
地球外生命体、いわゆる宇宙人が存在するかどうか。科学者だけでなく一般人でも普通に興味がある問題だと思います。
そんなものは宇宙に全く存在しない、と断言するのは事実上の悪魔の証明になってしまい、まず間違いなく不可能なのですが、だからといって証拠一つ見つけるだけでも相当な労力と時間が必要なのは間違いありません。
個人的には、自分が生きている間は地球外生命体の存在を人類が発見するのは無理だろうな、と思います。地球を遙かに上回る技術力を持った地球外生命体がこっちに来るのであれば別ですが、地球人が外に飛び出して発見、あるいは接触するのは相当先の話でしょう。
人間が大気圏外に飛び出して、月に到達してからまだ50年前後です。ようやく最近、木星の小惑星から物質を持ってきたり、あるいは太陽系圏外に飛び出す探査機を出せるようになったところです。そしてそれらの探査機との通信は電波を使用せざるを得ず、通信速度は宇宙的に見れば非常に遅い情報伝達手段となります。光より速いものが存在しないので、光を用いた通信手段が出来るかも知れませんが、光による通信にしたって隣の恒星の付近から地球まで4年以上かかってしまいます。
電磁波とロケット技術の研究によって20世紀に飛躍的に宇宙進出が進みましたが、その後が地球付近の人工衛星止まりになり、ごく一部の研究のための探査機を出すくらいで進歩スピードが鈍りました。様々な事情があると思いますが、地球外生命体を見つけるのははるか未来でしょう。
しかし、そもそも宇宙人や 地球外生命体というものは本当に存在するのでしょうか?
地球人がイメージするヒトの形を取っていなくても、生命活動をしている生命体、という概念そのものが地球にしか存在しない概念のはずです。
窒素、酸素、炭素が豊富な地球で出来た生物は、主にタンパク質で成り立っています。またタンパク質だけではなく、DNAとRNAで自らの複製を作り出して細胞その他生命活動を行う物体を構成しています。しかし、そもそもタンパク質やDNA・RNAという存在自体が宇宙の別の星にもあるとは限らないのではないでしょうか。
ヘリウムとアルゴンとニッケルが豊富な星で生まれた生物はまるっきり異なる構造をもっているかも知れません。そもそも、自己複製して大きくなり次世代に命をつないでいく「生物」という概念すらないかも知れません。
おそらく、地球人が見つけ出した物理法則は太陽系だけではなく別の銀河星雲でも成立するでしょうけれど、宇宙の中心や辺縁(そういうものが存在するのなら)でも全く同じ物理法則が成立するのでしょうか?
ニュートン力学では説明がつかなかったものをアインシュタインの二つの相対性理論が補い、量子論も含めて現代の物理法則は構成されていますが、地球から観測と類推される範囲ではそれらの物理法則が認められるだけであって、もしかすると全く別の物理体系が存在して、地球からは感知できないエリアで成り立っているとしたら、もはや生物どころの話ではないかも知れませんが、原子や元素、光子、電子、原子核やクォークなどは共通でしょう。さすがにそこまで地球とは異なっているとは思えませんが、生物レベルでは全く異なっていて、タコ型宇宙人なんて想像は圧倒的に地球に近い造形でしょう。
どんなに想像しても意味がない話ではありますが、地球に住む人間が観測や想像を凝らせる範囲などは大したものではなく、とてつもなく異形の存在もあり得ることとあらかじめ考えておいた方が、もし万が一、夜道で突然宇宙人に出くわしたときにショック死しなくて済むでしょう。まあ、宇宙人であるよりはハロウィーンのコスプレの可能性の方が今だと高いのでしょうけれど。
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