変わらないことが強みになりつつあるWindows、毎年変わることで弱みが出てきたMac

MicrosoftはWindows10のリリース以降、新しい名前のWindowsを出さないことを明言していて、実際、毎年2回のメジャーバージョンアップはあってもWindows10としてリリースし続けています。現状、Microsoftのサポート内のWindowsは

Windows7
Windows8.1
Windows10

の3つのみです。サーバー用とか法人向けの特殊なものは別ですが。さらに年明けにはWindows7がサポート切れになりますので、一般的に使用されるWindowsのバージョンは8.1と10のみになります。

さて、一方Appleは、毎年macOSに新しい名前を付けてリリースしています。無料でバージョンアップするようになったのはAppleの方がはるかに先で、この点ではMicrosoftに先んじていたのですが、メジャーバージョンアップによる混乱を減らすという点ではAppleの方が遅れている格好になります。

特に今年リリースのmacOS 10.15 Catalinaでは同時期リリースのiOS13と合わせて不具合が多く、色々文句も出ていました。

もちろん、Windows10のバージョンアップが安定しているか、というとそれも問題で、春と秋のバージョンアップではしばしば大きな不具合を出してしまっています。これについては大きな課題だと思いますが、大きなバージョンの違いを売る側も使う側も気にしなくなる、ということは将来的に大きなメリットを生むのでしょう。

もはや、MicrosoftはWindowsを売って儲けるビジネスには注力しない、ということでもあります。もちろん、新品のWindowsPCが売れる度にMicrosoftにもお金が入るわけですが、かつてはバージョンアップでも売上を上げていたわけですから、その売上・利益を自ら放棄するというのは大英断だったと思います。モバイル端末のOS争いでは完全に敗北しましたが、PCの不要な人が増えてきたことも合わせて、OSレベルで儲けるのではなく、クラウド・サブスクリプションモデルで利益を上げる方向に完全に舵を切ったと思われます。

Appleは元々ハードウェアを売ってきた会社で、そのハードウェアを完璧に利用するためのソフトウェアを作ってきました。そのことがハード・ソフト利用における経験の高い満足度を生み出して、いわゆる「Apple信者」をたくさん生み、そしてその人達がさらにApple製品を購入することで高い利益を上げ続けてきました。

このAppleのビジネスモデルは、MacとiPhoneだけではなく、iPadやApple Watch、AirPods、Apple Musicなどを合わせて、顧客囲い込みを世界一のレベルで実現しています。

このMicrosoftとAppleのビジネスモデルのどっちがどうこうというつもりはありません。元々はソフトウェアを売っていたMicrosoftと、最初からソフトウェア込みのハードウェアを売っていたAppleの企業としての歴史の違いでもあるのでしょう。

ただ、ことしのApple製OSの混乱を見るに、年々複雑化・巨大化していくソフトウェアを毎年のメジャーバージョンアップにおいて管理出来なくなってきたのであれば、Microsoftのようにメジャーバージョンは固定して小刻みにアップデートしていくか、2年や3年の間隔でのメジャーバージョンアップにするか、のどちらかを選ばざるを得ないのではないかと思います。

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