみません。余りあるかどうかは難しいところかも知れませんが、十分に検討の余地は出てくるとは思います。

なんせ、ナトリウムです。塩(NaCl)の片割れです。だからといって全く無害とは言いませんけれど、リチウムに比べれば製造過程でも利用過程でも廃棄過程でもはるかに安全安心な代物と言って良いでしょう。

世界のリチウム鉱山で大きなシェアを握るのは中国企業であり、レアアースを巡って国家間の争いになることもあります。というかかつて日中でありました。

そんなことを考えると、地球上に大量に存在するナトリウムを用いて、いまや生活に欠かせないバッテリーに出来るのであれば、それに越したことはありません。

そんなわけで、私もこのナトリウムイオンモバイルバッテリーを購入してみました。発表当初は買い逃しましたが、数日経つと在庫が復活していたので購入し、約2週間で到着しました。

外箱
中箱。ナトリウムイオンのくりぬき文字です
内容物は、フィルムに巻かれた本体、簡易マニュアル、ケーブルの入った小箱でした
本体とUSB-C to Cケーブル。ケーブルは短め。
充電ポート。見ての通り、左がUSB-A、中央がUSB-Cです。
ボタンです。一回押したら残量表示、連続短押しで低電流モードになります。

持った第一印象はやっぱり、「重い!」でした。やはり軽量化、効率化は当然ながら技術の進んでいるリチウムイオンバッテリーの方が上です。
バッテリーからの充電はごく普通です。なんということもありません。特に何も考えずに・・・といいたいところですが、マニュアルを見ると普通の充電モードと、低電流モードがあるらしく、後者はイヤホンやスマートウォッチなど、低消費電力のデバイスを充電するときに、大電流が流れてこわしたりしないモードのようです。

このバッテリーの別の長所としては、パススルー充電に対応していることでしょう。バッテリー自身を充電しつつ、USB-Aポートからデバイス充電出来るだけではなく、その場合はバッテリーは充電せずに電気が素通りしてデバイスの給電・充電が行われ、デバイスが満充電状態になってから、このバッテリーが充電される仕組みです。コンセントを複数同時に使う必要が無くなるということですね。

さて、このナトリウムイオンバッテリーがある一方で、リチウムイオンバッテリーも複数個所有しています。使い分けも出来なくはないですが、そもそも最近のモバイルデバイスはそうそうバッテリ切れにならないし、そういう使い方もしなくなりました。コンセントが準備されているお店も増えましたし、新幹線でも利用出来ます。そう考えると、小型のUSB充電器とケーブルを持ち歩く方が、モバイルバッテリーを持ち歩くよりも良い気がします。

とりあえず、今のリチウムイオンバッテリーは

https://pc-farm.co.jp/

ここら辺の業者さんに処分してもらおうかな・・・。よく使っている業者ですが、大阪市内に受け入れ拠点があるので、大阪市内在住の私にとっては送料も安くなってありがたいです。

エレコムの製品発表後、他のメーカーも似たようなのを出してくるかなと思っていたのですが、出てこないですね。儲けが出ないと判断したのか、そもそも検討もしていないのか、もっとすごい(安全かつ小型軽量化かつ低価格)ものを出してくるのか。最後のパターンが消費者としては一番良いのですけれどね。

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