コンテンツに織り込まれる未来のウェブ広告

GoogleがGoogleChromeでの表示において、重すぎる広告をブロックすると発表しました。

Chromeブラウザ、“リソース食い”な重い広告のブロックを8月末から開始
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2005/15/news054.html

・4MBを超えるネットワーク帯域幅を消費する
・任意の30秒間のCPU使用時間が15秒を超える
・合計CPU使用時間が60秒を超える
この3条件のいずれかを満たす広告がブロックされるそうです。

また、Appleが提供するSafariでもサードパーティーcookieをブロックしています。

アップル、Safari 13.1であらゆる第三者Cookieをブロックへ。クロスサイトトラッキング防止徹底
https://japanese.engadget.com/jp-2020-03-24-safari-13-1-cookie.html

ウェブ広告がテレビや新聞などの広告と異なるのは、ターゲットを狙い撃ちに出来るところだったはずですが、AppleもGoogleもユーザー情報を過度に利用する広告は否定的になってきました。

広告主や広告代理店がどうやってウェブサイトに広告を掲載するか、という悩みも出てくるでしょう。ターゲットを絞れず、重い広告も出せない時代になってくると、あえてウェブに広告を出すメリットがどこまであるか、ということになります。

もちろん、少額で出来るメリットはあるでしょう。テレビや新聞などの広告とはやはり単価が異なります。広告を出すだけならもちろんウェブが手っ取り早いです。

アフィリエイト広告が昔みたいな文字・画像ばかりの単純な表示だけになり、トラッキングもほぼ出来ないような時代になるわけですが、ユーザー体験を阻害する広告がダメなわけで、ユーザー体験に織り込まれるような広告であればブロックのしようもないでしょう。

露骨なステマが一時のように増えるかも知れませんが、見たくない広告が画面を占拠したりそのために通信量を消費されたりするよりはマシですね。さらに進むと、真面目に作られたコンテンツの中に広告になる商品・サービスが入り込むかも知れません。

昔、テレビ創世記の頃に「てなもんや三度笠」という時代劇コメディがあり、藤田まことが「あたり前田のクラッカ−」という、商品名とかけた決め台詞がありました。今の時代では考えられない話ですが、ウェブページのコンテンツ外にある広告表示に制限がかけられると、Webコンテンツ内に埋め込むしかなくなります。

そういえば、先日5月16日(土)にDAZNで2005年J1リーグ最終節の川崎フロンターレ対ガンバ大阪の試合を振り返り放送していました。解説に大黒将志選手が出てきて、またそれと同時刻にDAZNを見ながらガンバ関係者が当時を振り返りながらZoomで話すというイベントもあり、それもYouTubeのGamba Familyのアカウントでライブ配信されていました。

大黒が「当時はセットプレーの守備練習してなかった」とぶっちゃけたり、シジクレイ交代後の失点で「シジクレイのミスやな」とか笑いながらなすりつける宮本監督・山口コーチとか非常に面白い時間でした。そのガンバのライブ配信で、スポンサーの一つであるロート製薬の商品を各人の画面内に映り込むように設置して、またその紹介もハーフタイム中にしていました。

YouTubeやZoomのようなメディアを用いてのコンテンツ作成・消費も増えてくるでしょうけれど、広告はウェブページ内のコンテンツ外に表示される時代から、コンテンツの内部そのものでアピールされる時代になるかも知れません。そうなると、コンテンツ提供側が望まないような商品・サービスに関する広告はなくなります。広告のイメージがコンテンツのイメージに直結するからです。また、そのコンテンツを好きで見ている人は広告にも良いイメージを抱くようになるでしょう。

将来は、コンテンツに合うイメージを持った、厳選された広告だけがウェブ上では生き残れる時代になるのではないでしょうか。

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