マムダニ新市長についての単なる一つの感想

(今のところはまだ)世界経済の中心地たるニューヨーク市の新市長として、色々な意味で革新的なマムダニ氏が選出されました。

彼の経歴や思想や公約なんかは各種メディアやブログで山ほど取り上げられているでしょうからここでは割愛するとして、私個人の感想としては、
「それなりに裕福な家庭で生まれ育ったからこその社会主義理想家」
なのかなという感じです。

本当に貧しい階層で生まれて育ってまだ貧しいままの人は、大半が富貴・裕福になることを夢見ますからそもそも社会主義者・共産主義者にはならんのですよ。そもそも教養や学問の素養もそういった思想には必要ですし。マルクスもエンゲルスが貧乏人ではなかったことはよく知られています。とはいえ、(アメリカでは極左扱いされる)社会主義者のバーニー・サンダースのように貧しい生い立ちの人もいますが。

それなりに豊かな家庭で生まれ育った人が、社会の矛盾、貧富の格差、不公平・不公正な世界に怒りと絶望を覚え、過激な思想に突っ走るというパターンはよくあります。この人はそれに加えてムスリムであることも特徴的ですけれど。

マムダニ新市長は、実生活ではボロアパートに住み慎ましい生き方をしている、という側面もありますけれど、それなりの能力、学歴、素養を持っていていざとなったら稼げる人が貧しい暮らしをわざとしているのは、本当に貧しい人の気持ちが分かるわけではないでしょう。

以前読んだ本のうろ覚えですが、トルストイだかドストエフスキーだかが、
貧しい人たちのことを知ろうとするあるアメリカ人が貧しい暮らしをしてみたことを聞き、それでは貧しい階層のことを知ったことにはならない、貧しい階層の問題は、現在の貧しさではなく、明日の生活が暗いことであると言ったとかなんとか。
本当のエピソードか知りませんけれど、これは世間の本質を突いていると思います。

結局、今日の貧しさよりも明日の貧しさの方が怖いのですよ。

ともかく、マムダニ新市長が掲げている諸政策は、財源的に大半が実現困難なものです。市長レベルの権限で出来るものもあるでしょうけれど、それ以上に市民や企業、他の政治家などからの反発は大きいはずです。

まあそもそもニューヨークに物件や企業を持っているトランプ大統領が、課税強化や社会主義的政策に黙っているわけがないでしょう。どうなるのか極東の部外者にとっては高みの見物ですかね。

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