先日楽天が運営するRakutenTVで購入したコンテンツが視聴不可になるという発表されました。
https://tv.faq.rakuten.net/s/detail/000008691
ネット界隈、IT界隈では大きな話題になったのですが、特に一般メディアでは取り上げられていないようです。まあ、マイナーな動画サービスでのトラブルなんて別に取り上げませんよね。
当事者というか被害者と言うか、実際にRakutenTVでコンテンツを買ったことがある人にとっては他人事ではないのでしょう。
楽天は以前にも電子書籍でサービス終了、別サービス開始をやったことがあります。
https://www.itmedia.co.jp/ebook/articles/1209/26/news069.html
Koboを買収できたので、Rabooを廃止してKoboに集中した格好ですね。
このRabooはサービス開始が2011年8月10日で、終了が2013年3月31日という高速撤退でした。期間が短かったので案外、購入していた被害者は少なくなかったかも知れません。しかし、今回のRakutenTVは前身のShowTime時代から数えると四半世紀近く続いているサービスであり、買い切りコンテンツがいつから始まったか知りませんけれど、Rabooのときよりも結構ヤバそうです。
その一方、日本市場における楽天のライバルであるAmazonは、こんなリリースを出しました。
動画ではなくて電子書籍の話ですが、DRMフリーとしてダウンロード可能という話です。既存の電子書籍に関しては、販売者側で設定変更しない限りは、これまで通りDRMがかかった状態ですので、全てがダウンロードし放題になるわけではないですけれど、戦略的にあえてDRMフリーにする著者や出版社は出てくるでしょうね。
90年代(なんならそれ以前のハチハチ、キューハチ)を知るオッサンとしては、こういったコンテンツとITの関係性には色々思うところがあります。
音楽とIT関係では、90年代後半は所有するCDをリッピングしてMP3にして聞くのが主流でしたが、徐々にダウンロード販売が普及していきました。その中でも、当初はDRMが当たり前でした。90年代末のナップスター問題もありましたので、著作権管理は音楽関係各社は敏感と言うか腐心していた感はあります。
そんな折に、AppleのiTunesなどがDRMを付けず、自由にユーザーがダウンロードもコピーも、なんなら編集だって出来るファイル形式で提供し始め、ユーザーにも業界にも衝撃を与えました。
結局その後、ダウンロードから無料もしくは有料のストリーミング形態に移行して今に至るわけですが、電子書籍の歴史も同じ線路を辿ることになるのでしょうか? すでに動画はほぼ同じ路線を進んでいます。
その代わり、音楽ではフェス・ライブが、動画では映画館での上映が、ストリーミングでは味わえない貴重な体験として、新たな価値を提供しています。電子書籍にとってのリアルな体験は紙の本そのものですね。
ただ、デジタルコンテンツのメリットは、提供・購入・利用にかかる時間と距離がゼロになることであり、地球の裏側で公開されたコンテンツは、同時に日本でも楽しむことが出来ます。言語の壁も今後は自動翻訳の進化により、動画でもリアルタイムでほぼ完璧な翻訳が付くようになるでしょう。音楽では洋楽そのものとして楽しんでいますしね。
電子書籍での翻訳はもっと大変かも知れませんが、将来的にはリフローと同時に翻訳された文章もリアルタイムで表示される時代になるかも知れません。そうなってこそ、電子書籍により世界中で販売した上で、リアル体験のための紙の本の再評価が行われるはずです。
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