端末内情報処理そのもののクラウド化の未来

以前、ちょっと考えたことがあって、このnoteにも書きましたが、

https://hrsgmb.com/n/n8a9a4f7c74d5

その頃にはIT業界全体が完全にコモディティ化して、また中身のクラウド化が一層進んで、通信端末内部では処理はほぼ行わず、多くの情報処理はクラウドベースとなり、通信端末は文字通り「通信」のみ行う端末になっていそうです。
そうなれば、多くのメーカーは力を失い、通信事業者の方が力関係的に強くなるのかも知れません。

数年後レベルの話ではなく、5Gどころか少なくとも6Gが実現しないと話にならないとは想像しますが、未来の情報端末は、表示、通信、入力機能とバッテリーだけになるのではないでしょうか。いわば、クラウドで演算処理をして入出力だけを端末で行うという形です。

パソコンではシンクライアント端末というものは以前から存在していましたが、それのスマホ版・タブレット版となります。

端末が扱う情報量や演算量がひたすら増え続けていますが、CPUにしろSoCにしろどこまで処理能力を上げていけるのかという問題もあります。しかも、パソコンからスマートフォンに個人が所有する情報処理端末は小型化しています。スマートフォン自体は大型化していますがそれも限度があります。人の身体が大きくならない以上、画面サイズで言えば6インチ〜7インチの端末が限界でしょう。そのサイズに収まる範囲で、演算処理装置を組み込む必要があります。データ量が増えて演算能力がさらに求められれば、どこかで限界が来るかも知れません。その時には、個人の端末レベルでは処理を行わずに、データを送信して送信先のサーバで情報処理を行い、処理結果のデータを端末で受信して表示する、ということにすれば、端末レベルでの処理能力不足・廃熱・バッテリーの問題を解決出来ます。

もちろん、一番の問題は端末内部での情報処理と少なくとも同程度の速度で、データを送信してサーバで処理してまた受信して表示するというところまで完結出来るかどうか、ということですが、通信速度が今後も向上していけば可能かも知れません。その辺は偉い人が考えつくでしょうけれど、個人の端末で情報処理能力を上げていくよりは、サーバで集中して処理するほうが、全体での効率はいいと思うんですよね。

この辺は近未来SF的な想像になってくるのかも知れません。この「シンクライアントスマホ」が実現可能だとして、すぐに思いつく問題点としては、通信障害やサーバ側の故障が起きたときにスマホがただのカマボコ板以下の存在になることです。

今の世の中でも大規模な通信障害が起きると、通話や通信が出来なくなります。それでも端末内部での処理は可能ですから、通信しないゲームやダウンロード済みの電子書籍などは読めます。それでも重要な社会問題になります。シンクライアントスマホになってから通信障害やサーバ障害が起きると、本当にただの金属片になってしまいます。

その辺は、通信経路を複数のキャリアが使えるようにする(今で言うDSDS、デュアルSIMデュアルスタンバイ)とか、サーバ側も自動的に複数の選択肢から選べるようにするとか、冗長化で何とかなりそうな気がしますが、全部アウトになったら終わりですかね。

むしろ、そうなって情報処理の中央集権化が進むことによって、個人のプライバシーが無くなりかねないことの方が問題でしょうね。全てをシンクライアントスマホにしてしまうと、通信会社とその先のサーバ所有企業が強大な権力を持ってしまいますし、それこそ中央政府が悪意を持ってそのデータにアクセスする恐れもあります。

そうなると、従来の端末内部での情報処理能力を持ったスマホを持っている人が反政府・レジスタンスのような立ち位置になってしまうかも。完全にSFの世界ですかね。ただ、まあこんな想像を前もってしていれば、いざそんな時が訪れた時にも慌てなくても済むんじゃないでしょうか。あまり来てほしくはありませんが。

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