Amazonが独自の配送に力を入れていますね。
私の住んでいる地域では、Amazonからの配送については、かつては地方の中堅運送業者(Prime会員の期日指定配送でヤマト運輸)を使っていました。そのさらに昔は佐川急便が一手に引き受けていた時期もありました。
ただ、採算に合わないので佐川が抜け、そして最近はヤマトも抜けていきました。それと同じくらいのタイミングで、Amazon自体が独自の配送網を築きはじめました。これはアメリカの本家Amazonでも同じだった思いますが、結局のところ、どこかに委託すると高く付くか、あるいは大口契約で安く出来たとしても委託先が根を上げてしまうことになります。Amazonジャパンの場合は後者だったわけですね。
結局は膨大な荷物を配送するなら、自社で配送システムを構えてしまうのが一番安くてコントロールできる、ということになり、Amazon Flexという配達システムを構築してしまいました。
Amazon Flex
https://flex.amazon.co.jp
配達に使える自動車を所有する個人事業主に委託するサービスであり、Uber EATSのAmazon版と考えたら分かりやすいですかね。
採用している地域はまだ一部のようですので、委託先の地方中堅運送業者が採算が取れなくなってギブアップした地域から始めているのではないかと推測しています。Amazonだけではなく、流通業に関わる全ての業種、企業関係者が今の運送業の問題は認識しているでしょうけれど、自社物流網を整えられる規模の企業はそうそうないでしょうね。
Amazonジャパンもいろいろと考えてのローンチだったようで、以下のインタビュー記事は結構面白いですね。
アマゾンの自社物流「Amazon Flex」は誤解されている–ジェフ・ハヤシダ社長インタビュー
https://japan.cnet.com/article/35146454/
「地域によっては月額37万~44万円以上の報酬」というのは、大手運送業者の下請けで働いている人からしたらすごい金額と思えるのではないでしょうか。
もちろんこの記事はあくまでAmazon経営側からのものですから、実際にAmazon Flexで働いている人は別の意見があるかも知れません。Amazon倉庫での過酷な業務というのは世界中で問題視されていますし。
さて、荷物を受け取る側はどうなんでしょうね。私の住む大阪ではまだ始まっていませんが、最近は大阪でも京都でもAmazonからの配送は受け取り時に押印が要らなくなっています。口頭での本人確認をして終わり、という形です。すぐに済むので配送側も受取側も楽で短時間で済むので良いのですが、誤配や受け取ったのに受け取ってないと言い張る悪いユーザーの問題とかはどうやって対処しているんでしょうかね。さっさと再配送するのでしょうか。
おそらく、そのような問題が起きてAmazon側が損をして再配送するデメリットと、簡単に受け渡しすることによるメリットを天秤にかけて後者の方が大きいのでしょう。「置き配」によるメリットとデメリットも同じ理屈でしょうね。
さらにいずれは、自動運転車&ドローンによる無人配送でラストワンマイルを完結させてしまうことも考えているでしょう。そうなったら今のAmazon Flexで稼いでいる人は食えなくなるわけですが、それらが実現する頃には他の仕事もAIやロボットに置き換えられているでしょうから、Amazonだけの問題でもなくなりますね。最終的には人間は何のために生きるのかという哲学的な命題に哲学者以外の全人類も直面する歴史上初めての時代を迎えます。
そのような命題を思索するための書籍をAmazonで購入し、さらに非人類の仕事が増えて人類の仕事が減り・・・という循環が続いていくのですかね。
コメントを残す