慌てず慢心せず体調管理するべき

新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴い混乱が日本でも増えてきた感じがします。

日本人として最初の感染者は、今の日本で最も中国人団体と接する観光業からでした。感染したバス運転手とバスガイドの方々には不運だったと同情せざるを得ません。

中国人観光客の急激な減少により、観光施設などでの経営状況の悪化を嘆く声も出ています。観光客が中国人に片寄っているリスクがここで顕在化したわけですが、観光業が地方の経済を回し始めている現代日本のリスクも明らかになったということでもあります。今はまだ、日本全体にしろ地方レベルにしろ、GDPにおける観光産業の割合はそれほど高くはありませんが、将来的にもこの方向に進むのが果たして本当に正しいのか、ということを考える機会になるでしょう。

そういったことは今後おいおいゆっくり考えていくべきことでしょうが、今考えるべきはこの新たな感染症に対して適切に対応することです。

新型肺炎の症状、単なる風邪とどこが違う? いま知っておくべきこと
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200130-00267323-bizspa-life

個人的には、上記の記事が比較的冷静かつ分かりやすく書かれた記事だと思います。

慌てず騒がず落ち着いて、慢心も過信もせず、自分の体調管理をいつも以上に気をつけて、それでも症状が出てきたらすぐに相談・受診すれば大丈夫なはずです。

SARSやMERSに比べて今回のコロナウイルスの致死率は低いようです。感染しても重症化する前に適切な診療を受ければ死ぬことはなさそうです。

もちろん、抵抗力の弱い子ども・高齢者や体調を崩している人、あるいは妊娠中の人などは慎重になるのは当然です。

それなりに長い時間、感染者と同じ空間に居続けた場合に感染する可能性がある、というウイルスです。街中で感染者とすれ違っただけで感染する可能性は低いはずです。

不幸中のほんの少しの幸いとしては、日本ではインフルエンザの流行に備えて冬場はマスクを増産して供給していましたし、個人レベルでもあらかじめ買い溜めしている人も多かったはずであることでしょう。

マスクをしていれば感染しないわけではないですし、特効薬もありません。まだまだ楽観視は出来ませんが、致死率を考えるとこの世の終わりが来るような煽り記事は無責任だと思います。

今回の問題に関しては、中国の武漢地方政府や中央政府の対処に大きな問題があったのは間違いありません。また、WHOが事態を甘くみていたのも確かです。

WHOはやっと緊急事態宣言を出しました。

WHO、新型肺炎で緊急事態を宣言 18カ国に感染拡大で
https://jp.reuters.com/article/china-health-who-idJPKBN1ZT2UJ

いろいろな病気に対して予防が重要と呼びかける保健衛生機関が、肝心の新感染症への予防的な対処を怠って感染を広げてしまったのは、喜劇かつ悲劇です。

また、中国政府の怠慢、というよりも面子を大事にする姿勢によって、結果的にもっと大きな信用失墜が起きたのも大いなる皮肉でしょう。地方政府や中央政府が、問題を指摘された12月時点で早く手を打っていれば、今回の武漢封鎖という究極の選択をしなくても済んだかも知れません。

今の武漢は病院、ベッド、医師、薬、検査キットなどが不足していて、感染者数がそもそも正確にカウントできていないはずです。本当の感染者数は相当な時間が経たないと分からないでしょう。

中国政府はトランプ率いるアメリカ合衆国の独善的な外交・経済施策を非難していますが、今回のコロナウイルスへの対処がとてつもなく独善的なものであったことで、中国政府の主張がそもそも欺瞞に満ちていることを図らずも自ら立証してしまいました。

ただ、WHOの姿勢が示すように、世界全体で見たら今回の新型肺炎への注目度はそれほど高くないようです。

アメリカのCNNはずっとトランプ弾劾問題を扱っていますし、ヨーロッパは31日に正式に決まったブレグジットで持ちきりです。カタールのアルジャジーラの英語放送ではコロナウイルスを扱っていましたが。

中国国外での死者が出ていないからまだ世界的には楽観視しているのかも知れません。ただ、ウイルスは短い時間で突然変異を繰り返しますから、感染力も致死率も高い、恐るべきウイルスに変化する可能性もあります。そうなる前に中国や世界が封じ込められるか、時間との戦いです。

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