政治家に求められる「若さ」

新型コロナウイルスの感染防止に関して、政府も自治体も現場の最前線の人はほとんど休んでいないのではないかと思いますが、メディアに出て説明する首長も身体も心も安まる日はまだ先でしょう。

もちろん感染した人やその家族、医療従事者が一番大変だと思いますが、政治家だって大変です。物理的にしんどいこともあるでしょうけれど、自分の判断で多くの人が死にかねないというプレッシャーも相当なものだと思います。まあ、ブラジルの大統領みたいに5000人死んでも「だから何?」と言い切るような硬度10のメンタルを持っている政治家もいますが。

総理大臣は就任前と就任後では老け具合がかなり異なります。退任時にはたいていとてつもなく老けている、というかやつれている人が多いような気がします。それだけ激務でもあるでしょうし、いざという時には休日でも即重大な決断をしないといけない立場ですので精神的にもしんどいですよね。

大半の政治家は年齢的には結構いっていますが、政治家、特に政府や自治体のトップとして毎日判断や決断を求められる立場はそれなりに若さが必要だよな、というのを大阪の吉村府知事を見ていると思います。

情報を官僚から受け取って、専門家の助言を受け、自分の中で解釈して判断して官僚に指示を出し、そして自分の言葉でメディアや民衆に説明をするにはどうしたって若くないと出来ないでしょう。思考が老朽化していたら新しい状況や問題に対応出来ません。

ここでいう「若さ」とは、年齢としての若さではなく、肉体や精神の若さです。世間一般の70歳と、政治家の70歳では見た目も体力も精神的なタフさも違っているのではないでしょうか。

政治家は多くの人々の生命・財産を守る責任というとてつもないプレッシャーがあります。それに耐えられるのは、年齢「不相応」な若さを保っているからではないでしょうか。逆に言うとその若さを保てない人は自然とそこから退場せざるを得ません。

自然と退場というか、無理を自覚して引退するなら良いのですが過去の政治的遺産で地位を維持し続けるとなると大変です。もちろん豊富な経験や知識を生かして活躍することも可能かも知れませんが、いざという時に思考や行動が遅れるのであれば責任と権限がある政治家としては不適格ではないかと思います。人脈を生かして助言や紹介で活躍できるようなポジションに移った方が本人も周りも幸せじゃないでしょうか。世襲議員批判も分かりますが、実質的な「若さ」のない人も結構問題だと思います。

年齢の数の問題ではないので、年齢制限は適切ではないでしょう。まあさすがに100歳でもバリバリに働ける政治家はいないと思いますが。ただ、昔よりも平均寿命は延びていますし、肉体や精神の疲労を緩和するケアやサポートも受けやすい時代ですから、例えば85歳か90歳といったかなり緩めの年齢制限に加えて、75歳以上は大臣や政党党首になれないといった二段構えの制限にしてみたらマシなんじゃないでしょうか。

自治体でも同様です。自治体の首長は直接選挙で決められ、リコールも存在するので国会議員とはまた異なった存在ですが、多選の問題は既に存在しています。これも多選は5選までプラス80歳を超えて次の選挙には出られない、という仕組みにすれば、若さを保てない人が当選する可能性は減ると思います。

もちろん、若ければ良いわけではありません。ただ、若さしかない政治家はさすがに要職には就かないと思うのですが、どうですかね。選んだ有権者の責任でもありますが、比例で当選する人の資質は有権者の責任とは言えないでしょう。比例を無くすとそれはそれでいろいろ問題でしょうけれど、過去に当選経験がある人(例えば2回以上の当選経験とか)のみ比例の名簿に載せられる仕組みにすれば、いわゆるタレント議員の多くは防げるのではないでしょうか。

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