ガンバはクラブとしてどうしたいのか、どういうクラブに持っていきたいのか、それが見えてきません。
ガンバ大阪というクラブが苦しんでいます。ここからどうやって強いクラブに戻すか、強いクラブに戻した後、どうやってその強さを維持するか。
先日の天皇杯三回戦、法政大学との試合での無様な敗戦や、昨年の関西学院大学に負けた試合、あるいは昨年の残留争いなどは、短期的には監督交代、選手補強、怪我、戦術選択のミスなどの原因がそれぞれ指摘されると思います。しかし、長期的低迷としては長谷川監督時代の2017年から目に見えていました。
さらに言うと、長谷川監督時代は2003年から2017年の5年間でしたが、最初の半分がピークで残りの半分は過去の遺産で戦っているようなものでした。今の苦境は元をたどれば2015年・2016年頃からチームに内在する根本的な問題解決を放置し先送りしてきたことから生まれています。
もっと言えば、成績の低迷に対して監督交代や選手補強などの現場サイドでの対策を立てるだけで、クラブとしてどのような方向性を持ってやっていくか、その方向付けと手法の選択が出来ていないことが、何度も不振に陥る最も大きな要因です。
思えば、西野時代→降格→復活そして三冠→そしてまた低迷という流れは、一時期のパナソニックの流れにも似ているように思えます。
西野時代の10年間は振り返れば本当に良い時代でした。パナソニックがまだ松下電器という名前だった頃は、日本製家電が世界を牛耳っていた時代でもありました。
西野監督から交代した2012年に降格し翌年のJ2時代というのは、パナソニックで言えばバブル崩壊後の20年間くらいあたりでしょうか。苦しみながらももがいていた時代です。
2000年代後半のテレビ放送のデジタル化と景気回復のための家電エコポイント制度によってテレビメーカーは一気に復活します。ガンバで言うと長谷川体制下での2014年の昇格即三冠、翌年の天皇杯優勝&ACLベスト4あたりに該当するでしょうか。
家電エコポイント制度の終了と共に日本の大手家電メーカーは揃って崩壊の危機に立たされました。つかの間の好業績だったということです。ガンバも2016年以降はずっと苦しんでいます。
そして現在、白物家電とBtoBに注力して再度復活したパナソニックのように、ガンバ大阪は復活できるのでしょうか。
パナソニックが親会社として、ガンバ大阪にたくさんのリソースを注ぎ込んできてくれたのは間違いありません。毎年のスポンサー料に加え、人的支援も行っていますし、何より専用スタジアム建設はパナソニックの支援がなければあり得ませんでした。
それだけに、今の経営陣とその対応には失望を抱かざるを得ません。
本当に今のガンバにとって何が必要なのか、必要でないのか、何をすべきなのか。
ガンバ大阪が、パナソニックが決断できるのか。決断できなければ、全く別の決断を下すサポーター・ファンは増えていくことになります。そうなる未来は来てほしくありません。
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