光と陰(物理的かつ世間的な)

明るいところから暗いところは見えづらい一方で、暗いところから明るいところははっきり見えます。

これは単なる物理的な現象の説明ですが、世間一般の人間関係にも適用されるのではないでしょうか。

明るいところ、言い換えると華々しくスポットライトを浴びている人からすれば、 暗いところ、すなわち社会的に活躍しているとは言えないような人のことを認識するのは難しいものです。逆もまた真なり。挫折した人や苦しんでいる人から見れば、成功した人、あるいは成功している人は非常にまぶしく見えることでしょう。

単にまぶしく見えるだけならいいですが、

「自分はこんなに苦しんでいるのにアイツは楽して成功しやがって」

とか妬み始めることもあるでしょう。

もちろん、輝いている人はそれなりに努力と能力があってのことのはずですが、自分の境遇と見比べて不当な成功を享受していると曲解してしまうわけです。

逆に、輝いている人は自分の周りには同じように輝いている人しかいないように勘違いしてしまいかねません。明るいところから暗いところは見えないからです。

しかし、その明るい場所からは見えない暗闇から、明るい場所にいる人を羨み妬みながら見つめている視線には気付きません。

かくして、リアルな世界やネット上で格差が生まれ、誹謗中傷がなされ、時折物理的な事件も起き、さらに社会が分断されていきます。

残念ながら、世の中は公平でも平等でもありません。生まれも育ちも社会には大きな差が存在します。だからといってそれに耐えきれずに非道な手段を取ってしまうとただのテロリストになってしまいます。そうかといって諦めて受け入れすぎても社会の不公正は是正どころかより一層深刻化してしまいます。

絶望でも盲信でもなく、進むべき道はその間にあります。

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